2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「ヘーゲル:自著に書き込み デビュー作初版、東京・神田の古書店で発見」、『毎日新聞』2014年10月22日(水)付。

- ヘーゲル:自著に書き込み デビュー作初版、東京・神田の古書店で発見 毎日新聞 2014年10月22日 東京朝刊ヘーゲルのデビュー作「フィヒテとシェリングの哲学体系の差異」の初版本。右ページにはヘーゲルの直筆で、「注目すべきは『エアランゲン文芸新聞』の…

覚え書:「書評:珈琲飲み 中根 光敏 著」、『朝日新聞』2014年10月19日(日)付。

- 珈琲飲み 中根 光敏 著 2014年10月19日◆美味しさを探し求め [評者]雑賀恵子=評論家 社会学者が珈琲(コーヒー)の豆のことや飲み方、珈琲や喫茶店の文化や歴史についてなど、あれこれ四百ページもの本を書くのだから、よほど珈琲が好きなのだろう。と思…

覚え書:「書評:日本政治とメディア 逢坂 巌 著」、『朝日新聞』2014年10月19日(日)付。

- 日本政治とメディア 逢坂 巌 著 2014年10月19日◆宣伝と弾圧 統制の歴史 [評者]五野井郁夫=政治学者 政治家はいかにしてメディアに圧力をかけ、影響力を行使してきたのか。吉田茂から第二次安倍政権まで、メディアと日本政治のあり方を問うた政治史が本…

覚え書:「書評:『らしい』建築批判 飯島 洋一 著」、『朝日新聞』2014年10月19日(日)付。

- 「らしい」建築批判 飯島 洋一 著 2014年10月19日 ◆生活支える目的置き去り [評者]高島直之=武蔵野美術大教授 書名の「らしい」とは、ある建築家が独特の表現スタイルをもっていることにおいて、その作家「らしい」独自性を指す。その「らしさ」がブラ…

覚え書:「インタビュー カジノで考える民主主義 思想家・武道家、内田樹さん」、『朝日新聞』2014年10月21日(火)付。

- インタビュー カジノで考える民主主義 思想家・武道家、内田樹さん 2014年10月21日(写真キャプション)「中国の富裕層をカジノに呼びたいなら、中国人がハッピーになれる国でなきゃ。嫌中本を発禁にするとかね」=山本和生、遠藤真梨撮影 カジノを含む統…

覚え書:「日曜に想う:ヘイトスピーチ、聞き流すのではなく 特別編集委員・冨永格」、『朝日新聞』2014年10月19日(日)付。

- (日曜に想う)ヘイトスピーチ、聞き流すのではなく 特別編集委員・冨永格 2014年10月19日 アテネの太陽は、たとえばアクロポリスの丘を朱に染めて昇り、遺跡群を紫の影絵にして沈む。光の気まぐれで古都の空気は百の色になる。 多彩な暁の中で、金色のそ…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『基準値のからくり 安全はこうして数字になった』=村上道夫、永井孝志、小野恭子、岸本充生・著」、『毎日新聞』2014年10月19日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『基準値のからくり 安全はこうして数字になった』=村上道夫、永井孝志、小野恭子、岸本充生・著 毎日新聞 2014年10月19日 東京朝刊 (講談社ブルーバックス・994円) 「安全」は科学的に説明できるが、「安心」は主観的な感情なので…

覚え書:「今週の本棚:松原隆一郎・評 『保守のアポリアを超えて−共和主義の精神とその変奏』=佐藤一進・著」、『毎日新聞』2014年10月19日(日)付。

- 今週の本棚:松原隆一郎・評 『保守のアポリアを超えて−共和主義の精神とその変奏』=佐藤一進・著 毎日新聞 2014年10月19日 東京朝刊 (NTT出版・4320円) ◇熱狂を回避し「自由」と「徳」の世を 「保守主義」が世界を統治する有力な思想となって久…

覚え書:「今週の本棚:井波律子・評 『無名の人生』=渡辺京二・著」、『毎日新聞』2014年10月19日(日)付。

- 今週の本棚:井波律子・評 『無名の人生』=渡辺京二・著 毎日新聞 2014年10月19日 東京朝刊 (文春新書・810円) ◇現代文明を相対化 生きる意味語りかけ 『逝きし世の面影』をはじめ、ユニークな角度から日本近代を照射しつづける著者の語りおろしエッ…

覚え書:修復的正義論の観点

- わたしは、民主主義を、じっさいには平等でも自由でもない諸個人が、それでも平等に扱われることを求めたさいに、一つひとつ制度を精査し、批判的に現状を捉え、改革していく政治システムだと考えている。その意味において、軍事的性奴隷制という人道に対…

覚え書:「Listening:<慰安婦問題報道>元朝日2記者への止まらぬ攻撃」、「月いち!雑誌批評:冷静な言論の場を=山田健太」、『毎日新聞』2014年10月20日(月)付。

- Listening:<慰安婦問題報道>元朝日2記者への止まらぬ攻撃 2014年10月20日(写真キャプション)記者会見する「負けるな北星!の会」の呼びかけ人たち=東京・永田町で6日、青島顕撮影 <読者投稿・Listening>あなたの声を聞きたい 慰安婦問題…

覚え書:「今週の本棚:中村桂子・評 『<運ぶヒト>の人類学』=川田順造・著」、『毎日新聞』2014年10月19日(日)付。

- 今週の本棚:中村桂子・評 『<運ぶヒト>の人類学』=川田順造・著 毎日新聞 2014年10月19日 東京朝刊 (岩波新書・778円) ◇「道具の人間化」は白人型進歩への対照 アフリカで誕生した私たちの先祖である新人(ホモ・サピエンス)が、世界中に拡(ひろ…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『日本の年金』=駒村康平・著」、『毎日新聞』2014年10月19日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『日本の年金』=駒村康平・著 毎日新聞 2014年10月19日 東京朝刊 (岩波新書・886円) 2025年に戦後ベビーブームの「団塊の世代」が全員75歳を迎える日本。本格的な少子高齢社会に突入し、年金の支え手である現役世代の減少は…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『どろにやいと』 著者・戌井昭人さん」、『毎日新聞』2014年10月19日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『どろにやいと』 著者・戌井昭人さん 毎日新聞 2014年10月19日 東京朝刊 (講談社・1404円) ◇抜け出せない「わたし」の観察−−戌井昭人(いぬい・あきと)さん 異様な観察小説とでも言おうか。登場人物たちが、のぞき合っている。…

覚え書:「文化の扉:はじめての丸山眞男 歴史に見る「いま」、未来を切りひらく」、『朝日新聞』2014年10月20日(月)付。

- (文化の扉)はじめての丸山眞男 歴史に見る「いま」、未来を切りひらく 2014年10月20日 「戦後日本を代表する知識人」といわれる丸山眞男。厳格な学者というイメージだが、実際は、おしゃべりでユーモアに満ちていた。生誕百年の今年、様々な先入観を抜き…

覚え書:「慰安婦問題:朝日報道 メディアで飛び交う『売国・国賊』」、『毎日新聞』2014年10月17日(金)付、夕刊。

- 慰安婦問題:朝日報道 メディアで飛び交う「売国・国賊」 毎日新聞 2014年10月17日(写真キャプション)朝日新聞の誤報問題を取り上げた週刊誌など=内藤絵美撮影 【朝日慰安婦問題報道】記事12本取り消し Listening:新聞への信頼回復、外国人…

覚え書:「今週の本棚:中島岳志・評 『ゆめいらんかね やしきたかじん伝』=角岡伸彦・著」、『毎日新聞』2014年10月19日(日)付。

- 今週の本棚:中島岳志・評 『ゆめいらんかね やしきたかじん伝』=角岡伸彦・著 毎日新聞 2014年10月19日 東京朝刊 (小学館・1512円) ◇後押しした人々が民族差別を助長する皮肉 大阪で生まれ育った私にとって、やしきたかじんは毎日のようにテレビで…

覚え書:「今週の本棚:湯川豊・評 『見る悦び−形の生態誌』=杉本秀太郎・著」、『毎日新聞』2014年10月19日(日)付。

- 今週の本棚:湯川豊・評 『見る悦び−形の生態誌』=杉本秀太郎・著 毎日新聞 2014年10月19日 東京朝刊 (中央公論新社・3780円) ◇熟達の目の働きが語る東西の絵画「経験」 まず、俵屋宗達讃ともいうべき文章が並ぶ。そのうちの何篇かをまとめて「宗達…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『犬たちの明治維新 ポチの誕生』=仁科邦男・著」、『毎日新聞』2014年10月19日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『犬たちの明治維新 ポチの誕生』=仁科邦男・著 毎日新聞 2014年10月19日 東京朝刊 (草思社・1728円) たいへんな労作が現れた。犬という視点を通して幕末から明治までの激動の時代をとらえた本書は、独創性に富み、驚きが凝縮され…

日記:「問題」は「見えない所」へ封じ込めて、例えば、「差別は存在しません」というアナウンスが日本社会の構造。

- 橋下氏、在特会と面談 ヘイトスピーチ巡り応酬 2014年10月21日 (写真キャプション)激しく言い合う在特会の桜井誠会長(右)と橋下徹大阪市長 ヘイトスピーチ(差別的憎悪表現)の対策を検討している大阪市の橋下徹市長は20日、「在日特権を許さない市…

覚え書:「クロスレビュー:憲法9条とノーベル平和賞」、『朝日新聞』2014年10月15日(火)付。

- (クロスレビュー)憲法9条とノーベル平和賞 2014年10月15日(写真キャプション)ノーベル委員会の発表の中継を見守る実行委員会メンバー=相模原市南区 「憲法9条を守ってきた日本国民」がノーベル平和賞を受賞――。平和賞発表の1週間前、ノルウェーの…

覚え書:「低地 [著] ジュンパ・ラヒリ」、『朝日新聞』2014年10月12日(日)付。

- 低地 [著] ジュンパ・ラヒリ [掲載]2014年10月12日 [ジャンル]文芸 デビュー短編集『停電の夜に』でピュリツァー賞に輝いた女性作家が、『その名にちなんで』以来10年ぶりに発表した長編第2作。インドから米国に移住した男女が時代の波を越えていくとい…

覚え書:「続 漫言翁 福沢諭吉―時事新報コラムに見る明治 政治・外交篇 [著] 遠藤利國」、『朝日新聞』2014年10月12日(日)付。

- 続 漫言翁 福沢諭吉―時事新報コラムに見る明治 政治・外交篇 [著] 遠藤利國 [掲載]2014年10月12日 [ジャンル]歴史 福沢諭吉が、自ら創刊した新聞「時事新報」に書いたコラム「漫言」をたどった2冊目。1890(明治23)年から日清戦争後までの政治や外…

覚え書:「男色の日本史―なぜ世界有数の同性愛文化が栄えたのか [著]ゲイリー・P・リュープ [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)」、『朝日新聞』2014年10月12日(日)付。

- 男色の日本史―なぜ世界有数の同性愛文化が栄えたのか [著]ゲイリー・P・リュープ [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史) [掲載]2014年10月12日 [ジャンル]歴史 ■正面から向き合い、真摯に分析 あったことは感得できる。けれど、どう説明したらいいの…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 支給と受給の大きな落差=宮武剛」、『毎日新聞』2014年10月15日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 支給と受給の大きな落差 年金改革のポイント 宮武剛 目白大大学院客員教授 いつも年齢は3種類ある、と感じる。肉体年齢、精神年齢は個々人の努力や意欲で若々しく保てる。だが、社会が一律に押しつける、いわば「社会年齢」…

覚え書:「危機の真相:「女性の活躍」の魂胆は 有効利用宣言の果てに=浜矩子」、『毎日新聞』2014年10月18日(土)付。

- 危機の真相:「女性の活躍」の魂胆は 有効利用宣言の果てに=浜矩子 毎日新聞 2014年10月18日 東京朝刊(写真キャプション)看板をかける安倍首相(左)と有村女性活躍相=東京都千代田区の内閣府で15日(代表撮影) またまた、本紙の仲畑流万能川柳の中…

覚え書:「アベノミクス批判―四本の矢を折る [著]伊東光晴 [評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)」、『朝日新聞』2014年10月12日(日)付。

- アベノミクス批判―四本の矢を折る [著]伊東光晴 [評者]水野和夫(日本大学教授・経済学) [掲載]2014年10月12日 [ジャンル]政治 ■狙うは「戦後体制からの脱却」 本書は19世紀のドイツ国民ならぬ21世紀の「日本国民に告ぐ」憂国の書である。リベラル派の…

覚え書:「少子化時代の「良妻賢母」―変容する現代日本の女性と家族 [著]スーザン・D・ハロウェイ [評者]水無田気流(詩人・社会学者)」、『朝日新聞』2014年10月12日(日)付。

- 少子化時代の「良妻賢母」―変容する現代日本の女性と家族 [著]スーザン・D・ハロウェイ [評者]水無田気流(詩人・社会学者) [掲載]2014年10月12日 [ジャンル]人文 ■日本の「母」の基準は高すぎる 「良妻賢母」とは、一般に慎み深く勤勉で、母性あふれる伝…

覚え書:「曽根中生自伝―人は名のみの罪の深さよ [著]曽根中生」、『朝日新聞』2014年10月12日(日)付。

- 曽根中生自伝―人は名のみの罪の深さよ [著]曽根中生 [評者]エンタメ [掲載]2014年10月12日 [ジャンル] ■映画のような人生、多角的に描く 曽根中生は1937年生まれ。東北大学を卒業後、日活に入社、助監督や脚本家を経て、日活がロマンポルノ路線に転じ…

日記:ナチスを反省し戦後責任を履行してきた戦後ドイツ政府に対してその「反省する」態度を「自虐史観」といって揶揄する高市早苗・総務相。そりゃ、さすがにナチスと親和するがな(ぐぬぬ

- 2 着実に成果を出してきた修正主義者 有田 在日差別は残念ながら日本社会にずっと続いてきました。八〇年代以降日本に居住する外国人が増え、社会の構造変化に伴って、多様性や多文化共生という方向へ進化していくはずだった。ところがそういう方向には向…