日記:グローバルな市民精神は本当に人文学を必要としているのでしょうか?

- グローバルな市民精神は本当に人文学を必要としているのでしょうか? 世界市民は事実に基づく多くの知識を必要としています。なるほど、人文学的教育を受けていなくても、学生たちはそうした知識をえることができるかもしれません。たとえば、BJPが使用…

覚え書:「折々のことば:959 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月12日(火)付。

- 折々のことば:959 鷲田清一 2017年12月12日 縮むことができるのは、もう大きくなっている人々であり、坂道を下ることができるのは、すでに坂を上った人々だ。 (ブレイディみかこ) ◇ 子どもの貧困はコミュニティーの相互扶助の仕組みを厚くすることで…

覚え書:「社説 核なき世界へ 日本の登場、待たれている」、『朝日新聞』2017年12月12日(火)付。

- 社説 核なき世界へ 日本の登場、待たれている 2017年12月12日 核兵器を使う、作る、持つ。そのすべてを法的に禁じる核兵器禁止条約の採択を推進した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN〈アイキャン〉)に、ノルウェーのオスロで、ノーベ…

覚え書:「社説 憲法70年 内閣と国会に緊張感を」、『朝日新聞』2017年12月09日(土)付。

- 社説 憲法70年 内閣と国会に緊張感を 2017年12月9日 特別国会がきょう閉幕する。改めて鮮明になったのは国会を軽んじる安倍政権の姿勢だ。 森友学園への国有地売却をめぐり、会計検査院が手続きのずさんさを指摘する調査結果を国会に報告した。野党の質…

日記:西洋史における良心

- 西洋史における良心 英語のconscienceはギリシア思想に由来する長い系譜を有しており、日本では一九世紀末に「良心」という定訳を与えられることになった。文献的に確認される初出はブリッジマン・カルバートソン訳『新約聖書』(一八六三年)と言われてい…

覚え書:「折々のことば:958 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月10日(日)付。

- 折々のことば:958 鷲田清一 2017年12月10日 変化はとてもゆるやかにあらわれたので、日常という闇にまぎれて、人びとを驚かすことはなかった。 (ジャン・ジオノ) ◇ 不毛の地といわれた南仏の山岳地帯で、来る日も来る日も植樹を続けた一人の名もない…

覚え書:「日曜に想う 「左のナショナリスト」の憂い 編集委員・大野博人」、『朝日新聞』2017年12月10日(日)付。

- 日曜に想う 「左のナショナリスト」の憂い 編集委員・大野博人 2017年12月10日 写真・図版 「家路の交差点」 絵・皆川明 「左のナショナリスト」と呼ばれたフランスの老政治家に会いにいった。ジャンピエール・シュベヌマン氏(78)。2000年に一度イ…

覚え書:「欧州季評 二者択一の不条理 EU離脱が招く和平の亀裂 ブレイディみかこ」、『朝日新聞』2017年12月09日(土)付。

- 欧州季評 二者択一の不条理 EU離脱が招く和平の亀裂 ブレイディみかこ 2017年12月9日 地下鉄の駅での人身事故や発砲事件がニュースで報じられるたびに、「またテロか」と反射的に思ってしまう。ふと、20年前に英国に来た頃のことを思い出す。誰かの忘…

日記:人の暮らしのかたわらが、猫のホームグラウンド

猫は地上に舞い降りた精霊に違いない。きっと雲の上だってふわりふわりと歩けるはずだ=ジュール・ヴェルヌ。アンガス・ハイランド+キャロライン・ロバーツ(喜多直子訳)『名画の中の猫』(エクスナレッジ、2018年)とともに伯父さんは優雅な休日(°▽°) pic…

覚え書:「折々のことば:957 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月09日(土)付。

- 折々のことば:957 鷲田清一 2017年12月9日 経験というものはさまざまな風に煮えこぼれるもので、われわれに現在の方式をさまざまに修正させてゆくものである。 (ウィリアム・ジェイムズ) ◇ どうにも動かせないかに見える習慣や仕組みも、かつて人が…

覚え書:「インタビュー ノーベル平和賞の先に ICAN国際運営委員・川崎哲さん」、『朝日新聞』2017年12月08日(金)付。

- インタビュー ノーベル平和賞の先に ICAN国際運営委員・川崎哲さん 2017年12月8日 写真・図版 「核廃絶が世界の法的義務という状況を作るため、ノーベル賞を生かす作戦を考えたい」=飯塚晋一撮影写真・図版 ノーベル平和賞に選ばれた国際NGO「核兵…

覚え書:「社説 服務宣誓発言 政治家として心得違い」、『朝日新聞』2017年12月10日(日)付。

- 社説 服務宣誓発言 政治家として心得違い 2017年12月10日 政治家の役割について、改めて考えさせられる出来事だ。 自衛隊出身の佐藤正久外務副大臣(自民党)が5日の参院外交防衛委員会で、副大臣の就任にあたって決意を表明した。 「事に臨んでは危険を…

日記:自己の課題に深い信念をもつ者は、容易に戦わず、しかし戦うときには断乎として、たとえ一人でも戦うのである。

- 自己の課題に深い信念をもつ者は、容易に戦わず、しかし戦うときには断乎として、たとえ一人でも戦うのである。そこには謙虚さと、静かな力がある。バルトの文章の美しさというものがあるとすれば、おそらくそれは文体の美しさといったものではなく、人間…

覚え書:「折々のことば:956 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月08日(金)付。

- 折々のことば:956 鷲田清一 2017年12月8日 知る、理解する、というサイエンスの別の機能との関係から切り離された技術は、厄災の源になる。 (千葉聡) ◇ 「害虫」のカタツムリを駆除するために、カタツムリを食べるカタツムリを「自然にやさしい生物…

覚え書:「耕論 「いいね」のために はあちゅうさん、宮台真司さん、高橋暁子さん」、『朝日新聞』2017年12月07日(木)付。

- 耕論 「いいね」のために はあちゅうさん、宮台真司さん、高橋暁子さん 2017年12月7日写真・図版 グラフィック・宮嶋章文 今年の「新語・流行語」の年間大賞に「インスタ映え」が選ばれた。多少ウソでも、中身を盛っても「いいね」が欲しい――。この空気は…

覚え書:「世界発2017 戦争犯罪、遠い和解 旧ユーゴ国際法廷、24年間の活動終了へ」、『朝日新聞』2017年12月06日(水)付。

- 世界発2017 戦争犯罪、遠い和解 旧ユーゴ国際法廷、24年間の活動終了へ 2017年12月6日 写真・図版 国連旧ユーゴスラビア国際刑事法廷(ICTY)の歩みと主な出来事写真・図版 国連旧ユーゴスラビア国際刑事法廷(ICTY、オランダ・ハーグ)が今…

日記:「実践知」としての良心学

- 「実践知」としての良心学 さらに、良心が個人の営みを超えて、よりよい社会の形成に寄与するためには、社会の現実を見据えた良心の実践が欠かせない。良心学は「実践知」としても機能すべきなのである。人と人が出会い、「共に知る」ことによって、眠って…

覚え書:「折々のことば:955 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月07日(木)付。

- 折々のことば:955 鷲田清一 2017年12月7日 忘却の強制である「忘れなさい」と忘却の欲求である「忘れたい」とが協力して多くのことが忘れられた。 (西川祐子) ◇ 「終戦」と「戦後」体制の谷間の約7年間。移行期にみえるその占領期は戦争の継続であ…

覚え書:「インタビュー 子育て支援で街づくり 兵庫県明石市長・泉房穂さん」、『朝日新聞』2017年12月06日(水)付。

- インタビュー 子育て支援で街づくり 兵庫県明石市長・泉房穂さん 2017年12月6日写真・図版 「障害があろうと小さな子どもがいようと当たり前に出かけられるやさしいまちをつくりたい」=滝沢美穂子撮影 子どもを核にした街づくりを進め、人口増、税収増を…

覚え書:「耕論 NHK受信料は義務? 平野裕之さん、今野勉さん、吉田潮さん」、『朝日新聞』2017年12月05日(火)付。

- 耕論 NHK受信料は義務? 平野裕之さん、今野勉さん、吉田潮さん 2017年12月5日 イラスト・田中和 NHKを見なくても、テレビがあれば受信料を払わなければいけないの? 長年続くこの論争に、最高裁が6日、初めて結論を出す。受信料制度、公共放送はど…

日記:「目的でなく手段対象に」でいいのだろうか。

- 目的でなく手段対象に 近代経済学の置かれている立場をかえりみて、新しい方向を模索しようとするとき、わたくしは一つのエピソードを想起せざるを得ない。一九六六年、アメリカの上院外交委員会によって開かれた公聴会のことである。アメリカの対外援助政…

覚え書:「折々のことば:954 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月06日(水)付。

- 折々のことば:954 鷲田清一 2017年12月6日 ユーモアって、どうにもできない状況に対して唯一できること。 (宇多田ヒカル) ◇ 出口なしの塞がれた状況でも、「これ、なんも変えられないけど、ユーモアでなんとか自分のものにしちゃおうとか、それでオ…

覚え書:「特集ワイド 松田喬和のずばり聞きます 公明党・太田昭宏前代表 改憲、条文より「国の形」 議論はまだ初動段階」、『毎日新聞』2017年12月04日(月)付夕刊。

- 特集ワイド 松田喬和のずばり聞きます 公明党・太田昭宏前代表 改憲、条文より「国の形」 議論はまだ初動段階毎日新聞2017年12月4日 東京夕刊公明党の太田昭宏衆議院議員=東京都千代田区で2017年11月28日、根岸基弘撮影松田喬和・毎日新聞特別顧…

覚え書:「社説 無戸籍問題 解消に向け、動き出せ」、『朝日新聞』2017年12月06日(水)付。

- 社説 無戸籍問題 解消に向け、動き出せ 2017年12月6日 生まれた時に出生届が出されず、戸籍がないまま生活している人がいる。夫の暴力から逃げた女性が、新たなパートナーとの間に生まれた子どもの出生届を出せなかったケースなど、さまざまな事情がある。…

日記:あまりに行きすぎた不平等

- 多くの人が、あまりに行きすぎた不平等を心配している。過去数年、?ウォール街を占拠(オキュパイ)せよ?からはじまったオキュパイ運動(the Occupy movement)は、もっとも背の高い巨人、すなわち「1パーセント」の高所得者層の急速な成長に抗議するもの…

覚え書:「折々のことば:953 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月05日(火)付。

- 折々のことば:953 鷲田清一 2017年12月5日 冒険の現場というのは概(おおむ)ね退屈で、冒険に行くだけでは面白い文章が書けないことが多い (角幡唯介) ◇ 冒険の現場は人が思うほど劇的ではない。苛酷(かこく)をきわめる北極探検も「雪の上を歩い…

覚え書:「社説 新大学入試 考える授業への転換を」、『朝日新聞』2017年12月05日(火)付。

- 社説 新大学入試 考える授業への転換を 2017年12月5日 センター試験の後を継ぐ「大学入学共通テスト」の試行調査があり、主な科目の問題例と解答が公表された。今の中学3年生から新制度に移行する。 注目されるのはマークシートの選択式問題の変わりぶり…

覚え書:「文化の扉 多彩、文学賞は面白い それぞれ違う方向性・一つの道しるべ」、『朝日新聞』2017年12月03日(日)付。

- 文化の扉 多彩、文学賞は面白い それぞれ違う方向性・一つの道しるべ 2017年12月3日世界の文学賞<グラフィック・福宮千秋>写真・図版 来週はノーベル文学賞の授賞式。今年の受賞者は英国の作家カズオ・イシグロに決まった。日本で広く知られている文学賞…

日記:創価学会と靖国神社

創価学会にとって靖国は別物らしい。 pic.twitter.com/aMh7vMxIgc— 瑠璃子(桜島よし子) (@37_2_le_matin) 2018年7月24日 これは、創価学会の信仰や歴史の自殺行為でしょう。誰も注意しないのか。https://t.co/qKCIweylbV— 氏家法雄 (@ujikenorio) 2018年7月2…

覚え書:「折々のことば:952 鷲田清一」、『朝日新聞』2017年12月04日(月)付。

- 折々のことば:952 鷲田清一 2017年12月4日 年を取ると人生って言葉自体がだんだんどうでもよくなるから、役に立つも立たないも死んでしまえば皆同じって心境になります。 (安田登) ◇ 役に立つか立たないか。それで、ものや人のあり方を評価する社会…