2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日記:「いわゆる民主主義は第一次世界大戦の戦勝国を正当化するために作り出された用語」というトンデモ定義とその無理筋

参議院議員で弁護士でもある丸山和也氏が昨年(2013年5月16日)、次のようなツィートを投下していたのだけど、ひっくり返ってしまった。曰く…… - 参議院予算委で、一年間民主主義とは何かを長谷川三千子先生を講師に勉強したことを述べたが、いわゆる民主主…

覚え書:「今週の本棚・情報:東京で『万葉の世界』展」、『毎日新聞』2014年07月13日(日)付。

- 今週の本棚・情報:東京で「万葉の世界」展 毎日新聞 2014年07月13日 東京朝刊 日本女子大学学術交流企画の展示・講演会「大伴家持が見た万葉の世界−−大和から越中へ」が18、19の両日、東京都文京区の同大目白キャンパスで行われる。『万葉集』の写本や…

覚え書:「今週の本棚:中村達也・評 『日本の雇用と中高年』=濱口桂一郎・著」、『毎日新聞』2014年07月13日(日)付。

- 今週の本棚:中村達也・評 『日本の雇用と中高年』=濱口桂一郎・著 毎日新聞 2014年07月13日 東京朝刊 (ちくま新書・842円) ◇「ジョブ型正社員」制度による中高年対策 二〇一二年の大(おお)晦日(みそか)、全国紙の第一面に、こんな見出しが躍って…

覚え書:「今週の本棚:江國香織・評 『東京自叙伝』=奥泉光・著」、『毎日新聞』2014年07月13日(日)付。

- 今週の本棚:江國香織・評 『東京自叙伝』=奥泉光・著 毎日新聞 2014年07月13日 東京朝刊 (集英社・1944円) ◇集団的無意識の「私」が語る東京 なんというか、もう、こてんぱんにやられました。ここで最初に言いたいことは、ともかくおもしろい!とい…

覚え書:「(あのとき・それから)大正7年 米騒動 漁村からデモクラシーのうねり」、『朝日新聞』2014年05月31日(土)付(夕刊)。

- (あのとき・それから)大正7年 米騒動 漁村からデモクラシーのうねり 2014年5月31日(写真・図版)1988年の「米騒動発祥の地」標柱の除幕式の様子。中央の男性は騒動の目撃者、板沢金治郎さん=中田尚さん提供 子どもらにひもじい思いをさせまいと、…

覚え書:「今週の本棚:大竹文雄・評 『エピジェネティクス−新しい生命像をえがく』=仲野徹・著」、『毎日新聞』2014年07月13日(日)付。

- 今週の本棚:大竹文雄・評 『エピジェネティクス−新しい生命像をえがく』=仲野徹・著 毎日新聞 2014年07月13日 東京朝刊 (岩波新書・842円) ◇生命科学の到達点分かりやすく 第二次大戦末期の1944年の冬、記録的な寒さに見舞われた上、ドイツ軍に…

覚え書:「今週の本棚:中島岳志・評 『夜は終わらない』=星野智幸・著」、『毎日新聞』2014年07月13日(日)付。

- 今週の本棚:中島岳志・評 『夜は終わらない』=星野智幸・著 毎日新聞 2014年07月13日 東京朝刊 (講談社・1998円) ◇揺らぐ自己同一性、満たされる解放感 映画館を出るとき、世界の風景が一変したような感覚に陥ったことはないだろうか。もちろん世界…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『リヒャルト・シュトラウス』 著者・岡田暁生さん」、『毎日新聞』2014年07月13日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『リヒャルト・シュトラウス』 著者・岡田暁生さん 毎日新聞 2014年07月13日 東京朝刊岡田暁生さん (音楽之友社・2268円) ◇「普通の市民」貫いた作曲家−−岡田暁生(おかだ・あけお)さん 生誕150年を迎えたドイツ・バイエルン…

書評:山口二郎『いまを生きるための政治学』岩波書店、2013年。

- 政治学とは、いま存在する秩序の存在根拠を疑い、ここにはない別の世の中の姿を構想してきた学問である。政治学には、多くの学者や思想家が政治を観察した中から考え出した様々な概念や枠組みが蓄積されている。それを理解し、同時代の政治を見る際に当て…

覚え書:「東大で文学を学ぶ [著]辻原登」、『朝日新聞』2014年07月06日(日)付。

- 東大で文学を学ぶ [著]辻原登 [掲載]2014年07月06日 [ジャンル]人文 著者が東大で「近現代小説研究2」として講義した内容がまとめられた。副題に「ドストエフスキーから谷崎潤一郎へ」とあるとおり、縦横無尽に語られ、ときに「近現代小説」の枠をはみ…

覚え書:

- 儒学殺人事件 堀田正俊と徳川綱吉 [著]小川和也 [評者]原武史(明治学院大学教授・政治思想史) [掲載]2014年07月06日 [ジャンル]歴史 人文 ■学説めぐる闘争、大胆に描く NHKで放映された韓国の歴史ドラマ「トンイ」では、臣下の官僚が朝鮮国王の粛宗(…

覚え書:「雲の中では何が起こっているのか [著]荒木健太郎」、『朝日新聞』2014年07月06日(日)付。

- 雲の中では何が起こっているのか [著]荒木健太郎 [掲載]2014年07月06日 [ジャンル]科学・生物 雲をつかむといえば、物事が漠然としている様子をさすが、気象学の最前線ではまさに雲をつかもうとする研究が進む。その全容がわかりやすく説かれる。著者が…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 高齢者、特養入居困難に=本田宏」、『毎日新聞』2014年07月09日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 高齢者、特養入居困難に 「地域医療・介護確保法」が成立 本田宏 埼玉県済生会栗橋病院院長補佐 今年2月末、東京都内で講演を始めようとした直前、従妹が電話をかけてきた。「叔父さんの様子がおかしい。救急車を呼んでいい…

覚え書:「エピジェネティクス 新しい生命像をえがく [著]仲野徹 [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論)」、『朝日新聞』2014年07月06日(日)付。

- エピジェネティクス 新しい生命像をえがく [著]仲野徹 [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論) [掲載]2014年07月06日 [ジャンル]科学・生物 ■メカニズムと実例わかりやすく 生命科学領域で注目を集めているエピジェネティクスについての、格好の入…

覚え書:「万葉集と日本人 読み継がれる千二百年の歴史 [著]小川靖彦 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家)」、『朝日新聞』2014年07月06日(日)付。

- 万葉集と日本人 読み継がれる千二百年の歴史 [著]小川靖彦 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2014年07月06日 [ジャンル]歴史 ■時代が息吹を与えた「巨人」 本書を読み進めるうちに、私たちは万葉集を擬人化して考えればいいのか、と気づく。…

覚え書:「協同組合は「未来の創造者」になれるか [編]中川雄一郎・JC総研 [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)」、『朝日新聞』2014年07月06日(日)付。

- 協同組合は「未来の創造者」になれるか [編]中川雄一郎・JC総研 [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学) [掲載]2014年07月06日 [ジャンル]経済 ■社会的課題くみ上げるために 経済を動かす主体は、株式会社だけではない。農協、漁協、森林組合、生協、信金…

書評:進藤久美子『市川房枝と「大東亜戦争」 フェミニストは戦争をどう生きたか』法政大学出版局、2014年。

進藤久美子『市川房枝と「大東亜戦争」 フェミニストは戦争をどう生きたか』法政大学出版局、読了。戦後の政治家としての評価とは裏腹に戦前・戦中の軌跡を評価するのが難しい市川房枝。一次資料にあたりながら、礼賛でも弾劾でもない抑制のとれた筆致でその…

覚え書:「「平成」論 [著]鈴木洋仁 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)」、『朝日新聞』2014年07月06日(日)付。

- 「平成」論 [著]鈴木洋仁 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史) [掲載]2014年07月06日 [ジャンル]社会 ■すべての事象がフラットな時代 他者に意志を伝えるとき、「高さ」は相当に大事な要素となる。学生や聴衆より一段高いところに立って話す。する…

覚え書:「連邦区マドリード [著]J.J.アルマス・マルセロ [訳]大西亮 [評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)」、『朝日新聞』2014年07月06日(日)付。

- 連邦区マドリード [著]J.J.アルマス・マルセロ [訳]大西亮 [評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授) [掲載]2014年07月06日 [ジャンル]文芸 ■虚実ないまぜの語りに導かれ… フアン・ヘスス・アルマス・マルセロはアフリカ大陸の北西に位置するスペイ…

覚え書:「屋根屋 [著]村田喜代子[評者]三浦しをん(作家)」、『朝日新聞』2014年07月06日(日)付。

- 屋根屋 [著]村田喜代子 [評者]三浦しをん(作家) [掲載]2014年07月06日 [ジャンル]文芸 ■不可思議な夢と現実の隙間へ 中年の主婦が、自宅の雨漏りの修理を頼んだところ、やってきた屋根屋は夢を見る達人だった。主婦は屋根屋に導かれ、眠りの世界で冒険を…

覚え書:「発信箱:違う意見の人と出会おう=小国綾子(夕刊編集部)」、『毎日新聞』2014年07月08日(火)付。

- 発信箱:違う意見の人と出会おう=小国綾子(夕刊編集部) 毎日新聞 2014年07月08日 6月25日夕刊に「集団的自衛権 どこか人ごと!? なぜ議論が盛り上がらないのか」という記事を書いた。この中で「徴兵制より専門性の高い軍隊に国を守ってほしい。戦闘…

覚え書:「荒野の古本屋 [著]森岡督行/偶然の装丁家 [著]矢萩多聞 [評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)」、『朝日新聞』2014年07月06日(日)付。

- 荒野の古本屋 [著]森岡督行/偶然の装丁家 [著]矢萩多聞 [評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター) [掲載]2014年07月06日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 ■生き方はそれぞれ、背中押すシリーズ 晶文社が一九八〇年代に刊行していた「就職しないで…

覚え書:「書評:昭和の演藝 二〇講 矢野 誠一 著」、『東京新聞』2014年07月06日(日)付。

- 昭和の演藝 二〇講 矢野 誠一 著 2014年7月6日 ◆火花散らす客と芸人 [評者]倉田喜弘=芸能史家 「昭和の演藝」といえば、きまって思い出す話がある。浪曲の広沢虎造や寿々木米若(すずきよねわか)らが、佐官待遇として重爆撃機に乗り、南方戦線で戦う日…

覚え書:「書評:アメリカ的、イギリス的 テリー・イーグルトン 著」、『東京新聞』2014年07月06日(日)付。

- アメリカ的、イギリス的 テリー・イーグルトン 著 2014年7月6日 ◆歯に衣着せぬ文化論 [評者]宇波彰=評論家 テリー・イーグルトンはイギリスの著名な批評家であり、その著作の多くが邦訳されている。原書のサブタイトルは「ある英国人のアメリカ観」であ…

書評:金山泰志『明治期日本における民衆の中国観 教科書・雑誌・地方新聞・公団・演劇に注目して』芙蓉書房出版、2014年。

金山泰志『明治期日本における民衆の中国観』芙蓉書房出版、読了。知識人の中国観研究は数多く存在するが民衆のそれは皆無。本書はその嚆矢。「日本社会一般で漠然と共有されていた中国観=一般民衆の中国観」に着目し「教科書・雑誌・地方新聞・公団・演劇…

覚え書:「書評:天皇制の隠語(ジャーゴン) すが 秀実 著」、『東京新聞』2014年07月06日(日)付。

- 天皇制の隠語(ジャーゴン) すが 秀実 著 2014年7月6日◆社会の実相に向かう思考 [評者]稲川方人=詩人 表題作となった巻頭の「天皇制の隠語」は、主に一九三〇年代初期に議論が展開された「日本資本主義論争」の検討を起点に、わが国の思想・文学批判を…

覚え書:「書評:新幹線を航空機に変えた男たち 前間 孝則 著」、『東京新聞』2014年07月06日(日)付。

- 新幹線を航空機に変えた男たち 前間 孝則 著 2014年7月6日 ◆高速化を支えた航空技術 [評者]中野不二男=ノンフィクション作家 数頁読んだところでパソコンに向かい、「新幹線・画像」を検索してみた。鉄道に関心のない私には、500系とか300系とか…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『愚者が訊く』=倉本聰、林原博光・著」、『毎日新聞』2014年07月06日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『愚者が訊く』=倉本聰、林原博光・著 毎日新聞 2014年07月06日 東京朝刊 ◇『愚者が訊(き)く』 (双葉社・1080円) 著者らは北海道・富良野で、ゴルフ場跡地を森に還しながら、環境教育に取り組む「富良野自然塾」を運営している…

覚え書:「みんなの広場 憲法をここまでおとしめるか」、『毎日新聞』2014年07月05日(土)付。

- みんなの広場 憲法をここまでおとしめるか 農業 65(徳島県阿南市) 自民党の意向を受けて公明党執行部が集団的自衛権の行使容認に踏み切った。その弁明をテレビで「さわやかに」語るのを聞いた。そして1日、閣議決定がなされた。 公明党幹部は、自衛権発…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『鯨塚からみえてくる日本人の心 3』=細川隆雄・編著」、『毎日新聞』2014年07月06日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『鯨塚からみえてくる日本人の心 3』=細川隆雄・編著 毎日新聞 2014年07月06日 東京朝刊 (農林統計出版・2592円) 国際司法裁判所が、南極海での日本の調査捕鯨を禁じる判決を出した。「食文化の否定」などと波紋が広がっているが…