2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧
- 特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 「平和」の名の下に 作家・橋本治さん 毎日新聞 2015年07月21日 東京夕刊 (写真キャプション)橋本治さん=徳野仁子撮影 ◇「支持なし層」で政党を 「今回の安全保障関連法案を巡る国会中継は、もう見る気…
- 国際協調の先駆者たち―理想と現実の200年 [著] マーク・マゾワー [評者]吉岡桂子(本社編集委員) [掲載]2015年07月12日 [ジャンル]歴史 政治 社会■教科書的通史離れ、歴史を再構築 ギリシャの近現代史や20世紀の欧州史を専門とする気鋭の歴史家として…
- 忘れられた詩人の伝記―父・大木惇夫の軌跡 [著]宮田毬栄 [掲載]2015年07月12日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 戦争に協力する詩を書いたとして、後に非難された詩人・大木惇夫。その生涯をエッセイストの次女が掘り起こした。 戦いが嫌いで、軍一とい…
- 世阿弥の世界 [著] 増田正造 [評者]宮沢章夫(劇作家・演出家) [掲載]2015年07月12日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 新書 ■「極北の演劇」が今、示すヒント 能に興味を持ったのは、二十年ほど前だが、様々な演劇論を読む仕事のなかで、『風姿花伝』…
社会のために貢献している宗教はすごいという話をよく聞きますが、何をもってして社会のために貢献しているのかについて無自覚であるとアウトなので、拙論から少しだけ紹介しておきます。 - さて、戦前日本のキリスト教は(1)精神の第二維新として受容され…
- 特集ワイド:安保法案・衆院通過 識者に聞く問題点 民意無視の政権よ 毎日新聞 2015年07月17日 東京夕刊 (写真キャプション)衆院平和安全法制特別委員会で安全保障関連法案の強行採決に反対し浜田靖一委員長(中央)の席に詰め寄って抗議する野党議員ら…
- 女装して、一年間暮らしてみました。 [著]クリスチャン・ザイデル [評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家) [掲載]2015年07月12日 [ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝 ■性の自由、喜びと困難を追体験 本書は、1人の男性が「女性性を着る」物語で…
- 寺院消滅—失われる「地方」と「宗教」』 [著]鵜飼秀徳 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史) [掲載]2015年07月12日 [ジャンル]政治 人文 社会 ■25年後に35%減!? 実情率直に 若年女性の減少や、都市への人口流出を理由として2040年までに消…
- 二重螺旋—完全版 [著] ジェームズ・D・ワトソン [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論) [掲載]2015年07月12日 [ジャンル]科学・生物 ノンフィクション・評伝 ■生命科学の時代と露骨な競争の幕開け 著者のジム・ワトソンは生命科学界のスティーヴ・…
- 今こそ美濃部達吉:「天皇信仰」排し、純粋な憲法解釈 2015年7月20日 学説はクールでドライ。でも、筋の通らない批判には熱い心で立ち向かった。 集団的自衛権の行使を認める安全保障法案の成立を急ぐ安倍政権。従来「違憲」だったものを内閣の判断で「合…
- 機雷掃海任務 「米軍の どぶさらい」 2015年7月12日 朝刊 (写真キャプション)本紙を手に安保法案について話す信太正道さん=神奈川県逗子市で 他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案について、政府は「国民の命を守るために…
- ウイダーの副王 [著] ブルース・チャトウィン [評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学) [掲載]2015年07月12日 [ジャンル]文芸 ■波乱にみちた奴隷商人の生涯 19世紀初頭のアフリカ西部ダホメー王国の奴隷積み出し港ウイダーに、ブラジルから一人の…
- 【書く人】想像力で書いた到達点『人間のしわざ』 作家 青来 有一さん(56) 2015年7月12日 写真 「戦後生まれでも、爆心地の川のほとりを歩けば、そこに大勢の遺体が折り重なっていたという話を思い出す。自分の記憶ではないのに、土地の記憶が体の中に…
- 日本海ものがたり 中野 美代子 著 2015年7月12日 ◆重層的な意味を読む [評者]川崎賢子=文芸評論家 老練な著者の舵(かじ)取りで、古今のものがたりの海を旅する。 正確な海図を持たない昔から、漂流した人々、幻視された海獣、『西遊記』から『ガリヴ…
理想を語る人間に対して「あてこすり」してくる連中が多すぎる。しかもそういった手合のほとんどは、その立場の如何に関わらず、具体的なことは何もやっていないということが多い。壊れたレコードが永遠に再生を繰り返すように、テンプレ化された憎悪の批判…
- 安保法案:立憲主義、危機深く 憲法学者・長谷部恭男氏「国民、気づき始めた」 毎日新聞 2015年07月16日 東京朝刊(写真キャプション)安全保障関連法案の採決について語る長谷部恭男氏=東京都新宿区の早稲田大で2015年7月14日、森田剛史撮影 安全…
- 山怪(さんかい) 田中 康弘 著2015年7月12日 ◆怪異と出会う人の心 [評者]宇江敏勝=作家・林業 私は炭焼きなどをして、長いあいだ山小屋で暮らした経験をもっている。そこで説明のつかないような怪しいこと、不思議なことや怖(おそろ)しいものに出会…
- 古代天皇陵の謎を追う 大塚 初重 著2015年7月12日 ◆宮内庁見解を子細に検討 [評者]土生田純之(はぶたよしゆき)=専修大教授 本書は考古学界の重鎮大塚初重が、「古代の天皇・皇后陵の中で、宮内庁の治定(じじょう)がかなり考古学研究の結果とは異な…
- ヒトラーの科学者たち ジョン・コーンウェル 著 2015年07月12日◆頭脳集団 ある重大な欠陥 [評者]金子務=科学史家 ドイツ科学の強大さは、第一次世界大戦までにノーベル三科学賞の約半数をさらった事実に現れている。敗戦後一九二八年までドイツの科学者…
- インタビュー:イラク派遣のストレス 元自衛隊中央病院精神科部長・福間詳さん 2015年07月17日 (写真キャプション)在職中、自衛隊員の自殺を調査し、「自衛官のメンタルヘルスに関する提言」にかかわった=西田裕樹撮影 自衛隊にとって、過去に「最も戦…
- 記者の目:「琉球新報」から見た基地問題=中里顕(水戸支局) 毎日新聞 2015年07月15日 東京朝刊翌日の朝刊に向けた琉球新報の編集会議。左奥は潮平芳和編集局長=沖縄県那覇市天久で2015年7月3日、中里顕撮影 ◇冷静な報道、工夫続く 中里顕(けん…
- 今週の本棚:養老孟司・評 『新・観光立国論』=デービッド・アトキンソン著 毎日新聞 2015年07月12日 東京朝刊 ◇『新・観光立国論−イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増計画」』 (東洋経済新報社・1620円) ◇辛口な指摘にも説得力あ…
- 今週の本棚:荒川洋治・評 『椿姫』=デュマ・フィス著 毎日新聞 2015年07月12日 東京朝刊 拡大写真 (角川文庫・648円) ◇愛のことばの鮮やかな軌跡 恋愛を書いたものとして、これ以上哀切なもの、美しいものはない。それが『椿姫(つばきひめ)』だと…
- 今週の本棚・本と人:『放哉と山頭火 死を生きる』 著者・渡辺利夫さん 毎日新聞 2015年07月12日 東京朝刊 (ちくま文庫・864円) ◇苦悩を「代償」する言葉 渡辺利夫(わたなべ・としお)さん 開発経済学の第一人者で、現在は拓殖大総長の任にある。多…
お世話になった母校で、戦後70年を検証する企画展が開催されますので、ご紹介します。 - 戦後70年を記念し、企画展「戦時下、立教の日々―変わりゆく『自由の学府』の中で」を開催−立教学院展示館 7/21(火)〜9/4(金)2015.07.17 立教学院学校法人立教学院(…
- 多数決って本当に民主的? 問い直す漫画や評論相次ぐ 高津祐典2015年07月14日(写真キャプション)漫画「デモクラティア」から。多数決で決めたアンドロイドの行動が良かったのか、話し合うネット上の人たち=(C)間瀬元朗/小学館「ビッグコミックスピ…
- 今週の本棚:佐藤優・評 『わたしの神様』=小島慶子・著 毎日新聞 2015年07月12日 東京朝刊小島慶子氏 小島慶子氏 拡大写真 (幻冬舎・1620円) ◇「とにかく自分が一番」の恐ろしさ 元TBSのアナウンサーで、現在は、作家、タレントとして活躍して…
- 今週の本棚・新刊:『幕末の奇跡 <黒船>を造ったサムライたち』=松尾龍之介・著 毎日新聞 2015年07月12日 東京朝刊 (弦書房・2376円) 19世紀の世界の貿易、外交を塗り替えたのは蒸気船の発達だった。その波は鎖国を続けてきた日本にも押し寄せ…
- 今週の本棚:鹿島茂・評 『クリミア戦争 上・下』=オーランドー・ファイジズ著 毎日新聞 2015年07月12日 東京朝刊 (白水社・各3888円) ◇決定的役割演じた国民世論 クリミア戦争は「近代戦の最初の例」であり、戦死者は両軍合わせて七十五万人に及ぶ…
- 耕論:試練に立つ民主主義 井筒高雄さん、澤地久枝さん 2015年07月16日(木) 憲法違反の指摘、根強い世論の反対にもかかわらず、与党が衆院の委員会で安全保障関連法案の採決を強行した。自衛隊を地球規模で派遣するための議論は本当に尽くされたのだろう…