2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「文化の扉:涼呼ぶ怪談の世界 怖さの中に畏敬や情愛も」、『朝日新聞』2016年08月14日(日)付。

- 文化の扉:涼呼ぶ怪談の世界 怖さの中に畏敬や情愛も 2016年8月14日 涼呼ぶ怪談の世界<グラフィック・米沢章憲> ヒタリ、ヒタリ。背後に迫る不気味な気配。暗やみに、もののけがうごめく。盛夏に涼を呼ぶ怪談。だがこの世のものとは思えない話に、人間の…

覚え書:「にっぽんの負担 公平を求めて 支え手連携、医療費を抑制」、『朝日新聞』2016年08月15日(月)付。

- にっぽんの負担 公平を求めて 支え手連携、医療費を抑制 2016年8月15日 夕張市立診療所では、所長の医師、中村利仁さん(左)を中心に訪問診療に力を入れる 北海道夕張市の中心部は、日中でも人影はほとんどない。かつて炭鉱で栄え12万人に迫った人口は…

覚え書:「最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常 [著]二宮敦人 [評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)」、『朝日新聞』2016年11月06日(日)付。

- 最後の秘境 東京藝大―天才たちのカオスな日常 [著]二宮敦人 [評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授) [掲載]2016年11月06日 [ジャンル]人文 ノンフィクション・評伝 ■奔放な求道者たちの鍛錬と不安 個人的な話だが、両親と妹が東京藝大(げいだい)…

覚え書:「熊と踊れ(上・下) [著]A・ルースルンド、S・トゥンベリ [評者]市田隆(本社編集委員)」、『朝日新聞』2016年11月06日(日)付。

- 熊と踊れ(上・下) [著]A・ルースルンド、S・トゥンベリ [評者]市田隆(本社編集委員) [掲載]2016年11月06日 [ジャンル]文芸 人文 ノンフィクション・評伝 ■暴力の絆、強盗犯の実相を描く スウェーデンで実際にあった連続強盗事件に基づくこの犯罪小説…

日記:「悪いことをするのと、善いことをしないのとは、同じか違うか?」

12月19日(月)19:00〜場所 浦添市社会福祉センター参加費 \500第一部 ロバート・エルドリッヂ博士・篠原章博士公開対談『トランプ時代の在日米軍ー沖縄の基地はどうなるのか』 第二部 特別登壇・依田啓示シンポジウム「2016年高江の夏ーそこで何が…

覚え書:「世界発2016 エチオピア、草の根医療 「保健普及員」若い女性ら3万人」、『朝日新聞』2016年08月11日(木)付。

- 世界発2016 エチオピア、草の根医療 「保健普及員」若い女性ら3万人 2016年8月11日 文字の読めない妊婦に対し、イラスト入りの冊子を使って注意点を説明する保健普及員のシンダヨ・タッカさん(右) エイズなどの感染症に長く苦しめられてきたエチオ…

覚え書:「洗礼ダイアリー [著]文月悠光 [評者]大竹昭子(作家)」、『朝日新聞』2016年11月06日(日)付。

- 洗礼ダイアリー [著]文月悠光 [評者]大竹昭子(作家) [掲載]2016年11月06日 [ジャンル]文芸 ■自意識を振り払う、詩人の挑戦 初対面の人が「音楽やってます」と自己紹介したら親しみを持つけれど、「詩を書いてます」だったら一瞬、言葉に詰まるかもしれな…

覚え書:「ミクロストリアと世界史―歴史家の仕事について [著]カルロ・ギンズブルグ [評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)」、『朝日新聞』2016年11月06日(日)付。

- ミクロストリアと世界史―歴史家の仕事について [著]カルロ・ギンズブルグ [評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学) [掲載]2016年11月06日 [ジャンル]歴史 人文 ■問いに固執せず、代弁もしない ミクロストリア、英語ではマイクロヒストリー。粉挽屋…

覚え書:「クモの糸でバイオリン [著]大崎茂芳 [評者]円城 塔 (作家)」、『朝日新聞』2016年11月06日(日)付。

- クモの糸でバイオリン [著]大崎茂芳 [評者]円城 塔 (作家) [掲載]2016年11月06日 [ジャンル]人文 ノンフィクション・評伝 身の回りに、分解できるような電化製品は少なくなった。科学といってもなんだか細かな話か、抽象的なものばかりである。自由研究…

覚え書:「天声人語:戦場のむごさを見る」、『朝日新聞』2016年08月15日(月)付。

- けっして反戦のための文章ではない。むしろ兵士たちの勇敢さをたたえている。それでも、日露戦争の激戦を描いた記録文学『肉弾』(桜井忠温〈ただよし〉著)を読むと、戦場のむごさが迫ってくる。おびただしい数の味方兵士の死体を踏み越えながら進む場面…

覚え書:「ザ・コラム 核廃絶、日本から 「原爆6000発分」を放棄せよ 駒野剛」、『朝日新聞』2016年08月11日(木)付。

- ザ・コラム 核廃絶、日本から 「原爆6000発分」を放棄せよ 駒野剛 2016年8月11日「なぁ、これ、本物なん?」 「そんなわけないやろ」 子どもの問いかけに母親が答える。 親子の視線の先に鎮座するのは、直径1・52メートル、長さ3・25メートル。…

覚え書:「丸刈りにされた女たち―「ドイツ兵の恋人」の戦後を辿る旅 [著]藤森晶子 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家)」、『朝日新聞』2016年11月06日(日)付。

- 丸刈りにされた女たち―「ドイツ兵の恋人」の戦後を辿る旅 [著]藤森晶子 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2016年11月06日 [ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 第2次世界大戦下、連合軍によりフランス各地が次々と解放される。その折、対…

覚え書:「少年聖女 [著]鹿島田真希 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家)」、『朝日新聞』2016年11月06日(日)付。

- 少年聖女 [著]鹿島田真希 [評者]斎藤美奈子(文芸評論家) [掲載]2016年11月06日 [ジャンル]文芸 ■水か陸か、迷宮へと誘う問題作 鹿島田真希の小説は読者をたじろがせるところがある。『少年聖女』もそう。書き出しからもう謎めいている。〈水の中で起きた…

覚え書:「昭和天皇実録 第七、第八、第九 [編]宮内庁 [評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)」、『朝日新聞』2016年11月06日(日)付。

- 昭和天皇実録 第七、第八、第九 [編]宮内庁 [評者]原武史(放送大学教授・政治思想史) [掲載]2016年11月06日 [ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 ■戦争中の行動を逐一伝える 2015年3月から刊行が始まった『昭和天皇実録』は、今年9月までによう…

日記:土人発言を差別とはさらさら思っていない安倍政権。

【政府が前言撤回した。安倍政権のおぞましき本音が露わになった!】機動隊「土人」発言政府「差別と断定できぬ」統一見解を閣議決定沖縄相の謝罪必要なし琉球新報 2016.11.19 pic.twitter.com/QWNXlMv8gW— ジョージ (@GeorgeBowWow) 2016年11月19日現政権の…

覚え書:「寂聴 残された日々:15 平和だからこそ阿波踊り 「今年はぜひ」の心配り」、『朝日新聞』2016年08月12日(金)付。

- 寂聴 残された日々:15 平和だからこそ阿波踊り 「今年はぜひ」の心配り 2016年8月12日 寂庵の庭に咲いたキキョウなど=京都市右京区、岡田匠撮影 8月12日から、徳島では阿波踊りがはじまる。 私は故郷徳島に少しでも恩返しをするつもりで、1981…

覚え書:「帰ってきたモンジロー 青春18きっぷ、ウッキウキ旅」、『朝日新聞』2016年08月11日(木)付。

- 帰ってきたモンジロー 青春18きっぷ、ウッキウキ旅 2016年8月11日 根府川駅(神奈川県)で途中下車。東海道線では珍しい無人駅で、ホームや駅舎などから相模湾が望める 写真・図版 夏休みといえばやっぱり旅行。妹のキー子も連れて旅に出たいなあ、でも…

覚え書:「【書く人】未解決事件 膨らむ想像 『罪の声』作家・塩田武士さん(37)」、『東京新聞』2016年11月13日(日)付。

- 【書く人】未解決事件 膨らむ想像 『罪の声』作家・塩田武士さん(37) 2016年11月13日 冒頭から物語に引き込まれる。京都でテーラーを営む曽根俊也(としや)は、父の遺品のカセットテープを再生し、幼いころの自分の声が、三十年以上前に世間を大混乱…

覚え書:「書評:『あしたのジョー』とその時代 森彰英 著」、『東京新聞』2016年11月06日(日)付。

- 『あしたのジョー』とその時代 森彰英 著 2016年11月6日 ◆ハングリーに実存を問う [評者]中条省平=フランス文学者 一九六八年はフランスの五月革命に代表されるように、学生の反乱が世界を席巻した年だが、歴史学者ウォーラーステインによれば、まさに…

覚え書:「耕論 ヘイト対策法2カ月 安田浩一さん、小谷順子さん、鈴木江理子さん」、『朝日新聞』2016年08月11日(木)付。

- 耕論 ヘイト対策法2カ月 安田浩一さん、小谷順子さん、鈴木江理子さん 2016年8月11日ヘイトスピーチ対策法(骨子) 少数者への差別を扇動するヘイトスピーチ。「対策法」が施行され、2カ月が過ぎた。多様な人々の共生に、法をどういかすか。現場はどう変…

覚え書:「にっぽんの負担 公平を求めて 終末期医療、本人の意思は」、『朝日新聞』2016年08月12日(金)付。

- にっぽんの負担 公平を求めて 終末期医療、本人の意思は 2016年8月12日 患者が救急搬送され、対応にあたる当直の医師たち=7月、東京都墨田区の都立墨東病院 東京都内有数の救命救急センターを抱える都立墨東病院(東京都墨田区)。7月下旬の夜、88歳…

覚え書:「書評:「その日暮らし」の人類学 小川さやか 著」、『朝日新聞』2016年11月06日(日)付。

- 「その日暮らし」の人類学 小川さやか 著 2016年11月6日 ◆心のまま タンザニア社会 [評者]栗原康=アナキズム研究家 週の大半、家にいる。日夜、テレビに読書、睡眠だ。貧乏ヒマなしである。食わなきゃいけない分だけ仕事もする。ライターでも塾でもなん…

覚え書:「書評:犯罪小説集 吉田修一 著」、『朝日新聞』2016年11月06日(日)付。

- 犯罪小説集 吉田修一 著 2016年11月6日 ◆神の目で因縁を凝視 [評者]池上冬樹=文芸評論家 帯に「人はなぜ、罪を犯すのか?」とあり、題名からミステリーを想像しがちだが、収録五篇の味わいは異なる。 冒頭の少女失踪事件を巡る「青田Y字路」も、それに…

覚え書:「書評:小さな出版社のつくり方 永江朗 著」、『朝日新聞』2016年11月06日(日)付。

- 小さな出版社のつくり方 永江朗 著 2016年11月6日 ◆ゼニカネ離れ楽しく [評者]三浦衛=春風社社主 売り上げをはじめ、いくつかの指標でピークだった新刊市場はこの二十年間、電子書籍のあおりも受け、右肩下がりに低迷を続けている。貧すれば鈍するで、…

日記:「豚に真珠」は今では立派な「日本語」のことわざです。しかしこれは、聖書に由来する言葉。即ち、聖書が日本に再渡来する以前には、日本にはなかった言葉です

ヨハネ言ふ『師よ、我らに從はぬ者の、御名によりて惡鬼を逐ひ出すを見しが、我らに從はぬ故に、之を止めたり』 イエス言ひたまふ『止むな、我が名のために能力ある業をおこなひ、俄に我を譏り得る者なし。 我らに逆はぬ者は、我らに附く者なり。 キリストの…

覚え書:「平和、新憲法とともに 「国民学校一年生の会」特別な思い」、『朝日新聞』2016年08月13日(土)付。

- 平和、新憲法とともに 「国民学校一年生の会」特別な思い 2016年8月13日戦時中の1944年、山田玲子さんが己斐国民学校4年生の時の集合写真=山田玲子さん提供 戦時下の「国民学校」に最初に入学した人たちでつくる「国民学校一年生の会」という集まり…

覚え書:「売れてる本 何様 [著]朝井リョウ [文]阿部嘉昭(評論家・北海道大学准教授)」、『朝日新聞』2016年10月23日(日)付。

- 売れてる本 何様 [著]朝井リョウ [文]阿部嘉昭(評論家・北海道大学准教授) [掲載]2016年10月23日 ■就活から採用側へ、独白駆使 公開中の映画『何者』が素晴らしい。大学生男女5人の就活、その共同戦線と内心の違和感を、三浦大輔監督(劇団ポツドール…

覚え書:「売れてる本 おもしろい!進化のふしぎ―ざんねんないきもの事典 [監修]今泉忠明 [文]宮田珠己(エッセイスト)」、『朝日新聞』2016年10月16日(日)付。

- 売れてる本 おもしろい!進化のふしぎ―ざんねんないきもの事典 [監修]今泉忠明 [文]宮田珠己(エッセイスト) [掲載]2016年10月16日 表紙画像 著者:今泉 忠明、下間 文恵、徳永 明子、かわむらふゆみ 出版社:高橋書店 価格:¥ 972ブック・アサヒ・コム…

覚え書:「売れてる本 強父論 [著]阿川佐和子 [文]山口文憲(エッセイスト)」、『朝日新聞』2016年10月09日(日)付。

- 売れてる本 強父論 [著]阿川佐和子 [文]山口文憲(エッセイスト) [掲載]2016年10月09日 ■独裁者が鍛えたオヤジさばき 作者はオストロフスキーだったか。ソ連時代のロシアの国民文学に『鋼鉄はいかに鍛えられたか』というのがある。とうに忘れられた作品だ…

覚え書:「今に受け継ぐ戦争俳句 朝日俳壇選者・金子兜太さん講演」、『朝日新聞』2016年08月11日(木)付。

- 今に受け継ぐ戦争俳句 朝日俳壇選者・金子兜太さん講演 2016年8月11日 金子兜太さん 朝日俳壇選者の俳人・金子兜太(とうた)さん(96)が、俳句を通じて戦争と戦後社会への思いを語るイベントが7月25日、朝日新聞東京本社の読者ホールで開かれた。戦…