2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「雪のいみじう降りたりけるを、様器に盛らせ給ひて、梅の花を挿して、月のいと明きに、『これに歌よめ。いかが言ふべき』」などとね……

- 村上の前帝の御時に、雪のいみじう降りたりけるを、様器に盛らせ給ひて、梅の花を挿して、月のいと明きに、「これに歌よめ。いかが言ふべき。」と、兵衛の蔵人に賜せたりければ、「雪月花の時。」と奏したりけるこそ、いみじうめでさせ給ひけれ。「歌など…

09年現在で国民負担率は39.5%ですよ(笑)

- 市井の職場で3年間働いてやりたい仕事へ契約社員として転職した元バイトくんが久しぶりにお店に顔を出したのですが、続いているようで少し安心。なかなか一つが続かない子だったので。3年一カ所で踏ん張ったがんばりが効いたのだと思います。ただ残念な…

【研究ノート】アリストテレス eudaemonia(エウダイモニア)の組み立て方

- しかしより根本的な問題は、アリストテレス自身、それ自体のためになされる行為は数多くあり、また、行為外の目的も多々ある、とすでに認めているという事実である。『ニコマコス倫理学』の最初の数行に、健康、勝利、富がそのような行為外の目的の例とし…

「はぁ〜、難しそうなのやってますねぇ」じゃねえだろうwww

- 学校の成績だけで人間に優劣をつけ、何のために生きるのかを誰も自信をもって教えない社会。「事件」を起こした少年だけでなく、日本中で若い少年たちが狂犬のような眼で街を徘徊し、人生で一番美しい年代の少女がお金のために体を売る時代。何のために生…

1冊読んでしまえ

- J.P. and I are on the front porch at Frank Martin's drying-out facility. Like the rest of us at Frank Martin's, J.P. is first and foremost a drunk. But he's also a chimney sweep. It's his first time here, and he's scared. I've been here …

まっとうなバランス感覚があれば、迷信の付け入る余地はない。

- まっとうなバランス感覚があれば、迷信の付け入る余地はない。「わしの乗った船に限って難破などせぬ」と言い、直ぐ慌てて木に触れる人がいる。何故そんなことをするのだろうか。次の文を目の前にするからだ。「亡くなった人にX氏がいる。驚くべき偶然で、…

刺戟があたえられているとき、抵抗することができず、かえってそれに従わざるをえないということ

- 報賞と刑罰で人間をあやつる時代は、低級な、まだ原始的な種類の人間を眼中にしている。これは子供の場合にみられることである・・・ 私たち後世の文化のただなかにおいては、その宿命と退化とは、報賞と刑罰の意味を完全になくしてしまう何ものかである・…

ギリシア哲学のロゴスとキリスト教のロゴスについてのスケッチ

ギリシア哲学のロゴスとキリスト教のロゴスについてのスケッチ 以下でいくつかのキーワードの辞書的定義を紹介しますが、ギリシア哲学のロゴス観とキリスト教のロゴス観の大きな違いは、前者がいわゆる「ロゴス」(言葉・理性・理法)を示すだけであるのに対…

江戸兵学の終始一貫した根本的な弱点は、もともと『孫子』がそうであったからでもあるが、海戦という概念を持っていなかったことにあった

- いったい江戸兵学の終始一貫した根本的な弱点は、もともと『孫子』がそうであったからでもあるが、海戦という概念を持っていなかったことにあった。二百三十年間にわたる鎖国がそれに輪をかけた。なるほど、『孫子』の一部は「水戦」を論じてはいる。しか…