2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「異論反論 沖縄で米兵による性暴力事件が起きました=佐藤優」、『毎日新聞』2012年10月31日(水)付。+α

- 異論反論沖縄で米兵による性暴力事件が起きました 寄稿 佐藤優「事故」とする政府の不誠実 16日、沖縄で発生した米兵2人よる集団強姦致傷事件によって、日本の国家統合が揺らぎ始めている。事件自体の悪質性だけでなく、それに対する中央政府の対応が不誠…

学ぶべき価値のある言葉は、日本語と英語だけだと考えているような人は間違っています。…英語ではだめなのです。保証しますよ。

- 多数言語によるコミュニケーションの重要性 最後にもう一言申し上げたいと思います。 当時においても、現在においても、別の言語で学んだり話したりすることを学ぶために注がれるエネルギーの量には驚くべきものがあります。情報を伝え、効用を伝え、考え…

覚え書:「書評:団地の空間政治学 レッドアローとスターハウス [著]原武史 [評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)」、『朝日新聞』2012年10月28日(日)付。

- 団地の空間政治学 レッドアローとスターハウス [著]原武史 [評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学) [掲載]2012年10月28日■戦後の地下水脈、掘り起こす発見 昨年まで大阪の千里ニュータウンに暮らしていた。単身赴任ということもあって、10年暮らしても、そ…

覚え書:「書評:東京満蒙開拓団 [著]東京の満蒙開拓団を知る会 [評者]出久根達郎(作家)」、『朝日新聞』2012年10月28日(日)付。

- 東京満蒙開拓団 [著]東京の満蒙開拓団を知る会 [評者]出久根達郎(作家) [掲載]2012年10月28日■大陸へ移住した江戸っ子たち 「目からウロコ」とは、このことだろう。 満蒙開拓団とは旧満州農業移民であるから、長野県や山梨県など農村部の人たちで組織され…

濡れてほす 山路の菊の 露の間に いつか千歳を 我はへにけむ

- 仙宮に菊をわけて人のいたれるかたをよめる 濡れてほす 山路の菊の 露の間に いつか千歳を 我はへにけむ 素性法師 『古今和歌集』「巻五 秋歌下」(273) - 先日、非常勤先の大学へ出講しましたら、正門のよこで15回目になる「菊花展示会」を開催してお…

覚え書:「書評:民主主義のあとに生き残るものは [著]アルンダティ・ロイ [評者]柄谷行人(評論家)」、『朝日新聞』2012年10月28日(日)付。

- 民主主義のあとに生き残るものは [著]アルンダティ・ロイ [評者]柄谷行人(評論家) [掲載]2012年10月28日■インドにおける恐るべき抑圧 本書は、インドにおける政府、大企業、財団、ヒンドゥー原理主義者による恐るべき抑圧を伝えるものである。たとえば、カ…

覚え書:「今週の本棚:伊東光晴・評 『ガルブレイスを読む』=中村達也・著」、『毎日新聞』2012年10月28日(日)付。

- 今週の本棚:伊東光晴・評 『ガルブレイスを読む』=中村達也・著 (岩波現代文庫・1491円) ◇現代資本主義の特質を知る手引書 二〇世紀の経済の歴史をふりかえると、先進国での巨大企業体の出現が浮びあがってくる。それは電機、化学、石油、自動車な…

知識や経験の蓄積を通して行為をすること、そしてもうひとつは、蓄積することなく、生きるという行為のなかでつねに学んでゆくこと

- ……私たちが話しているのは二つの種類の学ぶことについてです。ひとつは知識や経験の蓄積を通して行為をすること、そしてもうひとつは、蓄積することなく、生きるという行為のなかでつねに学んでゆくことです。片方は技術的なことには絶対に必要なものです…

覚え書:「今週の本棚:『私とは何か』=平野啓一郎著」、『毎日新聞』2012年10月28日(日)付。

- 今週の本棚:『私とは何か』 平野啓一郎著 (講談社現代新書・777円) 著者が近未来長編小説『ドーン』で提示した「分人主義」という概念をかみくだいたのが、この本だ。 〈本書の目的は、人間の基本単位を考え直すことである。〉と冒頭にある通り、社…

覚え書:「書評:『思想としての法華経』植木雅俊著」、『中外日報』2012年10月23日(火)付。

- 『思想としての法華経』 植木雅俊・著 (岩波書店・3150円)平等や寛容 現代に意義 女性差別批判の再考なども 著者は独学で仏教学の広大な宇宙に踏み込み、中村元博士との出会いに励まされて地道な研究を継続し、8年がかりで『法華経』のサンスクリッ…