2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「論点:地下鉄サリン事件20年」、『毎日新聞』2015年03月13日(金)付。

- 論点:地下鉄サリン事件20年 毎日新聞 2015年03月13日 東京朝刊 オウム真理教による地下鉄サリン事件の発生からまもなく20年になる。若者がカルトに走る社会的背景や、テロ対策の脆弱(ぜいじゃく)さ。事件が突きつけたさまざまな課題で、教訓はどこま…

覚え書:「今週の本棚:沼野充義・評 『氷』=ウラジーミル・ソローキン著」、『毎日新聞』2015年03月15日(日)付。

- 今週の本棚:沼野充義・評 『氷』=ウラジーミル・ソローキン著 毎日新聞 2015年03月15日 東京朝刊 (河出書房新社・2592円) ◇ロシア現政権と対極の「モンスター」 ロシア文学と言えば、ドストエフスキー、トルストイ、チェーホフなどはいまでもよく読…

覚え書:「今週の本棚:池内紀・評 『くりかえすけど』=田中小実昌・著」、『毎日新聞』2015年03月15日(日)付。

- 今週の本棚:池内紀・評 『くりかえすけど』=田中小実昌・著 毎日新聞 2015年03月15日 東京朝刊 (幻戯書房・3456円) ◇体験が熟するまでの彷徨 小さな出版社が大きな試みを始めた。「銀河叢書(そうしょ)」といって、単行本未収録を新しい視点で編み…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体』=鈴木大介・著」、『毎日新聞』2015年03月15日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『老人喰い 高齢者を狙う詐欺の正体』=鈴木大介・著 毎日新聞 2015年03月15日 東京朝刊 (ちくま新書・864円) 「オレオレ詐欺」から「母さん助けて詐欺」へと呼び方が変わるにつれて巧妙化する高齢者の詐欺。これを著者は「老人喰(…

日記:「紹介したい大切な価値観、八紘一宇」(三原じゅん子代議士)、ええと……「日本の理想を生かすために、一先ず此の国を葬って下さい」(矢内原忠雄)

参議院予算委員会にて三原じゅん子議員、皆様にご紹介したい言葉として「八紘一宇」だそうな。おいおい。— 氏家法雄 (@ujikenorio) 2015, 3月 16租税回避を防ぐ理念が八紘一宇ってお前なあ(´・_・`)— 氏家法雄 (@ujikenorio) 2015, 3月 16国会議員の劣化幼稚化…

覚え書:「特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 震災4年の重み ノンフィクション作家・柳田邦男さん」、『毎日新聞』2015年03月12日(木)付夕刊。

- 特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 震災4年の重み ノンフィクション作家・柳田邦男さん毎日新聞 2015年03月12日 東京夕刊 (写真キャプション)=東京都杉並区で、内藤絵美撮影 ◇人間軽視、まるで変わらぬ−−柳田邦男さん(78) 「復興は確…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『悲嘆の門 上・下』 著者・宮部みゆきさん」、『毎日新聞』2015年03月15日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『悲嘆の門 上・下』 著者・宮部みゆきさん 毎日新聞 2015年03月15日 東京朝刊 (毎日新聞社・各1728円) ◇業の川を遡っていく地獄めぐり 宮部(みやべ)みゆきさん アルバイトでネットを行き交う言葉を監視する主人公、孝太郎は大…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『清泉女子大学地球市民学科の挑戦』=清泉女子大学文学部地球市民学科・編著」、『毎日新聞』2015年03月15日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『清泉女子大学地球市民学科の挑戦』=清泉女子大学文学部地球市民学科・編著 毎日新聞 2015年03月15日 東京朝刊 (高文研・1836円) 全国に約800ある大学の中でたった一つのユニーク学科。グローバル時代に国際的な視野を持って…

覚え書:「阪神・淡路と東北の「災後」 土方正志さんが選ぶ本 [文]土方正志」、『朝日新聞』2015年03月08日(日)付。

- 阪神・淡路と東北の「災後」 土方正志さんが選ぶ本 [文]土方正志 [掲載]2015年03月08日 ■学べるものはなにか あの日から間もなく4年を迎えるが、今年は阪神・淡路大震災20年の節目の年でもある。この20年でなにが変わり、なにが変わらなかったのか。…

日記:【ご案内】吉野作造記念館 戦後70周年記念「大崎市岩出山出身写真家 岡本央が見てきた中国」

「親切と楽天」(牧野英一)、「人道の戦士、吉野作造」(赤松克麿)、「学者、思想家のガウンを著けた大親分」……。1933(昭和8)年の今日、吉野作造博士が逝去。その遺徳をしのびつつ、吉野作造ゆかりの催し物をご紹介します。 - 催しのご案内 吉野作造記念…

覚え書:「追悼式、3県遺族代表のことば(全文) 東日本大震災4年」、『朝日新聞』2015年03月12日(木)付。

- 追悼式、3県遺族代表のことば(全文) 東日本大震災4年2015年03月12日 ■負けてないで頑張らなきゃ 宮城県代表、菅原彩加(さやか)さん(19)=石巻市出身 私は東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市大川地区で生まれ育ちました。 小さな集落…

覚え書:「日本木造遺産−千年の建築を旅する [著]藤森照信、藤塚光政 [評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)」、『朝日新聞』2015年03月08日(日)付。

- 日本木造遺産−千年の建築を旅する [著]藤森照信、藤塚光政 [評者]隈研吾(建築家・東京大学教授) [掲載]2015年03月08日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 ■「木というナマモノ」を宣言 木造建築が突如ナマモノに感じられて、ドキドキした。 木造建築…

覚え書:「放射線被曝の理科・社会−四年目の『福島の真実』 [著]児玉一八、清水修二、野口邦和 [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論)」、『朝日新聞』2015年03月08日(日)付。

- 放射線被曝の理科・社会−四年目の『福島の真実』 [著]児玉一八、清水修二、野口邦和 [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論) [掲載]2015年03月08日 [ジャンル]科学・生物 社会 ■国民の「自覚なき容認」を問う 福島原発事故の後、低線量被曝(ひばく…

覚え書:「れるられる [著]最相葉月 [評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)」、『朝日新聞』2015年03月08日(日)付。

- れるられる [著]最相葉月 [評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター) [掲載]2015年03月08日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 ■人生の選択、暖かなまなざしで 「生む・生まれる」「支える・支えられる」「絶つ・絶たれる」など、六つの動詞の能動と受動…

日記:曽野綾子化する林真理子

「川崎リンチ殺人、被害者の母を責め立てた林真理子氏のエッセイの暴力性」武田砂鉄(2015年3月13日)を読んで驚いた。記事→ http://bylines.news.yahoo.co.jp/takedasatetsu/20150313-00043794/ “この日本で離婚する世帯のうち、8割は母親側が子どもを引き…

覚え書:「特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 震災4年の重み 民俗学者・赤坂憲雄さん」、『毎日新聞』2015年03月11日(水)付。

- 特集ワイド:この国はどこへ行こうとしているのか 震災4年の重み 民俗学者・赤坂憲雄さん毎日新聞 2015年03月11日 東京夕刊 (写真キャプション)インタビューに答える学習院大学の赤坂憲雄教授=東京都豊島区で、藤井達也撮影 ◇「何か」が瓦解しつつある−…

覚え書:「オカザキ・ジャーナル/レアリティーズ [著]岡崎京子 [評者]水無田気流(詩人・社会学者)」、『朝日新聞』2015年03月08日(日)付。

- オカザキ・ジャーナル/レアリティーズ [著]岡崎京子 [評者]水無田気流(詩人・社会学者) [掲載]2015年03月08日■この時代を射貫く空気感の塊 河川敷で殺害された中学生のやりきれないニュースを聞き、岡崎京子の『リバーズ・エッジ』(1994年)を思っ…

覚え書:「「講談社の絵本」の時代−昭和残照記 [著]永峯清成 [評者]横尾忠則(美術家)」、『朝日新聞』2015年03月08日(日)付。

- 「講談社の絵本」の時代−昭和残照記 [著]永峯清成 [評者]横尾忠則(美術家) [掲載]2015年03月08日 [ジャンル]歴史 社会 ■克明な記憶、驚異的な観察力 「講談社の絵本」は昭和11(1936)年、僕の生誕年に創刊、翌12年には年間45冊と驚異的な刊行…

覚え書:「古地図が語る大災害 [著]本渡章」、『朝日新聞』2015年03月08日(日)付。

- 古地図が語る大災害 [著]本渡章 [掲載]2015年03月08日 [ジャンル]歴史 日本は地震と津波と火山の国。だから防災が必要だが、日本人は大災害にどう向きあってきたか。たとえばM8.6とされる江戸期の南海トラフ巨大地震「宝永地震」は被害が九州や静岡…

覚え書:「戦争『物語化』への危惧 寄稿 笠原十九司」、『毎日新聞』2015年03月09日(月)付夕刊。

- 戦争「物語化」への危惧 実態を知り本当の鎮魂を 寄稿 笠原十九司(都留文化大名誉教授・日中関係史、中国近現代史) 「いとしい我が子や妻を思い、残していく父、母に幸多かれ、ふるさとの山河よ、緑なせと念じつつ、尊い命を捧げられた、あなた方の犠牲…

覚え書:「東日本大震災4年:希望のありか 玄田有史さん、阿部聡さん」、『朝日新聞』2015年03月11日(水)付。

- 東日本大震災4年:希望のありか 玄田有史さん、阿部聡さん 2015年03月11日(写真キャプション)犠牲者への追悼と震災の記憶を後世に伝えようと、連だこがあげられた=8日、岩手県陸前高田市、諫山卓弥撮影 あの日から4年。被災地の復興はまだまだ道半ば…

覚え書:「武士の奉公−本音と建前 江戸時代の出世と処世術 [著]高野信治 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)」、『朝日新聞』2015年03月08日(日)付。

- 武士の奉公−本音と建前 江戸時代の出世と処世術 [著]高野信治 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史) [掲載]2015年03月08日 [ジャンル]歴史 ■現代に通じる悩み、生き生きと 戦国時代、武士は合戦で名を挙げ、高い地位と豊かな収入を手にした。命がけ…

覚え書:「台湾の歓び [著]四方田犬彦 [評者]原武史(明治学院大学教授・政治思想史)」、『朝日新聞』2015年03月08日(日)付。

- 台湾の歓び [著]四方田犬彦 [評者]原武史(明治学院大学教授・政治思想史) [掲載]2015年03月08日■自由を最大限与えてくれた土地 還暦になったとき、四方田犬彦は一つの決断をした。大学を辞め、日本から、いや国家そのものからしばらく離れることである。…

覚え書:「紙の砦−自衛隊文学論 [著]川村湊 [評者]柄谷行人(哲学者)」、『朝日新聞』2015年03月08日(日)付。

- 紙の砦−自衛隊文学論 [著]川村湊 [評者]柄谷行人(哲学者) [掲載]2015年03月08日 [ジャンル]人文 社会 ■文学でこそ表せる「戦力でない軍隊」 本書は、自衛隊を題材にした小説や映画、つまり「自衛隊文学」の読解を通して、自衛隊を考察するものである。も…

研究ノート:「内閣政治」と「民本政治」の違い

美濃部達吉といえば「天皇機関説」の問題で、ある意味では戦前日本を代表する良識といってよいですし、その憲法学の水脈は戦後日本にも受け継がれています。しかし、その「限界」というのも承知することの必要性、そして「乗り越えられた」と思われがちな「…

覚え書:「東日本大震災4年:「災間」を生きる 磯田道史さん、石田瑞穂さん」、『朝日新聞』2015年03月10日(火)付。

- 東日本大震災4年:「災間」を生きる 磯田道史さん、石田瑞穂さん 2015年3月10日 東日本大震災が起きたのは阪神大震災から16年後、人々の記憶から遠ざかったころだった。災害後は常に災害前――。私たちが暮らすのは、そんな「災間(さいかん)」の時代だ…

覚え書:「【書く人】国を超えるつながりを『「辺境」の誇りアメリカ先住民と日本人』  亜細亜大専任講師 鎌田遵さん」、『東京新聞』2015年03月08日(日)付。

- 【書く人】国を超えるつながりを『「辺境」の誇りアメリカ先住民と日本人』 亜細亜大専任講師 鎌田 遵(じゅん)さん(42) 2015年3月8日 白人に迫害されてきたアメリカ先住民。東日本大震災の原発事故で故郷を奪われた福島の人たち−。似たような「辺境…

覚え書:「書評:「ゲニウスの地図」への旅 歩くための地誌 新井 豊美 著」、『東京新聞』2015年03月08日(日)付。

- 「ゲニウスの地図」への旅 歩くための地誌 新井 豊美 著 2015年3月8日◆体験の闇を深く探る 【評者】横木徳久=文芸評論家 二〇一二年に亡くなった詩人・批評家である新井豊美の遺稿評論集二冊が同時刊行された。生前の著者は『半島を吹く風の歌』などの詩…

覚え書:「書評:失われた日本の景観 浅見 和彦・川村 晃生 著」、『東京新聞』2015年03月08日(日)付。

- 失われた日本の景観 浅見 和彦・川村 晃生 著 2015年3月8日 ◆風景が持つ力を再考 【評者】金田章裕=京都大名誉教授 「経済や効率のツケを自然や景観にまわして」生きてきたことに警鐘を鳴らした書である。建築物の五重塔に始まり、九十九里浜や田子の浦な…

覚え書:「松尾貴史のちょっと違和感:『知らなければ問題なし』 把握できない人から金もらっていいのか」、『毎日新聞』日曜版(日曜くらぶ)2015年03月08日付。

- 松尾貴史のちょっと違和感 「知らなければ問題なし」 把握できない人から金もらっていいのか 政治とカネの問題がじわじわと不健康な広がりを見せてきた。 西川農林水産大臣が不承不承辞任し、下村文部歌学大臣、望月環境大臣、そして上川法務大臣にさまざ…