2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「金言:HP削除のマイナス=西川恵」、『毎日新聞』2014年10月17日(金)付。

- 金言:HP削除のマイナス=西川恵 毎日新聞 2014年10月17日 東京朝刊 <kin−gon> 外務省が元従軍慰安婦問題に取り組んできたアジア女性基金の「国民への呼びかけ」を10日、ホームページ(HP)から削除した。衆院予算委員会で次世代の党の山田宏…

覚え書:「松居直自伝・松居直と『こどものとも』・翻訳絵本と海外児童文学との出会い [著]松居直 [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論)」、『朝日新聞』2014年10月12日(日)付。

- 松居直自伝・松居直と『こどものとも』・翻訳絵本と海外児童文学との出会い [著]松居直 [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論) [掲載]2014年10月12日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 ■名作絵本を生みだした「目利き」 昔読んだ(読んでもらった)…

覚え書:「スターリン―「非道の独裁者」の実像 [著]横手慎二 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家)」、『朝日新聞』2014年10月12日(日)付。

- スターリン―「非道の独裁者」の実像 [著]横手慎二 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2014年10月12日 [ジャンル] ■20世紀はどんな時代だったのか 20世紀のある時期に誕生し、70年余の生命を保ち、そして崩壊したソ連の社会主義政権。その…

覚え書:「石の虚塔―発見と捏造、考古学に憑かれた男たち [著]上原善広 [評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)」、『朝日新聞』2014年10月12日(日)付。

- 石の虚塔―発見と捏造、考古学に憑かれた男たち [著]上原善広 [評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家) [掲載]2014年10月12日 [ジャンル]歴史 ■科学的議論ではなく、自己実現の場と化す 毎日新聞による2000年の旧石器捏造(ねつぞう)事件スクー…

覚え書:「時代の風:大学の国際化=京都大学長・山極寿一」、『毎日新聞』2014年10月12日(日)付。

- 時代の風:大学の国際化=京都大学長・山極寿一 毎日新聞 2014年10月12日 東京朝刊 ◇産業界、地域の理解必要−−山極寿一(やまぎわ・じゅいち) 今月5日から7日にかけて、京都で「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム」が開かれた。約100カ国の…

覚え書:「書評:阿蘭陀西鶴(おらんださいかく) 朝井 まかて 著」、『東京新聞』2014年10月12日(日)付。

- 阿蘭陀西鶴(おらんださいかく) 朝井 まかて 著 2014年10月12日◆娘を通し実像に迫る [評者]木村行伸=文芸評論家 本書は、明治の歌人・中島歌子の波乱の生涯を描いた『恋歌(れんか)』で今年、直木賞を受賞した朝井まかての受賞第一作にあたる。江戸前…

覚え書:「書評:「子どもの自殺」の社会学 伊藤 茂樹 著」、『東京新聞』2014年10月12日(日)付。

- 「子どもの自殺」の社会学 伊藤 茂樹 著 2014年10月12日◆防止に繋がる語り方 [評者]宮淑子=ジャーナリスト 子どもの自殺のなかで、<いじめ自殺>ほど熱心で過剰な語りを導き出すものはない。語る者は、か弱い無垢(むく)な子どもが理不尽ないじめに耐…

覚え書:「書評:フェルメールの帽子 ティモシー・ブルック 著」、『東京新聞』2014年10月12日(日)付。

- フェルメールの帽子 ティモシー・ブルック 著 2014年10月12日 ◆絵を手掛かりに歴史展望 [評者]榑沼(くれぬま)範久=横浜国立大教授 本書はおもにフェルメールの絵画に描かれるべく選ばれた事物の来歴を通して、彼が生きた十七世紀(日本は江戸時代)、…

日記:ポストコロニアル批評の嚆矢サイードが普遍的価値にこだわること

- 真実を語るという目標は、わたしたちの社会のように管理された大衆社会では、おもに、よりよい状況を構築すること、そして既知の事実に適用されておかしくない一連の道徳的原則−−平和、和解、苦悩の軽減−−といえるようなものを構想することである。 −−エド…

覚え書:「(「昭和天皇実録」を読み解く)戦後・人間宣言へ:4 聖書進講、たびたび同席」、『朝日新聞』2014年10月10日(金)付。

- (「昭和天皇実録」を読み解く)戦後・人間宣言へ:4 聖書進講、たびたび同席 2014年10月10日(写真キャプション)来日したローマ法王ヨハネ・パウロ2世の訪問を受ける昭和天皇=1981年2月24日、皇居 ■キリスト教への接近 昭和天皇は太平洋戦争開…

覚え書:「書評:須賀敦子の方へ 松山 巖 著」、『東京新聞』2014年10月12日(日)付。

- 須賀敦子の方へ 松山 巖 著 2014年10月12日◆対象への深い思索を辿る [評者]与那覇恵子=東洋英和女学院大教授、現代日本文学 ナタリア・ギンズブルグやタブッキ、ウンベルト・サバなどのイタリア文学を、美しいとしかいいようのない「匂いたつような」日…

覚え書:「今週の本棚:小島ゆかり・評 『文人たちの俳句』=坂口昌弘・著」、『毎日新聞』2014年10月12日(日)付。

- 今週の本棚:小島ゆかり・評 『文人たちの俳句』=坂口昌弘・著 毎日新聞 2014年10月12日 東京朝刊 (本阿弥書店・2484円) ◇主観控えた筆に滲む作者への敬意 『文人たちの俳句』は、おもしろそうだ。が、その前に、そもそも「文人」とはどんな人なのか…

覚え書:「Interview:若松英輔さん 歴史に学ぶ眼前の問題 中島岳志さんと『現代の超克』刊行」、『毎日新聞』2014年10月09日(木)付、夕刊。

- Interview:若松英輔さん 歴史に学ぶ眼前の問題 中島岳志さんと『現代の超克』刊行 毎日新聞 2014年10月09日 東京夕刊 ガンジーや柳宗悦らの名著を読むことで混迷の現代を生き抜いていこうと、批評家の若松英輔さんと政治哲学者の中島岳志さんによ…

覚え書:「ニュースの扉)吉田類さんと訪ねる軍国酒場 ママの戦後、終わってない」、『朝日新聞』2014年10月13日(月)付。

- ニュースの扉)吉田類さんと訪ねる軍国酒場 ママの戦後、終わってない 2014年10月13日 (写真キャプション)軍服や写真が所狭しと飾られた店内でくつろぐ吉田類さん=鹿児島市千日町 これまでに600軒以上の大衆酒場を回った「吉田類の酒場放浪記」(B…

覚え書:「特集ワイド:続報真相 第2次安倍改造内閣への欧米の冷ややか視線」、『毎日新聞』2014年10月10日(金)付、夕刊。

- 特集ワイド:続報真相 第2次安倍改造内閣への欧米の冷ややか視線 毎日新聞 2014年10月10日 東京夕刊(写真キャプション)7日の参院予算委員会で、在特会関連の質問に答える山谷えり子国家公安委員長(手前)と中座を終えて自席に戻る安倍晋三首相。右奥は…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『【新版】 編集とはどのような仕事なのか』=鷲尾賢也・著」、『毎日新聞』2014年10月12日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『【新版】 編集とはどのような仕事なのか』=鷲尾賢也・著 毎日新聞 2014年10月12日 東京朝刊 (トランスビュー・2160円) 著者は講談社で書きおろしシリーズ「選書メチエ」を創刊し、『現代思想の冒険者たち』『日本の歴史』の企画…

覚え書:「今週の本棚:磯田道史・評 『交隣提醒』=雨森芳洲・著、田代和生・校注」、『毎日新聞』2014年10月12日(日)付。

- 今週の本棚:磯田道史・評 『交隣提醒』=雨森芳洲・著、田代和生・校注 毎日新聞 2014年10月12日 東京朝刊 (東洋文庫・3456円) ◇江戸期日朝外交の知恵に学ぶ 天動説の外交はいけない。地動説の外交でなくてはならぬ。なぜなら、外交には相手があり、…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『戦場体験キャラバン 元兵士2500人の証言から』=戦場体験放映保存の会、中田順子、田所智子・編著」、『毎日新聞』2014年10月12日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『戦場体験キャラバン 元兵士2500人の証言から』=戦場体験放映保存の会、中田順子、田所智子・編著 毎日新聞 2014年10月12日 東京朝刊 (彩流社・2700円) 日本人だけで300万人以上が亡くなった、第二次世界大戦が終わってか…

書評:三谷太一郎『人は時代といかに向き合うか』東京大学出版会、2014年。

三谷太一郎『人は時代といかに向き合うか』東京大学出版会、読了。本書は、政治史の大家が「時代と向き合い歴史を学ぼうとするすべての人々に」贈る歴史論集。近代日本の軌跡を辿り、現代と対話する本論集は、考えるヒントの玉手箱といってよい。 人は時代と…

覚え書:「従軍慰安婦問題:米国内はどう受け止めたか 『吉田証言のウソ』歴史修正主義者が利用=ラリー・ニクシュ」『毎日新聞』2014年10月11日(土)付。

- 従軍慰安婦問題:米国内はどう受け止めたか 「吉田証言のウソ」歴史修正主義者が利用 東アジア専門家、ラリー・ニクシュ氏 毎日新聞 2014年10月11日 東京朝刊 戦時中の慰安婦問題をめぐり、米議会の下院は2007年7月に日本政府に謝罪を求める決議を採択…

覚え書:「今週の本棚:渡辺保・評 『生誕101年 「カミュ」に学ぶ本当の正義』=石光勝・著」、『毎日新聞』2014年10月12日(日)付。

- 今週の本棚:渡辺保・評 『生誕101年 「カミュ」に学ぶ本当の正義』=石光勝・著 毎日新聞 2014年10月12日 東京朝刊 ◇『生誕101年 「カミュ」に学ぶ本当の正義−名作映画でたどるノーベル賞作家46年の生涯』 (新潮社・2160円) ◇映像世界に生き…

覚え書:「今週の本棚:若島正・評 『狼少女たちの聖ルーシー寮』=カレン・ラッセル著」、『毎日新聞』2014年10月12日(日)付。

- 今週の本棚:若島正・評 『狼少女たちの聖ルーシー寮』=カレン・ラッセル著 毎日新聞 2014年10月12日 東京朝刊 (河出書房新社・2484円) ◇奇想と感性にあふれた第一短篇集 古今東西を問わず、お話の好きな女の子というものはつねに存在している。そう…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『越境する在日コリアン 日韓の狭間で生きる人々』 著者・朴一さん」、『毎日新聞』2014年10月12日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『越境する在日コリアン 日韓の狭間で生きる人々』 著者・朴一さん 毎日新聞 2014年10月12日 東京朝刊 ◆『越境する在日コリアン 日韓の狭間(はざま)で生きる人々』(明石書店・1728円) ◇本国志向でも同化でもなく−−朴一(パク・…

覚え書:「内外メディア、反応に温度差 閣僚が在特会元幹部と写真」『朝日新聞』2014年10月08日(水)付。

- 内外メディア、反応に温度差 閣僚が在特会元幹部と写真 2014年10月8日日本外国特派員協会で開かれた山谷氏の会見 (C)FCCJ 安倍内閣の新閣僚や自民党幹部が「在日特権を許さない市民の会」(在特会)などの関係者と写真に写っていたことが相次いで発…

覚え書:「ニュースの本棚:木田元さんと原爆 三浦雅士さんが選ぶ本」、『朝日新聞』2014年10月05日(日)付。

- 木田元さんと原爆 三浦雅士さんが選ぶ本 [掲載]2014年10月05日 ■「西洋的理性の極限」を目撃 八月十六日、哲学者の木田元さんが亡くなった。享年八十五。 木田さんは広島に投下された原爆を目撃している。江田島海軍兵学校一年、十六歳。一九四五年八月六…

覚え書:「ポール・リクール [著]ジャン・グロンダン」、『朝日新聞』2014年10月05日(日)付。

- ポール・リクール [著]ジャン・グロンダン [掲載]2014年10月05日 [ジャンル]人文 2000年に京都賞を受けた仏人哲学者リクール(1913〜2005)の生涯と思想をたどる入門書だ。著者もこぼすように、広大かつ深甚なその思想は一本の筋に絞りにくい…

覚え書:「民族浄化のヨーロッパ史−−憎しみの連鎖の20世紀 [著]ノーマン・M・ナイマーク [評者]保阪正康(ノンフィクション作家)」、『朝日新聞』2014年10月05日(日)付。

- 民族浄化のヨーロッパ史−−憎しみの連鎖の20世紀 [著]ノーマン・M・ナイマーク [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2014年10月05日 [ジャンル]歴史 ■理性崩壊後の教訓を自らに課す 「民族浄化」という語は、1992年5月のボスニア戦争の初期…

覚え書:「「サル化」する人間社会 [著]山極寿一 [評者]萱野稔人(津田塾大学教授・哲学)」、『朝日新聞』2014年10月05日(日)付。

- 「サル化」する人間社会 [著]山極寿一 [評者]萱野稔人(津田塾大学教授・哲学) [掲載]2014年10月05日 [ジャンル]社会 ■家族は何のため生まれたのか 私たちは家族という集団が人間の社会に存在することを当たり前のことだと思っている。しかし、人間のように…

日記:世界遺産がジェノサイドを肯定する21世紀

「奈良県の世界遺産である吉水神社の宮司が神社のブログ上で、アメリカのテレビ番組で放送された「中国人を皆殺しにしよう」との発言を支持する主張をしていたことがわかった。番組はアメリカ国内で問題視されていた。世界遺産がジェノサイドを肯定するのは…

覚え書:「京城のダダ、東京のダダ−−高漢容と仲間たち [著]吉川凪 [評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)」、『朝日新聞』2014年10月05日(日)付。

- 京城のダダ、東京のダダ−−高漢容と仲間たち [著]吉川凪 [評者]いとうせいこう(作家・クリエーター) [掲載]2014年10月05日 [ジャンル]歴史 ■日韓の若さの輝きと悲しさ 京城、と植民地時代に日本が呼んでいた現在のソウルに、一人のダダイストがいた。本名は…