2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「発信箱:4月、四国の遍路道で=落合博」、『毎日新聞』2014年04月17日(木)付。

- 発信箱:4月、四国の遍路道で=落合博 毎日新聞 2014年04月17日 00時45分(最終更新 04月17日 00時45分) 四国八十八カ所の霊場を巡るお遍路道の休憩所などで先週、朝鮮人排斥を訴える貼り紙が相次いで見つかった。「最近、礼儀しらずな朝鮮人達が気持ち悪…

覚え書:「書評:銀座Hanako物語 椎根 和 著」、『東京新聞』2014年04月20日(日)付。

- 銀座Hanako物語 椎根 和 著 2014年4月20日 ◆雑誌片手に歩く読者 [評者]森彰英=ジャーナリスト 一九八八年にマガジンハウスから創刊された週刊誌「Hanako」は、首都圏在住で「週一回レストランで食事し、月一回コンサートに行き、年一回海外…

覚え書:「書評:ヘイトスピーチ エリック・ブライシュ 著」、『東京新聞』2014年04月20日(日)付。

- ヘイトスピーチ エリック・ブライシュ 著 2014年4月20日◆どこまで許す?各国の苦慮 [評者]五野井郁夫=政治学者 日本は敗戦と講和を経て、現在まで自由民主主義の社会であり続けている。では、この社会で差別を煽動(せんどう)し人を傷つける言葉は、表…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『音樂は愉し 黎明期音盤収集家随想』=野村あらえびす・著」、『毎日新聞』2014年04月20日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『音樂は愉し 黎明期音盤収集家随想』=野村あらえびす・著 毎日新聞 2014年04月20日 東京朝刊 (音楽之友社・2160円) 「銭形平次捕物控」で知られる野村胡堂。この時代小説の大家は、もう一つの顔を持っていた。レコード評論家野村…

書評:師岡康子『ヘイト・スピーチとは何か』岩波新書、2013年。

師岡康子『ヘイト・スピーチとは何か』岩波新書、読了。民主主義社会を根柢から覆す差別煽動としてのヘイト・クライムの蔓延する現代日本。本書は日本の現状と背景を概観した上で、諸外国の人種差別撤廃政策を参照し、現代日本が取り組むべき対策について具…

覚え書:「どう動く:集団的自衛権・識者に聞く 小林節・慶応大名誉教授」、『毎日新聞』2014年04月19日(土)付。

- どう動く:集団的自衛権・識者に聞く 小林節・慶応大名誉教授 毎日新聞 2014年04月19日 東京朝刊(写真キャプション)集団的自衛権についてインタビューに答える小林節・慶応大名誉教授=東京都千代田区で2014年4月14日、中村藍撮影 ◇憲法改正し行使…

覚え書:「今週の本棚:渡辺保・評 『評伝・シェープキン−ロシア・リアリズム演劇の源流』=V・I・イワシネフ著」、『毎日新聞』2014年04月20日(日)付。

- 今週の本棚:渡辺保・評 『評伝・シェープキン−ロシア・リアリズム演劇の源流』=V・I・イワシネフ著 毎日新聞 2014年04月20日 東京朝刊 (而立書房・2160円) ◇内面心理描くリアルな演技への苦闘 ロシアのモスクワ芸術座とスタニスラフスキーは、世…

覚え書:「今週の本棚:小島ゆかり・評 『桜は本当に美しいのか−欲望が生んだ文化装置』=水原紫苑・著」、『毎日新聞』2014年04月20日(日)付。

- 今週の本棚:小島ゆかり・評 『桜は本当に美しいのか−欲望が生んだ文化装置』=水原紫苑・著 毎日新聞 2014年04月20日 東京朝刊 (平凡社新書・929円) ◇斬新な仮説と、鋭い読み解き 「桜は本当に美しいのか」と、いきなり問いかけられて眩暈(めまい)…

覚え書:「今週の本棚:本村凌二・評 『人類5万年 文明の興亡 上・下−なぜ西洋が世界を支配しているのか』=イアン・モリス著」、『毎日新聞』2014年04月20日(日)付。

- 今週の本棚:本村凌二・評 『人類5万年 文明の興亡 上・下−なぜ西洋が世界を支配しているのか』=イアン・モリス著 毎日新聞 2014年04月20日 東京朝刊 (筑摩書房・各3888円) ◇古代、先史に目を向け、未来を語る 読み書きなど当然のご時世だが、人間…

日記:「憲法の価値は個人の尊重(尊厳)にあり、憲法は国家を縛るための道具だ」

- 憲法学者も、立憲主義の重要さは当たり前すぎるからなのか、改めて説明されることは少なかったように思います。私は、30年以上前に法曹養成に携わりはじめた当初から、「憲法の価値は個人の尊重(尊厳)にあり、憲法は国家を縛るための道具だ」と言い続…

覚え書:「記者の目:終末期医療と患者の意思=大森治幸(阪神支局<前富山支局>)」、『毎日新聞』2014年04月17日(木)付。

- 記者の目:終末期医療と患者の意思=大森治幸(阪神支局<前富山支局>) 毎日新聞 2014年04月17日 東京朝刊(写真キャプション)会話補助器を使って言葉を通わせる松尾さん夫婦=富山市の病院で2011年6月、大森治幸撮影 ◇「最期の在り方」議論を 回復…

覚え書:「今週の本棚:鹿島茂・評 『不均衡という病−−フランスの変容 1980−2010』=E・トッド、H・ル・ブラーズ著」、『毎日新聞』2014年04月20日(日)付。

- 今週の本棚:鹿島茂・評 『不均衡という病−−フランスの変容 1980−2010』=E・トッド、H・ル・ブラーズ著 毎日新聞 2014年04月20日 東京朝刊 (藤原書店・3888円) ◇フランスを家族類型の人口統計で分析 本書は家族人類学者エマニュエル・トッ…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『謝るなら、いつでもおいで』=川名壮志・著」、『毎日新聞』2014年04月20日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『謝るなら、いつでもおいで』=川名壮志・著 毎日新聞 2014年04月20日 東京朝刊 (集英社・1620円) 親しい人を不条理に奪われたとき、人は「なぜ」の思いに駆られる。だが、答えは容易に出ない。 10年前に長崎県佐世保市の小学校…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『善き書店員』 著者・木村俊介さん」、『毎日新聞』2014年04月20日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『善き書店員』 著者・木村俊介さん 毎日新聞 2014年04月20日 東京朝刊 (ミシマ社・1944円) ◇インタビューの潜在的な可能性−−木村俊介(きむら・しゅんすけ)さん 書店員6人へのインタビューから、「善く働く」とは何かを探った…

覚え書:「発言 右傾化の正体は国民の心配性=松本正生」、『毎日新聞』2014年04月17日(木)付。

- 発言 右傾化の正体は国民の心配性 松本正生 埼玉大学教授 「日本人(わけても若者)の右傾化」論がかまびすしい。きっかけのひとつは2月の東京都知事選における田母神俊雄氏の大方の予想以上の健闘だ。若者層の支持は高く、毎日新聞の出口調査の年代別デ…

覚え書:「どう動く:集団的自衛権・識者に聞く 孫崎享・元駐イラン大使」、『毎日新聞』2014年04月18日(金)付。

- どう動く:集団的自衛権・識者に聞く 孫崎享・元駐イラン大使 毎日新聞 2014年04月18日 東京朝刊 ◇報復招く軍事手段 「日本の防衛には日米安全保障条約があり、集団的自衛権の行使を認める必要はない。『米国が一方的に日本を守るだけで、日本は自国の防衛…

覚え書:「どう動く:集団的自衛権・識者に聞く 阪田雅裕・元内閣法制局長官」、『毎日新聞』2014年04月17日(木)付。

- どう動く:集団的自衛権・識者に聞く 阪田雅裕・元内閣法制局長官 毎日新聞 2014年04月17日 東京朝刊 ◇解釈変更では限界 「そもそも憲法9条を集団的自衛権の行使が可能と読むことはできない。国民の間で、定着した読み方を変更するのではなく、条文を変え…

覚え書:「性の悩み、セックスで解決します。 [著]シェリル・T・コーエン−グリーン他」、『朝日新聞』2014年04月13日(日)付。

- 性の悩み、セックスで解決します。 [著]シェリル・T・コーエン−グリーン他 [掲載]2014年04月13日 [ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 昨年末公開された米映画「セッションズ」の原作。著者は、さまざまな性不全の克服を手助けする女性性治療士で、…

覚え書:「「死」を前に書く、ということ 「生」の日ばかり [著]秋山駿」、『朝日新聞』2014年04月13日(日)付。

- 「死」を前に書く、ということ 「生」の日ばかり [著]秋山駿 [掲載]2014年04月13日 [ジャンル]人文 ノンフィクション・評伝 昨年10月に亡くなった文芸評論家の著者が、その3月まで文芸誌に連載していたエッセー。「書く」ことを思索と生の駆動装置と…

研究ノート:普通選挙に反対した山川均

- 一九一八年九月、原は政権の座に就く。原は第一次世界大戦をはさむ前後で欧州の没落とアメリカの台頭を予測した。この国際情勢認識の的確さが政友会の地位の向上をもたらす。その結果が原内閣の成立だった。 政友会の対欧米協調路線を対米協調に引きつけて…

覚え書:「みんなの広場 軍事大国を目指すのは誤りだ」、『毎日新聞』2014年04月17日(木)付。

- みんなの広場 軍事大国を目指すのは誤りだ 無職・62(新潟県三条市) 集団的自衛権行使の解釈改憲が議論されている。これは政府見解に反し憲法違反だ。特定秘密保護法同様、なぜ今変えるのか、現行法で対応でき必要性がない。 自民党幹部は「国連や最高…

覚え書:「ヴァギナ [著]ナオミ・ウルフ [評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)」、『朝日新聞』2014年04月13日(日)付。

- ヴァギナ [著]ナオミ・ウルフ [評者]いとうせいこう(作家・クリエーター) [掲載]2014年04月13日 [ジャンル]人文 社会 ■創造の源、個性豊かで神秘的 アメリカのフェミニスト、ナオミ・ウルフの日本での新刊がずばり『ヴァギナ』。大胆、かつ簡潔なタイト…

覚え書:「異端の皇女と女房歌人 式子内親王たちの新古今集 [著]田渕句美子 [評者]三浦しをん(作家)」、『朝日新聞』2014年04月13日(日)付。

- 異端の皇女と女房歌人 式子内親王たちの新古今集 [著]田渕句美子 [評者]三浦しをん(作家) [掲載]2014年04月13日 [ジャンル]歴史 人文 ■和歌で表現した魂の自由 『百人一首』にも入っている式子内親王の和歌、「玉の緒よ絶えなば絶えね長らへば忍ぶること…

覚え書:「驚くべき日本語 [著]ロジャー・パルバース [評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)」、『朝日新聞』2014年04月13日(日)付。

- 驚くべき日本語 [著]ロジャー・パルバース [評者]隈研吾(建築家・東京大学教授) [掲載]2014年04月13日 [ジャンル]人文 国際■世界言語にもなりうる可能性 一種の日本礼賛本かと読みはじめたら、見事に裏切られた。筆者は、日本語を礼賛するが、現在の日本…

書評:辻村みよ子『比較のなかの改憲論 日本国憲法の位置』岩波新書。2014年。

- 日本国憲法の歴史的意義とは 憲法史的に見れば、「押し付け」よりもむしろ、明治時代の自由民権運動が築いた民主的憲法思想が、鈴木安蔵らの「憲法研究改案」に結実して、ラウエル文書からマッカーサー草案に伝わり、新憲法のなかに取り入れられた、という…

覚え書:「著者に会いたい 地震と独身 酒井順子さん [文]大上朝美」、『朝日新聞』2014年04月13日(日)付。

- 著者に会いたい 地震と独身 酒井順子さん [文]大上朝美 [掲載]2014年04月13日 ■働き、守り…人生が揺れた 酒井さんらしい端的な書名だ。東日本大震災後の報道では、「家族」に焦点が当てられがちだったが、独身だっていたはず。何をしていたのだろうか。現…

覚え書:「戦争俳句と俳人たち [著]樽見博 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家)」、『朝日新聞』2014年04月13日(日)付。

- 戦争俳句と俳人たち [著]樽見博 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2014年04月13日 [ジャンル]歴史 人文 ■生き方の地肌があらわれる 戦争俳句とは戦時下に詠まれた俳句だが、聖戦俳句、生活俳句、さらにはプロレタリア文学系の流れを汲(く)…

覚え書:「「家族」難民 生涯未婚率25%社会の衝撃 [著]山田昌弘 [評者]水無田気流(詩人・社会学者)」、『朝日新聞』2014年04月13日(日)付。

- 「家族」難民 生涯未婚率25%社会の衝撃 [著]山田昌弘 [評者]水無田気流(詩人・社会学者) [掲載]2014年04月13日 [ジャンル]人文 社会 ■行き着く先は年間20万余の孤立死 「パラサイト・シングル」「婚活」といった流行語を世に送り出し、家族問題を検…

覚え書:「憎むのでもなく、許すのでもなく ユダヤ人一斉検挙の夜 [著]ボリス・シリュルニク [評者]吉岡桂子(本社編集委員)」、『朝日新聞』2014年04月13日(日)付。

- 憎むのでもなく、許すのでもなく ユダヤ人一斉検挙の夜 [著]ボリス・シリュルニク [評者]吉岡桂子(本社編集委員) [掲載]2014年04月13日 [ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 ■心の「戦後」を乗り越えるまで 東アジアで国家がいま、政治の道具として語…

覚え書:「発言 海外から 『南の法王』の影響力=ピエロ・スキアバッツィ」、『毎日新聞』2014年04月16日(水)付。

- 発言 海外から 「南の法王」の影響力 ピエロ・スキアバッツィ ハフィントン・ポスト・バチカン専門記者 ローマ法王が率いるキリスト教カトリックのバチカンは世界的なソフトパワーであり、それが地政学的な力となっている。中国が経済力というハードパワー…