2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「安保法制:『戦争加担』 沖縄の米軍基地・元溶接工67歳 ベトナム戦争時、装甲車修理」、『毎日新聞』2015年05月12日(火)付。

- 安保法制:「戦争加担」 沖縄の米軍基地・元溶接工67歳 ベトナム戦争時、装甲車修理 毎日新聞 2015年05月12日 東京朝刊かつて働いていた米軍基地の前に立つ水島さん=沖縄県浦添市の米軍キャンプ・キンザー前で2015年5月9日午後4時40分、佐藤敬…

覚え書:「ショッピングモールの法哲学―市場、共同体、そして徳 [著]谷口功一 [評者]武田徹(評論家・恵泉女学園大教授)」、『朝日新聞』2015年05月10日(日)付。

- ショッピングモールの法哲学―市場、共同体、そして徳 [著]谷口功一 [評者]武田徹(評論家・恵泉女学園大教授) [掲載]2015年05月10日 [ジャンル]社会 ■地域の破壊者か 公共性に糸口 著者はニュータウンを走る私鉄に乗り、巨大アウトレットモールの脇を通っ…

覚え書:「廃墟の残響―戦後漫画の原像 [著]桜井哲夫 [評者]細野晴臣(音楽家)」、『朝日新聞』2015年05月10日(日)付。

- 廃墟の残響―戦後漫画の原像 [著]桜井哲夫 [評者]細野晴臣(音楽家) [掲載]2015年05月10日 [ジャンル]文芸 ■敗戦や原爆が喚起した創造力 南方の戦争で腕を失った水木しげるの話がなぜか序文で語られる。続く第一章は日本が行った満州政策の顛末(てんまつ…

覚え書:「人工知能は人間を超えるか [著]松尾豊 エニグマ アラン・チューリング伝(上) [著]アンドルー・ホッジス [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論)」、『朝日新聞』2015年05月10日(日)付。

- 人工知能は人間を超えるか [著]松尾豊 エニグマ アラン・チューリング伝(上) [著]アンドルー・ホッジス [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論) [掲載]2015年05月10日 [ジャンル]科学・生物 ■「計算」の概念を変え、新世界の扉開いた ここのと…

覚え書:「論の周辺:民衆の地平から描く思想史」、『毎日新聞』2015年05月12日(火)付夕刊。

- 論の周辺:民衆の地平から描く思想史 毎日新聞 2015年05月12日 東京夕刊 日本政治思想史家のテツオ・ナジタ氏から寄稿をいただいたのは1996年、丸山真男の死に際してだった。ハワイ生まれの日系2世であるナジタ氏は当時、シカゴ大教授(現名誉教授)。…

覚え書:「日韓中台の影響たどる カントの平和論 法大・牧野教授ら共同執筆 3カ国語で出版へ」、『東京新聞』2015年05月13日(水)付。

- 日韓中台の影響たどる カントの平和論 法大・牧野教授ら共同執筆 3カ国語で出版へ 2015年05月13日 (写真キャプション)東アジアのカント研究について話す法政大の牧野英二教授=東京都千代田区で 「永遠平和のために」などの著作で知られるドイツの哲学…

覚え書:「【書く人】自身見つめ「在日」描く『ひとかどの父へ』 作家 深沢 潮(うしお)さん」、『東京新聞』2015年05月10日(日)付。

- 【書く人】自身見つめ「在日」描く『ひとかどの父へ』 作家 深沢 潮(うしお)さん 2015年5月10日 「在日コリアン」をテーマにした小説だ。 出版社でアルバイトをしている主人公の朋美は、八歳の時にいなくなった父が在日朝鮮人だったことを知る。韓国にい…

覚え書:「書評:サイエンス異人伝 荒俣 宏 著」、『東京新聞』2015年05月10日(日)付。

- サイエンス異人伝 荒俣 宏 著 2015年5月10日 ◆夢の痕跡あぶり出す 【評者】田中聡=作家 近代科学はまず<驚異>で人を魅了する。先頃のSTAP細胞の騒ぎもそうだったように、科学が社会と影響しあってきた裏面の姿は「楽天的でしかも驚異に満ちた」興業…

覚え書:「書評:日本人が知らない漁業の大問題 佐野 雅昭 著」、『東京新聞』2015年05月10日(日)付。

- 日本人が知らない漁業の大問題 佐野 雅昭 著 2015年5月10日 ◆生活感覚で改革批判 【評者】川島秀一=東北大教授 本書は、現在の日本の水産業や魚食文化について、メディアを通し、さも改革的に採り上げられていることに対して、水産科学の立場から、逐一、…

日記:日独の戦争メモリアル・デーの違いが導く現在

- 広島と長崎に原爆が落とされた8月6日、8月9日と並び、日本人にとって8月15日の終戦記念日は、決して忘れてはいけないメモリアル・デーだ。 そう説明してから、ならばドイツのメモリアル・デーはいつでもすか、と僕はベルリン自由大学の学生たちに質…

覚え書:「『市民』の理論、今こそズシリ 松下圭一さんを悼む 行政・政治学者、新藤宗幸」『朝日新聞』2015年05月13日(水)付。

- 『市民』の理論、今こそズシリ 松下圭一さんを悼む 行政・政治学者、新藤宗幸 沖縄県名護市辺野古のキャンプ・シュワブのゲート前で抗議運動を展開する住民に、わずかな連帯の気持ちを届けて帰京した羽田空港で、松下圭一先生のご訃報(ふほう)に接した。…

覚え書:「今週の本棚:小島ゆかり・評 『動物記』=高橋源一郎・著」、『毎日新聞』2015年05月10日(日)付。

- 今週の本棚:小島ゆかり・評 『動物記』=高橋源一郎・著 毎日新聞 2015年05月10日 東京朝刊 (河出書房新社・1728円) ◇素朴な題に込めた痛烈なメッセージ 『動物記』という素朴なタイトルに気を許して読み始めると、とんでもないことになる。 まずは…

覚え書:「週の本棚:岩間陽子・評 『キューバ危機−ミラー・イメージングの罠』=ドン・マントン、デイヴィッド・A・ウェルチ著」、『毎日新聞』2015年05月10日(日)付。

- 今週の本棚:岩間陽子・評 『キューバ危機−ミラー・イメージングの罠』=ドン・マントン、デイヴィッド・A・ウェルチ著 毎日新聞 2015年05月10日 東京朝刊 ◇『キューバ危機−ミラー・イメージングの罠(わな)』 (中央公論新社・2484円) ◇核戦争の深…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『日本の針路 ヒントは交隣外交の歴史にあり』 著者・薮中三十二さん」、『毎日新聞』2015年05月10日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『日本の針路 ヒントは交隣外交の歴史にあり』 著者・薮中三十二さん 毎日新聞 2015年05月10日 東京朝刊 (岩波書店・2160円) ◇古代から説く東アジアとの関係 薮中三十二(やぶなか・みとじ)さん 戦後70年の節目であることをお…

覚え書:「特集ワイド:いま、井上ひさしを読む 存命なら何を語るのか」、『毎日新聞』2015年05月11日(月)付夕刊。

- 特集ワイド:いま、井上ひさしを読む 存命なら何を語るのか 毎日新聞 2015年05月11日 東京夕刊(写真キャプション)時代が変わろうとしている今、井上ひさしさんは何を語るのだろうか=東京都千代田区の上智大学で2002年4月22日、山下浩一撮影 作家…

覚え書:「今こそチェーホフ:手詰まり感「つぶやき」に反映」、『朝日新聞』2015年05月11日(月)付。

- 今こそチェーホフ:手詰まり感「つぶやき」に反映 2015年5月11日『チェーホフ』(岩波新書)から 約百年前のロシアで書かれた静かな悲喜劇。揺らぐ時代を生きる私たちの姿が重なる。 チェーホフの芝居の人物たちは、本当によくしゃべる。 「桜の園」(19…

覚え書:「書評:アホウドリを追った日本人 平岡 昭利 著」、『東京新聞』2015年05月10日(日)付。

- アホウドリを追った日本人 平岡 昭利 著 2015年5月10日 ◆資源をめぐる南洋の攻防 【評者】成田龍一=日本女子大教授 「一攫千金(いっかくせんきん)」といったとき、いまなら何をねらうであろうか。一八八〇年代−十九世紀の終わりから二十世紀にかけての…

覚え書:「書評:「若者」の時代 菊地 史彦 著」、『東京新聞』2015年05月10日(日)付。

- 「若者」の時代 菊地 史彦 著 2015年5月10日 ◆輝きと活力に満ちた群像 【評者】三上治=評論家 「若さだよ、ヤマちゃん」という威勢のいいCMが聞こえていたのは一九七二(昭和四十七)年頃だったと記憶している。七二年は世界が転換した年といわれるが、…

覚え書:「今週の本棚:湯川豊・評 『ヴォルテール、ただいま参上!』=ハンス=ヨアヒム・シェートリヒ著」、『毎日新聞』2015年05月10日(日)付。

- 今週の本棚:湯川豊・評 『ヴォルテール、ただいま参上!』=ハンス=ヨアヒム・シェートリヒ著 毎日新聞 2015年05月10日 東京朝刊 (新潮クレスト・ブックス・1728円) ◇ゴシップで綴る新型歴史小説 歴史上の人物の年譜のなかから、これはと思うゴシッ…

日記:「9条の下、専守防衛を堅持」「公明が厳格な歯止め」、『公明新聞』2015年05月15日(金)付。え?

歴史の記録として2015年5月15日付の『公明新聞』と『聖教新聞』の安保法制に関する記事を張っておく。 「9条の下、専守防衛を堅持」「公明が厳格な歯止め」(公明新聞、そして、聖教新聞も右に倣え)だそうな。これ虚構新聞もしくはソ連時代のプラウ…

覚え書:「社説:夜間中学 どの県にも学びの灯を」、『朝日新聞』2015年05月09日(土)付。

- 社説:夜間中学 どの県にも学びの灯を 2015年05月09日 夜間中学は、暮らしに欠かせない読み書きから学び直す場である。いわば、学びの駆け込み寺ともいうべき存在だ。 それを増やそうという動きが相次いでいる。国会の超党派の議員連盟も、支援のための法…

覚え書:「今週の本棚:鹿島茂・評 『街角の遺物・遺構から見た パリ歴史図鑑』=ドミニク・レスブロ著」、『毎日新聞』2015年05月10日(日)付。

- 今週の本棚:鹿島茂・評 『街角の遺物・遺構から見た パリ歴史図鑑』=ドミニク・レスブロ著 毎日新聞 2015年05月10日 東京朝刊 (原書房・4104円) ◇街の魅力かたちづくる「多層性」 パリの本質をひとことで言ったら多層性ということになるだろう。人…

覚え書:「今週の本棚:海部宣男・評 『アホウドリを追った日本人−一攫千金の夢と南洋進出』=平岡昭利・著」、『毎日新聞』2015年05月10日(日)付。

- 今週の本棚:海部宣男・評 『アホウドリを追った日本人−一攫千金の夢と南洋進出』=平岡昭利・著 毎日新聞 2015年05月10日 (岩波新書・842円) ◇日本近代史の知られざる側面 広域日本地図を眺めると、尖閣諸島や竹島を含めて日本領とされる離島は数多く…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『<凡庸>という悪魔 21世紀の全体主義』=藤井聡・著」、『毎日新聞』2015年05月10日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『<凡庸>という悪魔 21世紀の全体主義』=藤井聡・著 毎日新聞 2015年05月10日 東京朝刊 (晶文社・1728円) 「平凡」と「凡庸」は似て非なるものだ。前者は「良い意味」を帯びる場合があるのに対し、後者は「陳腐さ」「つまらな…

日記:吉野作造記念館紀要『吉野作造研究』第11号、2015年4月。

吉野作造記念館紀要『吉野作造研究』第11号(2015年4月)に、企画展「吉野作造とキリスト教」でのオープニング講演録(2014年5月)を寄せました。吉野のキリスト教信仰は「楽天的人間観」と一蹴されますが、非常に豊かなものです。ご高覧頂ければと…

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Open letter in support of historians in JapanThe undersigned scholars of Japanese studies express our unity with the many courageous historians in Japan seeking an accurate and just history of World War II in Asia. Because Japan is a secon…

覚え書:「米歴史研究者らの声明(全文)」、『朝日新聞』2015年05月08日(金)付。

- 米歴史研究者らの声明(全文) 2015年5月8日 米国の歴史研究者らが公表した声明の全文は次の通り。 《日本の歴史家を支持する声明》 下記に署名した日本研究者は、日本の多くの勇気ある歴史家が、アジアでの第2次世界大戦に対する正確で公正な歴史を求め…

覚え書:「憲法を広い視野で 石川健治さんが選ぶ本 [文]石川健治(東京大学教授)」、『朝日新聞』2015年05月03日(日)付。

- 憲法を広い視野で 石川健治さんが選ぶ本 [文]石川健治(東京大学教授) [掲載]2015年05月03日■人類の智恵から見る危機感 既成事実を作りさえすれば、なし崩しで事が運ぶ。そんな記事が今日も躍る。「この道」は、いつか来た道。それを振り返るのに好適な書…

覚え書:「骨相学−能力人間学のアルケオロジー [著]平野亮 [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論)」『朝日新聞』2015年05月03日(日)付。

- 骨相学−能力人間学のアルケオロジー [著]平野亮 [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論) [掲載]2015年05月03日 [ジャンル]社会 ■疑似科学、近代の欧米を席巻 頭の形を見れば、その人の能力が分かる−−。こんな怪しげな主張で19世紀前半のヨーロッ…

覚え書:「火と灰−アマチュア政治家の成功と失敗 [著]マイケル・イグナティエフ [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)」『朝日新聞』2015年05月03日(日)付。

- 火と灰−アマチュア政治家の成功と失敗 [著]マイケル・イグナティエフ [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授) [掲載]2015年05月03日 [ジャンル]■敗北しても失わぬ政治への敬意 良き政治学者は良き政治家たりうるのか。著者は体験から答える、「ノー」と。…