2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「寂聴 残された日々:17 バカは私 恨みを繰り返さぬために」、『朝日新聞』2016年10月14日(金)付。

- 寂聴 残された日々:17 バカは私 恨みを繰り返さぬために 2016年10月14日 1922(大正11)年5月15日生まれの私は、ただ今、満94歳である。防空壕(ごう)で焼死した母は51歳だったし、父は56歳、姉は64歳で、共に病死している。短命の家…

覚え書:「わたしはこうして執事になった [著]ロジーナ・ハリソン [評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)」、『朝日新聞』「2017年01月29日(日)付。

- わたしはこうして執事になった [著]ロジーナ・ハリソン [評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学) [掲載]2017年01月29日 [ジャンル]歴史 文芸 英国女性初の国会議員アスター子爵夫人に35年仕えた著者が、自らの回顧録につづき、アスター一族に仕…

覚え書:「毛沢東の対日戦犯裁判―中国共産党の思惑と1526名の日本人 [著]大澤武司 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家)」、『朝日新聞』「2017年01月29日(日)付。

- 毛沢東の対日戦犯裁判―中国共産党の思惑と1526名の日本人 [著]大澤武司 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2017年01月29日 [ジャンル]歴史 第2次世界大戦終結後、中国での日本人戦犯には幾つかのタイプがある。そのうちソ連から中国に移…

覚え書:「宣教師ザビエルと被差別民 [著]沖浦和光 [評者]柄谷行人(哲学者)」、『朝日新聞』「2017年01月29日(日)付。

- 宣教師ザビエルと被差別民 [著]沖浦和光 [評者]柄谷行人(哲学者) [掲載]2017年01月29日 [ジャンル]歴史 ■「ケガレ」からの救済を目指す 著者は日本およびアジアの被差別民について重要な仕事をいくつもしてきた。遺稿である本書もその一つと見てもよいの…

日記:「普通」であろうとしすぎるな

- 「普通」であろうとしすぎるな 私はオーストラリア人と日本人のハーフです。父はオーストラリアの軍人、母は広島県がルーツの日系アメリカ人。私の妻も日本人です。妻は群馬県の出身で、明治大学卒業後、オーストラリアで日本語教師をしていました。 私が…

覚え書:「教育格差、防ぐ支援の輪 無料塾、有志が個別指導」、『朝日新聞』2016年10月14日(金)付。

- 教育格差、防ぐ支援の輪 無料塾、有志が個別指導 2016年10月14日無料の塾に来た約20人の児童や生徒は、講師に教わりながら問題集を解いたり授業の予習をしたりしていた=9月、兵庫県西宮市 写真・図版 経済的に厳しい家庭の子どもたちを対象にした学習…

覚え書:「【東京エンタメ堂書店】作家の人生相談本」、『東京新聞』2017年01月30日(月)付。

- 【東京エンタメ堂書店】作家の人生相談本 2017年1月30日 新聞や雑誌で、根強い人気を誇る欄に「人生相談」があります。今も昔も、悩める読者の声をすくいあげてきました。とりわけ、名のある作家が自らの人生に照らして応じる回答は、ひとつの作品といえる…

覚え書:「【書く人】生きてることは綱渡り 『赤へ』作家・井上荒野さん(55)」、『東京新聞』2017年01月29日(日)付。

- 【書く人】生きてることは綱渡り 『赤へ』作家・井上荒野さん(55) 2017年1月29日 触れると血がつくような気がして、思わず手をこすった。水の中に血が広がっていくような表紙。死を主題にした十編から成る短編集だ。「書き始めたらすごく面白かった。…

覚え書:「書評:幾世の底より 評伝・明石海人 荒波力 著」、『東京新聞』2017年01月29日(日)付。

- 幾世の底より 評伝・明石海人 荒波力 著 2017年1月29日◆宿命を生きた歌人の全貌 [評者]高山文彦=作家 明石海人(あかしかいじん)の歌は人を宙吊(ちゅうづ)りにする。われわれが常日頃無意識に(いや、その逆かもしれないが)避けて通っている生存の…

覚え書:「耕論 国家の象徴とは 河西秀哉さん、瀧井一博さん」、『朝日新聞』2016年10月14日(金)付。

- 耕論 国家の象徴とは 河西秀哉さん、瀧井一博さん 2016年10月14日 天皇の生前退位への道を開くかどうか。政府の有識者会議が17日、初めての会合をもつ。憲法の最初の条文が記す国の象徴、国民統合の象徴としての天皇に私たちは何を求めるのか。国民的議…

覚え書:「音楽は人生を変えられる ベルリン・フィル芸術監督、サイモン・ラトル」、『朝日新聞』2016年10月13日(日)付。

- 音楽は人生を変えられる ベルリン・フィル芸術監督、サイモン・ラトル 2016年10月13日 ニューヨークのメトロポリタン歌劇場のホール前に立つサイモン・ラトル=坂本真理氏撮影 15年にわたってベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を率いてきたサイモン・…

覚え書:「書評:昭和演歌の歴史 菊池清麿 著」、『東京新聞』2017年01月29日(日)付。

- 昭和演歌の歴史 菊池清麿 著 2017年1月29日◆楽曲、歌唱法の特性に焦点 [評者]井口時男=文芸評論家 「昭和演歌」といっても、街頭の演歌師たちが手作りの歌をバイオリンの単純な旋律に載せて歌った本来の意味での演歌は、実は大正時代でいったん終わって…

覚え書:「書評:あひる 今村夏子 著」、『東京新聞』2017年01月29日(日)付。

- あひる 今村夏子 著 2017年1月29日◆静謐に寂しさを描く [評者]石井千湖=書評家 のりたまと呼ばれるあひるが「わたし」の家にやってきて、近所の子供たちが毎日のように遊びにくる。芥川賞候補になった表題作は一見ほほえましい話だが、読み進めるうちに…

覚え書:「書評:ヤクザと憲法 東海テレビ取材班 編」、『東京新聞』2017年01月29日(日)付。

- ヤクザと憲法 東海テレビ取材班 編 2017年1月29日 ◆排除の論理で、人権は [評者]森達也=ドキュメンタリー作家 二○一五年三月、中京圏を放送対象地域とする東海テレビが、「ヤクザと憲法」というタイトルのドキュメンタリー番組を放送した。被写体は大阪…

日記:「権力者に対する風刺ができない世の中は危険」という風刺画かどうかのアンケートが、公明党大阪市議辻よしたか氏(@ytsuji2001)の手にかかると「日本には言論の自由があり、決して危険ではない」という結論に歪曲される訳。いつもの手口ですが、古代ギリシャのソフィストもビックリ

特集ワイドは吉田照美さんの風刺画です。シンゴジラのパロディで安倍首相の「晋ゴジラ」。炎上にもブレません「強い者、権力者を風刺できない世の中はすごく危険」「今の日本人は人と違うことを言って目立つことへの恐れみたいな感情を持ち過ぎです」https:/…

覚え書:「インタビュー 福島、5年後のこころ 福島県立医科大学教授・前田正治さん」、『朝日新聞』2016年10月13日(木)付。

- インタビュー 福島、5年後のこころ 福島県立医科大学教授・前田正治さん 2016年10月13日 「福島の負のイメージを払拭するのは容易ではありません。原発被災者の苦悩を理解して下さい」=仙波理撮影 東京電力福島第一原発の事故から5年7カ月。福島の震災…

覚え書:「売れてる本 日本人の9割が知らない遺伝の真実 [著]安藤寿康 [文]市川真人(批評家・早稲田大学准教授」、『朝日新聞』2017年01月22日(日)付。

- 売れてる本 日本人の9割が知らない遺伝の真実 [著]安藤寿康 [文]市川真人(批評家・早稲田大学准教授) [掲載]2017年01月22日 ■冷静な観察と温かな対処示す 個人的な話で恐縮だが、空間把握が絶望的に下手だ。何度通った道でも向きが違えばまるでわから…

覚え書:「売れてる本 山怪―山人が語る不思議な話 [著]田中康弘 [文]山口文憲(エッセイスト)」、『朝日新聞』2017年01月15日(日)付。

- 売れてる本 山怪―山人が語る不思議な話 [著]田中康弘 [文]山口文憲(エッセイスト) [掲載]2017年01月15日 ■マタギの奇妙な体験に導かれ 巻頭のエピグラム風の一文によると〈日本の山には何かがいる〉。〈誰もが存在を認めているが、それが何かは誰にも…

覚え書:「売れてる本 ハリネズミの願い [著]トーン・テレヘン [訳]長山さき [文]最相葉月(ノンフィクションライター)」、『朝日新聞』2017年01月08日(日)付。

- 売れてる本 ハリネズミの願い [著]トーン・テレヘン [訳]長山さき [文]最相葉月(ノンフィクションライター) [掲載]2017年01月08日 ■人づきあいをそっと後押し 日本ではあまり知られていないオランダの作家。過去に翻訳された2冊は、某通販サイトに…

覚え書:「生前退位、決断のわけは 前ローマ法王『力が衰え、任務果たせず』」、『朝日新聞』2016年10月13日(木)付。

- 生前退位、決断のわけは 前ローマ法王「力が衰え、任務果たせず」 2016年10月13日あいさつを交わすフランシスコ法王(右)とベネディクト16世=ロイター 天皇陛下が8月、生前退位の意向を強くにじませたお気持ちを表明した。継承のあり方を模索するのは…

覚え書:「アンジェイ・ワイダ監督を悼む 祖国への思い、鋭く温かく 大竹洋子さん」、『朝日新聞』2016年10月12日(水)付。

- アンジェイ・ワイダ監督を悼む 祖国への思い、鋭く温かく 大竹洋子さん 2016年10月12日 「大理石の男」 ポーランドのアンジェイ・ワイダ監督が9日死去した。1980年に「大理石の男」を公開して以来、数多くの監督作を上映してきた東京・岩波ホールの前…

覚え書:「文庫この新刊! 池上冬樹が薦める文庫この新刊! [文]池上冬樹(文芸評論家)」、『朝日新聞』2017年01月22日(日)付。

- 文庫この新刊! 池上冬樹が薦める文庫この新刊! [文]池上冬樹(文芸評論家) [掲載]2017年01月22日 (1)『椎名誠 超常小説ベストコレクション』 椎名誠著 角川文庫 994円 (2)『木ずく燈籠(みみずくどうろう)』 小沼丹著 講談社文芸文庫 162…

覚え書:「文庫この新刊! 辻山良雄が薦める文庫この新刊! [文]辻山良雄(書店「Title」店主)」、『朝日新聞』2017年01月15日(日)付。

- 文庫この新刊! 辻山良雄が薦める文庫この新刊! [文]辻山良雄(書店「Title」店主) [掲載]2017年01月15日 (1)『死にカタログ』 寄藤文平著 だいわ文庫 702円 (2)『バンド臨終図巻 ビートルズからSMAPまで』 速水健朗ほか著 文春文庫 …

覚え書:「文庫この新刊! 東直子が薦める文庫この新刊! [文]東直子(歌人、作家)」、『朝日新聞』2017年01月08日(日)付。

- 文庫この新刊! 東直子が薦める文庫この新刊! [文]東直子(歌人、作家) [掲載]2017年01月08日 (2)『随筆集 一私小説書きの独語』 西村賢太著 角川文庫・994円 (3)『君に太陽を』 ジャンディ・ネルソン著 三辺律子訳 集英社文庫・1134円 ◇ …

日記:議論の土台崩しという巨悪に共謀しとる前科モノだけに何でもありですな(゚∀゚)

人類の歴史とは、特定の人だけが「生きるに値する価値」があると考える発想との戦いの歴史。すべての人が「生きるに値する価値」があると考えた方が、より一人一人の人間が幸せに生きることができるからだ。それを社会の土台・共通認識にしていこうというの…

覚え書:「耕論 国家10万年の計 杤山修さん、海部陽介さん、小川一水さん」、『朝日新聞』2016年10月12日(水)付。

- 耕論 国家10万年の計 杤山修さん、海部陽介さん、小川一水さん 2016年10月12日イラスト・小倉誼之 原発のごみを10万年間、国が管理するという。原子力規制委員会が基本方針を示した。10万年前はネアンデルタール人がいた時代。この途方もない年月を…

覚え書:「文化の扉 常識ゆさぶる法哲学 自由・平等…正しさを探究」、『朝日新聞』2016年10月16日(日)付。

- 文化の扉 常識ゆさぶる法哲学 自由・平等…正しさを探究 2016年10月16日 常識ゆさぶる法哲学<グラフィック・岩見梨絵> 国境を越えて人やお金が動くグローバル時代。国家の枠組みを超えた暴力が現れ、国家から少数者を排除する動きもあります。法と民主主…

覚え書:「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは [著]歌野晶午 [評者]末國善己(文芸評論家)」、『朝日新聞』2017年01月22日(日)付。

- Dの殺人事件、まことに恐ろしきは [著]歌野晶午 [評者]末國善己(文芸評論家) [掲載]2017年01月22日 [ジャンル]文芸 人文 ■闇に切り込む、乱歩の意志継承 日本のミステリー史に偉大な足跡を残した江戸川乱歩の名作を、スマホ、人工知能、拡張現実などの…

覚え書:「最後の資本主義 [著]ロバート・B・ライシュ [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)」、『朝日新聞』2017年01月22日(日)付。

- 最後の資本主義 [著]ロバート・B・ライシュ [評者]諸富徹(京都大学教授・経済学) [掲載]2017年01月22日 [ジャンル]経済 社会 ■拮抗力なき時代の新たなルール 近年の格差拡大と、再分配政策の重要性は、広く認識されている。だが著者は、政府が再分配し…

覚え書:「国民投票を考える 日本でも現実味…留意する点は」、『朝日新聞』2016年10月10日(日)付。

- 国民投票を考える 日本でも現実味…留意する点は 2016年10月10日 石田勇治・東京大教授 橋場弦・東京大教授 毛利透・京都大教授 英国では欧州連合(EU)からの離脱が選ばれ、南米コロンビアでは内戦終結への和平合意に反対を示す――。国際社会で「国民投票…