東日本大震災

覚え書:「みんなの広場 あまりにものんきすぎる国会」、『毎日新聞』2013年09月26日(木)付。

- みんなの広場 あまりにものんきすぎる国会 中学校講師 61(京都府舞鶴市) 先の国際オリンピック委員会(IOC)総会で安倍晋三首相は東京五輪の招致演説の際、原発汚染水について「状況はコントロールされている」と発言した。世界に向けられたこの言葉…

覚え書:「記者の目:田中正造没後100年=足立旬子(科学環境部)」、『毎日新聞』2013年09月12日(木)付。

- 記者の目:田中正造没後100年=足立旬子(科学環境部) 毎日新聞 2013年09月12日 00時20分 「公害の原点」と呼ばれる栃木県・足尾銅山の鉱毒事件で、被害者救済に半生をささげた政治家、田中正造(1841−1913年)が亡くなって今年でちょうど10…

覚え書:「みんなの広場 本当にこのままでいいのか」、『毎日新聞』2013年09月13日(金)付。

- みんなの広場 本当にこのままでいいのか 高校生 18(埼玉県川越市) 東京電力福島第1原発で相次ぐ汚染水漏れ事故の対応として、政府は関係省庁で作る現地対策事務所を設け、担当職員を常駐させることを決めた。 震災後、政治家は名ばかりの組織を乱立させ…

覚え書:「風知草:小泉純一郎の「原発ゼロ」=山田孝男」、『毎日新聞』2013年08月26日(月)付。

- 風知草:小泉純一郎の「原発ゼロ」=山田孝男 毎日新聞 2013年08月26日 東京朝刊 脱原発、行って納得、見て確信−−。今月中旬、脱原発のドイツと原発推進のフィンランドを視察した小泉純一郎元首相(71)の感想はそれに尽きる。 三菱重工業、東芝、日立製…

覚え書:「今週の本棚・この3冊:沖縄と東北をつなぐ=大城立裕・選」、『毎日新聞』2013年08月25日(日)付。

- 今週の本棚・この3冊:沖縄と東北をつなぐ=大城立裕・選毎日新聞 2013年08月25日 東京朝刊 <1>福島に生きる(玄侑宗久著/双葉新書/840円) <2>「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか(開沼博著/青土社/2310円) <3>東日本大震…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『吉本隆明と「二つの敗戦」=とよだもとゆき・著』」、『毎日新聞』2013年08月25日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『吉本隆明と「二つの敗戦」=とよだもとゆき・著』毎日新聞 2013年08月25日 東京朝刊 (脈発行所・1575円) 吉本隆明が3・11後も反(脱)原発を批判したことに関し、違和感を覚えた人も多いだろう。さまざまな吉本論でそのことに…

覚え書:「みんなの広場 原発事故の教えを受け止めよ」、『毎日新聞』2013年08月21日(水)付。

- みんなの広場 原発事故の教えを受け止めよ パート 65(大津市) 福島原発事故が発生して2年半近く。収束のめどどころか悪化の一途のようで、資産では放射性汚染水が少なくとも1日300トン海に流出しているという。漁業関係者の不安の高まりを思う時、…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『それでも彼女は生きていく』=山川徹・著」、『毎日新聞』2013年08月04日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『それでも彼女は生きていく』=山川徹・著 毎日新聞 2013年08月04日 東京朝刊 (双葉社・1470円) 山形県出身で、東北をフィールドにノンフィクションを執筆してきた著者による4冊目の単独作品だ。 東日本大震災の直後から東北沿岸…

書評:開沼博『漂白される社会』ダイヤモンド社、2013年。

- ……圧倒的に理解できない現象があった時、少なからぬ人は、「絶対悪」としてでっち上げた「理解できないもの」を過剰に批判し、過剰に感傷に浸ってみせる。理解していないにもかかわらず。「理解できないもの」を理解したつもりになり、ひたすら。 そして、…

書評:朝日新聞西部本社編『対話集 原田正純の遺言』岩波書店、2013年。

朝日新聞西部本社編『対話集 原田正純の遺言』岩波書店、読了。人間の命と尊厳を脅かす事象に医師として半世紀以上取り組み、昨年亡くなった原田さん。本書は、一周忌に合わせて出版された対話集。対話者は石牟礼道子さんほか患者や記者など15名。著作は多…

覚え書:「みんなの広場 福島県民の痛み理解し発言を」、『毎日新聞』2013年07月05日(金)付。

- みんなの広場 福島県民の痛み理解し発言を 無職 85(福島県相馬市) 此の次の避難の場所は墓ですと老婆は言ひて命を断ちぬ 放射線うつると言われ疎外さる児童の痛み涙して聞く 右の短歌は私が詠んだものです。 自民党の高市早苗政調会長は東京電力福島第1…

覚え書:「書評:ヤマネコ・ドーム 津島佑子 著」、『東京新聞』2013年6月30日(日)付。

- 【書評】ヤマネコ・ドーム 津島佑子 著 2013年6月30日 写真 ◆血や国を超越する関係性 [評者]与那覇恵子=東洋英和女学院大教授、現代日本文学 本書は、気を緩めてしまうと一瞬、どの時代のどこに居るのか分からなくなってしまうほど、三人称の多声が響き…

生きるということは、それぞれの状況なりに、やはりしんどい

- あたりまえのことだが、原発の計画さえなけえれば未来はバラ色、というわけにはいかない。原発計画がなくなっても、生きるということは、それぞれの状況なりに、やはりしんどい。それでも、それを「原発あり」で生きるか、「原発なし」で生きるかは、まる…

覚え書:「みんなの広場 許せるわけがない 高市発言」、『毎日新聞』2013年06月24日(月)付。

- みんなの広場 許せるわけがない 高市発言 農業 64(福島県桑折町)批判を浴びたために撤回し、謝罪したからといって発言した事実が消えるわけではない。「原発事故で死亡者が出ている状況ではない」という高市早苗自民党政調会長の発言に福島県民として憤…

覚え書:「南無ロックンロール二十一部経 [著]古川日出男 [評者]佐々木敦」、『朝日新聞』2013年06月16日(日)付。

- 南無ロックンロール二十一部経 [著]古川日出男 [評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授) [掲載]2013年06月16日 [ジャンル]文芸 ■時の断層をつなぐ、巨大で真摯な物語 あの「二〇一一年三月十一日」によって、福島出身の古川日出男は、小説家としての根本的…

書評:今泉みね子『脱原発から、その先へ ドイツの市民エネルギー革命』岩波書店、2013年。

今泉みね子『脱原発から、その先へ ドイツの市民エネルギー革命』岩波書店、読了。本書は3.11以降のドイツのエネルギー政策とその背景、政策転換を実現するための具体例(その障害と現時点での問題点)をまとめた最新の報告。脱原発から,その先へ - 岩…

覚え書:「そこが聞きたい:水俣病最高裁判決の意義 山口紀洋氏」、『毎日新聞』2013年05月22日(水)付。

- そこが聞きたい:水俣病最高裁判決の意義 山口紀洋氏 毎日新聞 2013年05月22日 東京朝刊 「公害の原点」と言われる水俣病。患者と認められないまま他界した熊本県水俣市の女性の遺族が、県に水俣病認定を求めた訴訟で最高裁は4月、遺族側勝訴の判決を言い…

覚え書:「発信箱:原発輸出と共感力=青野由利(専門編集委員)」、『毎日新聞』2013年05月24日(金)付。

- 発信箱:原発輸出と共感力=青野由利(専門編集委員) 毎日新聞 2013年05月24日 女性からは総スカンだが、男性はどうだろう。ちょっとした疑いを抱いていたが、偏見だったようだ。「従軍慰安婦制度は必要だった」という橋下徹氏の発言をどう思うか。毎日新…

覚え書:「書評:漁業と震災 濱田武士著」、『東京新聞』2013年05月12日(日)付。

- 【書評】漁業と震災 濱田武士 著 2013年5月12日 [評者]川島秀一=東北大教授・海洋民俗学 ◆抉り出された危機、問題点 本書の書名が『漁業と震災』であり、『震災と漁業』ではないことの意味は大きい。後者ならば、単なる震災時とその後における漁業の問…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『福島原発と被曝労働』=石丸小四郎、建部暹、寺西清、村田三郎・著」、『毎日新聞』2013年05月12日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『福島原発と被曝労働』=石丸小四郎、建部暹、寺西清、村田三郎・著 毎日新聞 2013年05月12日 東京朝刊 (明石書店・2415円) 著者は、福島第1原発事故の20−40年前から、福島原発の被曝(ひばく)労働者の調査や支援にかかわっ…

覚え書:「書評:原発と裁判官―なぜ司法は「メルトダウン」を許したのか [著]磯村健太郎・山口栄二」、『朝日新聞』2013年05月05日(日)付。

- 原発と裁判官―なぜ司法は「メルトダウン」を許したのか [著]磯村健太郎・山口栄二 [掲載]2013年05月05日 原発の建設や稼働をやめるよう住民が求める裁判は、1970年代以降数多く起こされたが、住民側が勝訴したのは現在のところ地裁・高裁での2件のみ…

覚え書:「書評:それでも彼女は生きていく― 3・11をきっかけにAV女優となった7人の女の子 [著]山川徹 [評者]赤坂真理」、『朝日新聞』2013年05月05日(日)付。

- それでも彼女は生きていく― 3・11をきっかけにAV女優となった7人の女の子 [著]山川徹 [評者]赤坂真理(作家) [掲載]2013年05月05日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 ■〈家族〉と〈企業〉が壊れた世界で 東日本大震災から4カ月ほどのある日、ルポラ…

覚え書:「書評:自然災害と民俗 野本寛一著」、『東京新聞』2013年5月5日(日)付。

- 自然災害と民俗 野本寛一 著 2013年5月5日 [評者] 金田久璋 民俗学者・詩人。著書『森の神々と民俗』など。 ◆入念な聞き書き基に考察 たとえば、著者はその重厚な論考の中で、聞き書きした相手の実名と生年を必ず書き記す。それが野本民俗学の調査研究の…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『被爆アオギリと生きる 語り部・沼田鈴子の伝言』=広岩近広・著」、『毎日新聞』2013年05月05日(日)付。

- − 今週の本棚・新刊:『被爆アオギリと生きる 語り部・沼田鈴子の伝言』=広岩近広・著 毎日新聞 2013年05月05日 東京朝刊 (岩波ジュニア新書・903円) 被爆者の沼田鈴子さんは「アオギリの語り部」として知られた。2011年7月に87歳で亡くなるま…

覚え書:「書評:自然災害と民俗 [著]野本寛一 [評者]角幡唯介」、『朝日新聞』2013年04月28日(日)付。

- 自然災害と民俗 [著]野本寛一 [評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家) [掲載]2013年04月28日 [ジャンル]人文 ■伝承からみえてくる自然観 私が探検をする理由を簡単に説明すると、自然を旅して死を身近に感じることで逆に研ぎ澄まされた生の瞬間を味…

覚え書:「書評:日本人は災害からどう復興したか 渡辺尚志著」、『東京新聞』2013年4月28日(日)付。

- 日本人は災害からどう復興したか 渡辺 尚志 著 2013年4月28日 [評者] 祖田 修 京都大名誉教授、農業経済学。著書『コメを考える』など。 ◆増大する人災要素を注視 二年前の3・11は、私たちに驚天動地の自然の恐ろしさを見せつけた。 この十年ほどの間…

覚え書:「書評:電力の社会史 竹内敬二著」、『東京新聞』2013年4月21日(日)付。

- 電力の社会史 竹内 敬二 著 2013年4月21日 ◆遅らせられた自由化 [評者]山岡 淳一郎 ノンフィクション作家。著書『原発と権力』など。 原子力、環境、エネルギー分野は関連し合っており、全体の政策的バランスを保つのは難しい。東電福島原発事故後、民主…

覚え書:「書評:東北発の震災論 山下祐介著」、『東京新聞』2013年4月21日(日)付。

- 東北発の震災論 山下 祐介 著 2013年4月21日 ◆新たな「主体性」を思い描く [評者]赤坂 憲雄 学習院大教授・民俗学。著書『東北学/忘れられた東北』など。 3・11から二年余りの歳月が過ぎた。東京ではすでに東日本大震災は過去に属しているかのようだ…

覚え書:「書評:3・11行方不明 石村博子著」、『東京新聞』2013年4月14日(日)付。

- 3・11行方不明 石村 博子 著 2013年4月14日 ◆生死の境を揺れる心 [評者] 稲葉 真弓 作家。著書『半島へ』『千年の恋人たち』など。 東日本大震災から二年、その間私たちは、多くのメディアを通して「死者・行方不明者」という言葉を何度も耳にし、目…

覚え書:「みんなの広場 『核発電』と呼び変えよう」、『毎日新聞』2013年04月13日(日)付。

- みんなの広場 「核発電」と呼び変えよう 中学校教員 59(大阪府茨木市) 物の名前は、その性質や本性が明確になるものがいい。「原子力発電」という名称も、その性質がより分かる「核発電」とすべきではないだろうか。 原発も核兵器も核物質、核分裂を利…