宗教社会学

日記:「日本教」という寄らば大樹の陰、宗教はインチキみたいな錯覚に非がってきたのが宗教社会学でいうポストコロニアルの「民衆宗教」というムーブメント

先日、日本人の宗教観とその負荷を覆す民衆宗教の意義について少々お話をしてきたのだけど、そのお話というのは学術的なお話です。宗教は「アヘン」という負荷があるにも関わらず同時に「究極的関心事」であるという人間にとって切実的な問題である訳なので…

日記:核兵器禁止条約に反対した公明党を、核兵器廃絶運動をする創価学会が支援。理想を憧憬し引き裂かれ悩む会員はどれほどいるのだろうか。

広島市の松井一実市長が「平和宣言」を読み上げた。7月に国連で採択された核兵器禁止条約に触れ、日本政府に「核保有国と非核保有国との橋渡しに本気で取り組んでいただきたい」と求めた。続いてあいさつした安倍晋三首相は、条約に言及しなかった。https:/…

日記:佐高信「松本人志と創価学会の親近性」批判

今日発売『週刊金曜日』の特集「松本人志と共謀罪」を読む。『4時ですよーだ』のプロデューサー・田中文夫氏の「前略 松本人志様」が強烈。「誰かが不正アクセスをして『松本人志』を乗っ取った」かのよう、「我らのナイーブな天才『松っちゃん』を返してく…

日記:辻よしたか氏(大阪市議会、公明)「議員は公務員ではない」と珍説を唱えたものの、投稿削除して遁走の巻

明日あたりしれっとツイート削除しそうなので、記念にスクショ取っておく。 pic.twitter.com/LTjYGQdxmR— Hiroyuki Toda (@mai7star) 2017年5月19日辻よしたかのトンデモ発言、あまりにアレなので魚拓っておいた。https://t.co/9QMZvt9633— 馬。 (@ishtarist)…

日記:早速、公明党の現職議員(辻よしたか・大阪市議会議員)が治安維持法より真っ黒なテロ等準備罪(共謀罪)をヨイショアシスト(°▽°) 思想的源流は、治安維持法違反で逮捕・獄死じゃありませんでしたっけ?

「共謀罪」改め、たとえば「テロ等準備罪」に反対すれば、動機がリベラルでも「テロを容認するんだやっぱりwww」となりかねない。残念ながらそれが今の日本であり、呼称を改めたい向きの狙いもそこにあるのでは。— 冨永 格 (@tanutinn) 2017年1月12日どうや…

拙文:「読書 宗教とグローバル市民社会 ロバート・N・ベラー、島薗進、奥村隆編・岩波書店」、『聖教新聞』2014年09月27日(土)付。

- 読書 宗教とグローバル市民社会 ロバート・N・ベラー、島薗進、奥村隆編偏狭な国家主義への憂慮 一昨年秋、宗教社会学の巨人ロバート・ベラーは85歳の恒例にもかかわらず来日し、立教大学などで精力的に講演した。本書は、その講演・シンポジウムの内容…

書評:ヴォルフガング・シュヴェントカー(野口雅弘、鈴木直、細井保、木村裕之訳)『マックス・ウェーバーの日本 受容史の研究1905‐1995』みすず書房、2013年。

W・シュヴェントカー(野口雅弘、鈴木直、細井保、木村裕之訳)『マックス・ウェーバーの日本 受容史の研究1905‐1995』みすず書房、2013年、読了。出版部数の2/3はドイツではなく日本で売れた!大正時代から現代まで−−本書は日本のウェーバー研究とその受容…

覚え書:「悼む ロバート・ベラーさん 米宗教社会学者」、『毎日新聞』2013年09月23日(月)付。

- 悼む ロバート・ベラーさん 米宗教社会学者 7月30日死去・86歳魅力的な思考展開 ロバート・ベラーはいかにも学者らしい学者だったが、また荒野を彷徨い、神に問いかける預言者のようでもあった。ウェーバーやデュルケム以来の、人類史的・文明史的な…

覚え書:「書評:ろくでなしのロシア―プーチンとロシア正教 [著]中村逸郎 [評者]保阪正康」、『朝日新聞』2013年04月28日(日)付。

- ろくでなしのロシア―プーチンとロシア正教 [著]中村逸郎 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2013年04月28日 [ジャンル]国際 ■結託して神聖さを醸成する 著者は、ロシア現代政治を専門とする研究者だが、しばしばモスクワに滞在して、この国の現…

覚え書:「書評:マックス・ウェーバーの日本 [著]ヴォルフガング・シュヴェントカー [評者]柄谷行人」、『朝日新聞』2013年02月24日(日)付。

- マックス・ウェーバーの日本 [著]ヴォルフガング・シュヴェントカー [評者]柄谷行人(評論家) [掲載]2013年02月24日■ドイツ以上になぜ読まれたのか 本書は、日本のウェーバー研究の内容を、大正時代から現在にいたるまで詳細に検討するものである。実は、ウ…

「宗教社会学は、どの分野の社会学でもそうであるように、科学であろうとしている」 B・ウィルソン 宗教社会学 

- 宗教社会学は、どの分野の社会学でもそうであるように、科学であろうとしている。この点に関して、宗教社会学はいったい何を探求しようとしているのか、そして宗教社会学で探求可能なことがらの背後には何があるのか、ということを認識することが重要にな…