2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「私の視点 戦場での体験 記憶継承は次代の務め 保阪正康」、『朝日新聞』2016年08月06日(土)付。

- 私の視点 戦場での体験 記憶継承は次代の務め 保阪正康 2016年8月6日保阪正康さん 太平洋戦争終結から71年、戦後生まれが8割を超えた今、戦場体験の継承はこの社会の重要な柱である。とくに直接に戦場で命の奪い合いを行った元兵士の証言は戦争の本質を…

覚え書:「売れてる本 怒り(上・下) [著]吉田修一 [文]阿部嘉昭(評論家・北海道大学准教授)」、『朝日新聞』2016年10月02日(日)付。

- 売れてる本 怒り(上・下) [著]吉田修一 [文]阿部嘉昭(評論家・北海道大学准教授) [掲載]2016年10月02日 ■3色の糸で織られた苦い布 吉田修一『怒り』は、3色の糸で織られた苦い布だ。世田谷、外房、沖縄の糸。冒頭、夫婦惨殺事件の描写があり、それぞ…

覚え書:「売れてる本 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか―冤罪、虐殺、正しい心 [著]管賀江留郎 [文]武田砂鉄(ライター)」、『朝日新聞』2016年09月25日(日)付。

- 売れてる本 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか―冤罪、虐殺、正しい心 [著]管賀江留郎 [文]武田砂鉄(ライター) [掲載]2016年09月25日 ■凶悪事件から浮かぶ「正義」 殺人犯が捕まった後、犯人の友人にカメラを向け、「こんなことをする奴(やつ)とは思え…

覚え書:「文庫この新刊! 池上冬樹が薦める文庫この新刊! [文]池上冬樹(文芸評論家)」、『朝日新聞』2016年10月30日(日)付。

- 文庫この新刊! 池上冬樹が薦める文庫この新刊! [文]池上冬樹(文芸評論家) [掲載]2016年10月30日 (1)『あしあと』 勝目梓著 文春文庫 778円 (2)『はじめての短歌』 穂村弘著 河出文庫 562円 (3)『永遠の1/2』 佐藤正午著 小学館文庫 …

日記:『朝日新聞』に頑張って欲しいからこそ:朝日を罵る百田本の広告拒否とかできんのかね。

またもやというか、悲惨過ぎる案件。2016年11月16日付『朝日新聞』2面の時時刻刻で駆けつけ警護の危うさを指摘しながら、その下の広告が百田尚樹と石平の隣国への憎悪煽り戦えと宣う地獄本。編集と広告とのガバナンスの問題だと思いますが、朝日を…

覚え書:「にっぽんの負担 公平を求めて 「お金ない」治療を断念」、『朝日新聞』2016年08月08日(月)付。

- にっぽんの負担 公平を求めて 「お金ない」治療を断念 2016年8月8日生活保護を受け、糖尿病の治療を再開した女性。「お金がない。もう死んでもいいと思った」=埼玉県内の自宅 「このまま帰る。何もしないで」 救急で運ばれた時のことはなにも覚えていない…

覚え書:「ひもとく 生命科学と基礎研究 真理を探究する人間ドラマ 岩崎博史 [文]岩崎博史」、『朝日新聞』2016年11月06日(日)付。

- ひもとく 生命科学と基礎研究 真理を探究する人間ドラマ 岩崎博史 [文]岩崎博史 [掲載]2016年11月06日 昨年、東京・霞が関の文部科学省でオートファジーについて説明する大隅良典さん 今年のノーベル医学生理学賞が大隅良典氏に決まった。受賞理由は、オー…

覚え書:「叫びの都市―寄せ場、釜ケ崎、流動的下層労働者 [著]原口剛 [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)」、『朝日新聞』2016年10月30日(日)付。

- 叫びの都市―寄せ場、釜ケ崎、流動的下層労働者 [著]原口剛 [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授) [掲載]2016年10月30日 [ジャンル]社会 ■「ドヤ街」という拠点も奪われて 大阪港の港湾労働に従事する沖仲仕たちの街、釜ケ崎。高度成長を裏から支えたこ…

覚え書:「デジタル・ゴールド―ビットコイン、その知られざる物語 [著]ナサニエル・ポッパー [評者]円城 塔 (作家)」、『朝日新聞』2016年10月30日(日)付。

- デジタル・ゴールド―ビットコイン、その知られざる物語 [著]ナサニエル・ポッパー [評者]円城 塔 (作家) [掲載]2016年10月30日 [ジャンル]経済 ■ネット上の通貨、手作りの誕生 ビットコインと呼ばれるデジタル通貨、あるいは仮想通貨、それとも暗号通貨…

覚え書:「今こそ星野道夫 進歩に潜む影、極北から提起」、『朝日新聞』2016年08月08日(月)付。

- 今こそ星野道夫 進歩に潜む影、極北から提起 2016年8月8日撮影を終えて、たき火の前でくつろぐ (C)Naoko Hoshino アラスカを旅して、自然と人との関わりの中から、想像する心の豊かさを問い続けた。 今から20年前の1996年8月8日。…

覚え書:「帰ってきたモンジロー 怖い!楽しい!お化け屋敷」、『朝日新聞』2016年08月10日(水)付。

- 帰ってきたモンジロー 怖い!楽しい!お化け屋敷 2016年8月10日銚子電鉄のお化け屋敷電車。乗車後は、お化けたちと記念撮影する人の列ができる=千葉県銚子市 くらしの中の「なぜ?」を探る「疑問解決モンジロー」が、この夏も帰って来ました。1回目は猛…

覚え書:「漂流 [著]角幡唯介 [評者]市田隆(本社編集委員)」、『朝日新聞』2016年10月30日(日)付。

- 漂流 [著]角幡唯介 [評者]市田隆(本社編集委員) [掲載]2016年10月30日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 ■海に消えた漁師の影をたどって 著者は、チベットの大峡谷に分け入り、北極圏を踏破した探検をノンフィクション作品にしてきた。本書は、海の「冒…

覚え書:「水力発電が日本を救う―今あるダムで年間2兆円超の電力を増やせる [著]竹村公太郎 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家)」、『朝日新聞』2016年10月30日(日)付。

- 水力発電が日本を救う―今あるダムで年間2兆円超の電力を増やせる [著]竹村公太郎 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家) [掲載]2016年10月30日 [ジャンル]経済 ■実は資源大国、有効に使おう 日本は資源の乏しい国だと、あなた、思っていませんか。しかし、日本…

覚え書:「ピアニストは語る [著]ヴァレリー・アファナシエフ [評者]星野智幸(小説家)」、『朝日新聞』2016年10月30日(日)付。

- ピアニストは語る [著]ヴァレリー・アファナシエフ [評者]星野智幸(小説家) [掲載]2016年10月30日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝■森の中で過ごすような音楽とは 好き嫌いにかかわらず、アファナシエフは誰にとっても唯一無二のピアニストだ。この原…

日記:安倍晋三内閣総理大臣から日本の子ども達への「国は何もしないから周りの大人に頼って頑張って生きてください」宣言

内閣府のHPに堂々と掲載された、安倍晋三内閣総理大臣から日本の子ども達への「国は何もしないから周りの大人に頼って頑張って生きてください」宣言こちらにメッセージとしてpdf有魚拓を。https://t.co/oarX4qC4yl pic.twitter.com/8v2q7PTLKk— maritake (@m…

覚え書:「核といのちを考える 核軍縮へ、行動の時」、『朝日新聞』2016年08月07日(火)付。

- 核といのちを考える 核軍縮へ、行動の時 2016年8月7日 原爆死没者慰霊碑の前で大勢の人が手を合わせた=6日午前、広島市中区の平和記念公園、青山芳久撮影 オバマ米大統領が広島に刻んだ一歩は、8月6日の光景も変えた。被爆地では核廃絶を求める新たな…

覚え書:「エスカルゴ兄弟 [著]津原泰水 [評者]末國善己(文芸評論家)」、『朝日新聞』2016年10月30日(日)付。

- エスカルゴ兄弟 [著]津原泰水 [評者]末國善己(文芸評論家) [掲載]2016年10月30日 [ジャンル]文芸 幅広いジャンルで活躍している著者の新作は、料理小説。高級なエスカルゴから油揚げにチーズをはさんだ庶民派まで、おいしそうな料理が出てくるので、読め…

覚え書:「沖縄の乱―燃える癒しの島 [著]野里洋 [評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)」、『朝日新聞』2016年10月30日(日)付。

- 沖縄の乱―燃える癒しの島 [著]野里洋 [評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学) [掲載]2016年10月30日 [ジャンル]政治 社会 沖縄はいま怒っている。米軍統治時代に移住し、長年沖縄を見つめてきた著者が、その理由をわかりやすく説く。普天間飛行場…

覚え書:「どうぶつのことば―根源的暴力をこえて [著]鴻池朋子 [評者]大竹昭子(作家)」、『朝日新聞』2016年10月30日(日)付。

- どうぶつのことば―根源的暴力をこえて [著]鴻池朋子 [評者]大竹昭子(作家) [掲載]2016年10月30日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝 ■現代社会揺さぶるアートの力 特異な本である。一言では括(くく)れない。でも、その説明…

覚え書:「耕論 象徴天皇のあり方 高埜利彦さん、西村裕一さん」、『朝日新聞』2016年08月09日(火)付。

- 耕論 象徴天皇のあり方 高埜利彦さん、西村裕一さん 2016年8月9日 象徴天皇のあり方が、憲法公布70年の年に、国民的議論の対象として浮かび上がった。冷静に、深く考えるには、歴史に現れた天皇のさまざまな姿を位置づけつつ、憲法の定める「象徴」の意…

覚え書:「昆虫サイボーグ、進む研究 無線操作で測定・救助に利用」、『朝日新聞』2016年08月07日(日)付。

- 昆虫サイボーグ、進む研究 無線操作で測定・救助に利用 西川迅2016年8月7日 小さくて機敏、そんな昆虫の優れた能力を利用した新しい技術の研究が進んでいる。遠く離れた所から飛行する方向を操ったり、動き回って測定データを集めたり――。昆虫と機械が融合…

覚え書:「新話 お寺とビジネス:下 都心の納骨堂、思わぬ課税」、『朝日新聞』2016年08月13日(土)付。

- けいざい+ 新話 お寺とビジネス:下 都心の納骨堂、思わぬ課税 2016年8月13日 中央の建物が、宗教法人が3年前に開設した納骨堂。その右隣で別の宗教法人が納骨堂を建設中だ=東京都港区 東京・赤坂の繁華街で、お寺が運営する納骨堂の建設が進んでいる。…

覚え書:「けいざい+ 新話 お寺とビジネス:中 「お坊さん便中止を」支持、わずか」、『朝日新聞』2016年08月11日(木)付。

- けいざい+ 新話 お寺とビジネス:中 「お坊さん便中止を」支持、わずか 2016年8月11日 お坊さん便から手配され、四十九日の法要をする僧侶。汗もぬぐわず、一心にお経を読んでいた=大阪府内 昨年12月、ネット通販大手アマゾンに法事や法要に僧侶を手配…

覚え書:「けいざい+ 新話 お寺とビジネス:上 生き残るため、住職が変革」、『朝日新聞』2016年08月10日(水)付。

- けいざい+ 新話 お寺とビジネス:上 生き残るため、住職が変革 2016年8月10日一目で分かる「お布施一覧」と、橋本住職=埼玉県熊谷市の見性院 埼玉県熊谷市の見性(けんしょう)院は400年以上の歴史がある曹洞宗のお寺だ。住職はいまの橋本英樹(えい…

日記:国民の意向とは正反対に疾走するアベ政治をアシストする南元町の傀儡たちが正気であるなら吉野作造の言葉に関心を持って欲しい

「吉野にとってのデモクラシーとは、単なる政治制度の問題ではなく、人々が互いの人格を尊重しあうことで社会を成り立たせようとする、言うなれば世界の根本原理でした」。キリスト教信仰によって燻発された吉野の普遍主義。国内外で内向き志向になる現在、…

覚え書:「終わりと始まり 難民問題を考える:下 排除の世界の入り口で 池澤夏樹」、『朝日新聞』2016年08月03日(水)付。

- 終わりと始まり 難民問題を考える:下 排除の世界の入り口で 池澤夏樹 2016年8月3日難民収容施設には難民の子どもたちの笑顔があった=池澤夏樹さん撮影 前回の続き。 ベルリンを出てギリシャに向かった。 かつてぼくが住んでいた国で、アテネには友人もい…

覚え書:「【東京エンタメ堂書店】気になる題名 住野よる作品 「君の膵臓をたべたい」って…」、『東京新聞』2016年11月07日(月)付。

- 【東京エンタメ堂書店】気になる題名 住野よる作品 「君の膵臓をたべたい」って… 2016年11月7日 2016年も早いもので、あと2カ月。今年話題の小説で気になる題名ナンバーワンといえば、『君の膵臓(すいぞう)をたべたい』ではないでしょうか。2作目…

覚え書:「【書く人】鬼平と連なる猛者50人 『「火附盗賊改」の正体』 作家・丹野顯(あきら)さん(76)」、『東京新聞』2016年11月06日(日)付。

- 【書く人】鬼平と連なる猛者50人 『「火附盗賊改」の正体』 作家・丹野顯(あきら)さん(76) 2016年11月6日 写真 草創期の任務は「皆殺し」だった。泣く子も黙る江戸幕府の特殊部隊「火附盗賊改(ひつけとうぞくあらため)」。人物像から、時に無慈…

覚え書:「書評:氷三部作 (1)「ブロの道」(2)「氷」(3)「23000」 ウラジーミル・ソローキン 著」、『東京新聞』2016年10月30日(日)付。

- 氷三部作 (1)「ブロの道」(2)「氷」(3)「23000」 ウラジーミル・ソローキン 著 2016年10月30日 ◆人間社会の疎外テーマに [評者]小谷真理=SF評論家 隣国ロシアの広大なる大地には、トルストイをはじめ壮大な物語想像力が渦巻いてきた。…