2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「オピニオン:「イスラム国」邦人人質の衝撃 臼杵陽、小川和久、野中章弘、ピエール・ラズー」、『朝日新聞』2015年01月22日(木)付。

- オピニオン:「イスラム国」邦人人質の衝撃 臼杵陽、小川和久、野中章弘、ピエール・ラズー 2015年1月22日(写真キャプション)「イスラム国」の旗を掲げ、装甲車両に乗る男たち=ロイター ■「積極的平和主義」の覚悟問う 臼杵陽(うすきあきら) 日本女子…

覚え書:「自然主義と宗教の間―哲学論集 [著]ユルゲン・ハーバーマス [評者]水無田気流(詩人・社会学者)」、『朝日新聞』2015年01月18日(日)付。

- 自然主義と宗教の間―哲学論集 [著]ユルゲン・ハーバーマス [評者]水無田気流(詩人・社会学者) [掲載]2015年01月18日 [ジャンル]人文 ■新たな寛容の作法を探求する 本書を読み進める最中、パリの新聞社襲撃事件の悲報を聞いた。悲劇の根幹には、宗教共同…

覚え書:「【書く人】女性を勇気づけたい 『霊の棲む島』 作家 カミラ・レックバリさん(40)」、『東京新聞』2015年01月18日(日)付。

- 【書く人】女性を勇気づけたい 『霊の棲む島』 作家 カミラ・レックバリさん(40) 2015年1月18日 「四十代が最高!」。輝くような笑顔でそう言い切った。女優顔負けの美貌。ダンスで鍛えた体に、ぴったりしたヒョウ柄ワンピース。先日二度目の離婚をし…

覚え書:「書評:東芝の祖 からくり儀右衛門 林 洋海 著」、『東京新聞』2015年01月18日(日)付。

- 東芝の祖 からくり儀右衛門 林 洋海 著 2015年1月18日 ◆模倣に始まる技術史 [評者]橋本克彦=作家 「からくり儀右衛門(ぎえもん)」こと田中久重について多くの書物や研究がある中で、本書は儀右衛門の時代背景を調べぬき、決定版ともいえる労作、好著…

覚え書:「茶色の朝」は、すでに来ています。

- ファシズム的状況に抗する −−フランスで刊行された反ファシズムの寓話『茶色の朝』日本語版の解説で、高橋さんは「だれもがもっている怠慢、臆病、自己保身、他者への無関心といった日常的な態度の積み重ねが、ファシズムや全体主義を成立させる重要な要因…

覚え書:「耕論:連続テロの底に ベルナールアンリ・レビさん、内藤正典さん」、『朝日新聞』2015年01月20日(火)付。

- 耕論:連続テロの底に ベルナールアンリ・レビさん、内藤正典さん 2015年1月20日 イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画をきっかけとしたフランスの連続テロ。多文化共生が求められるはずのグローバル時代、国家統合という壮大な実験が続く欧州で起こった…

覚え書:「千の証言:戦後70年/1 兵士たちの体験(その2止) 人間の尊厳、消えた」、『毎日新聞』2015年01月20日(火)付。

- 千の証言:戦後70年/1 兵士たちの体験(その2止) 人間の尊厳、消えた 毎日新聞 2015年01月20日 東京朝刊 ◇ルソンの蛍に亡き兄思う 東京都東大和市・星野久子さん(83) 「椰子(やし)の木に飛ぶ蛍は大きくて灯(あか)りの様に美しい」。兄は、戦…

覚え書:「千の証言:戦後70年/1 兵士たちの体験(その1) 「最低3人殺す」迷いなかった」、『毎日新聞』2015年01月20日(火)付。

- 千の証言:戦後70年/1 兵士たちの体験(その1) 「最低3人殺す」迷いなかった 毎日新聞 2015年01月20日 東京朝刊 今年の夏、第二次世界大戦で日本が無条件降伏して70年となる。戦争は満州事変から14年間も続いたが、外見上、その爪痕はほとんど残…

覚え書:「書評:ブルース 桜木 紫乃 著」、『東京新聞』2015年1月18日(日)付。

- ブルース 桜木 紫乃 著2015年1月18日 ◆悪徳が匂う男を描く [評者]千石英世=文芸評論家 二〇一三年に『ホテルローヤル』で直木賞を受賞した著者の新作である。受賞作もそうだったが、本作も北海道・道東の小都市を舞台とした短篇連作の形をとっている。…

覚え書:「書評:書物の夢、印刷の旅 ラウラ・レプリ 著」、『東京新聞』2015年01月18日(日)付。

- 書物の夢、印刷の旅 ラウラ・レプリ 著2015年1月18日 ◆爛熟する都市文化へ誘う [評者]森彰英=ジャーナリスト 時代は十六世紀のヴェネツィア、長い名前の人たちが続々と登場する。最後まで読み通せるのかという危惧は、二人の男が街を歩き出す冒頭のシー…

覚え書:「書評:アジア再興 帝国主義に挑んだ志士たち パンカジ・ミシュラ 著」、『東京新聞』2015年01月18日(日)付。

- アジア再興 帝国主義に挑んだ志士たち パンカジ・ミシュラ 著2015年1月18日 ◆支配からの解放導く思想 [評者]臼杵陽(うすきあきら)=日本女子大教授 かつて「三国一」という表現があった。「世界一」という意味である。三国とは日中印であり、現在の私…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 おとなしくなった若者=山田昌弘」、『毎日新聞』2015年01月21日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 おとなしくなった若者 増える「平穏無事に暮らしたい」 山田昌弘 中央大教授 成人式が終わった。今年も親同伴での出席が多かったという。私が若い頃に比べると、若者のイメージが大きく違ってきているのではないだろうか。 今…

覚え書:「読書日記:今週の筆者は社会学者・上野千鶴子さん 火傷を負う「慰安婦」問題」、『毎日新聞』2015年01月20日(火)付夕刊。

- 読書日記:今週の筆者は社会学者・上野千鶴子さん 火傷を負う「慰安婦」問題 毎日新聞 2015年01月20日 東京夕刊(写真キャプション)社会学者 上野千鶴子さん=東京都三鷹市の大沢の里水車経営農家で、徳野仁子撮影 *12月9日−1月19日 ■帝国の慰安婦…

覚え書:「今週の本棚:張競・評 『描かれた倭寇−「倭寇図巻」と「抗倭図巻」』=東京大学史料編纂所・編」、『毎日新聞』2015年01月18日(日)付。

- 今週の本棚:張競・評 『描かれた倭寇−「倭寇図巻」と「抗倭図巻」』=東京大学史料編纂所・編 毎日新聞 2015年01月18日 東京朝刊 (吉川弘文館・2700円) ◇推理小説読むような専門研究の展開 謎に包まれた絵巻はふとしたきっかけで歴史の濃霧から姿を…

覚え書:「今週の本棚:中村桂子・評 『感染症の世界史−人類と病気の果てしない戦い』=石弘之・著」、『毎日新聞』2015年01月18日(日)付。

- 今週の本棚:中村桂子・評 『感染症の世界史−人類と病気の果てしない戦い』=石弘之・著 毎日新聞 2015年01月18日 東京朝刊 (洋泉社・2592円) ◇他の先進国並み危機意識を 昨年末、年明け初めての書評について考えているところへ、ニワトリに鳥インフ…

覚え書:「今週の本棚・この3冊:阪神・淡路大震災20年=真山仁・選」、『毎日新聞』2015年01月18日(日)付。

- 今週の本棚・この3冊:阪神・淡路大震災20年=真山仁・選 毎日新聞 2015年01月18日 東京朝刊 <1>阪神淡路大震災ノート 語り継ぎたい。命の尊さ<新版>(住田功一著/学びリンク/1080円) <2>心のケア 阪神・淡路大震災から東北へ(加藤寛、…

日記:古典語は八十日、近代語は四週間

- 私は大学の二年目と三年目、四月から六月までの三カ月を語学月間にきめて、ギリシア語とラテン語を独習した。もっとも、一日一課といっても、けっこう時間はかかる。出てくる単語は全部単語帳に書き、最近五日分の単語を藁半紙に繰りかえし書いて覚える。…

覚え書:「ストーリー:奔走する先駆者の1・17 裸足のボランティア」、『毎日新聞』2015年01月18日(日)付。

- ストーリー:奔走する先駆者の1・17(その1) 裸足のボランティア 毎日新聞 2015年01月18日 東京朝刊(写真キャプション)犠牲者の冥福を祈り、被災した人とろうそくに灯をともす被災地NGO恊働センターの村井雅清さん(右)=神戸市兵庫区で17日午…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『中国社会の基層変化と日中関係の変容』=愛知大学国際中国学研究センター編」、『毎日新聞』2015年01月18日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『中国社会の基層変化と日中関係の変容』=愛知大学国際中国学研究センター編 毎日新聞 2015年01月18日 東京朝刊 (日本評論社・3240円) 愛知大は、敗戦まで中国・上海にあった学校、東亜同文書院をルーツとする。その愛知大を中心…

覚え書:「今週の本棚:鴻巣友季子・評 『ザ・サークル』=デイヴ・エガーズ著」、『毎日新聞』2015年01月18日(日)付。

- 今週の本棚:鴻巣友季子・評 『ザ・サークル』=デイヴ・エガーズ著 毎日新聞 2015年01月18日 東京朝刊 (早川書房・2808円) ◇現実化する「世論の専制」という悪夢 本書に書かれているのは、近未来の、アメリカの、インターネット上の恐怖だと思わない…

覚え書:「今週の本棚:松原隆一郎・評 『ドファララ門』=山下洋輔・著」、『毎日新聞』2015年01月18日(日)付。

- 今週の本棚:松原隆一郎・評 『ドファララ門』=山下洋輔・著 毎日新聞 2015年01月18日 東京朝刊 (晶文社・2160円) ◇自身の音楽の由来訪ねる「家系史」 人が天賦の才を持つとしても、それはいかなる条件のもとで開花するのか。ピアノ、それもジャズピ…

覚え書:「ニュースの扉:ガレッジセール・ゴリさんと訪れる沖縄 苦々しくもまぶしいアメリカ」、『朝日新聞』2015年01月19日(月)付。

- ニュースの扉:ガレッジセール・ゴリさんと訪れる沖縄 苦々しくもまぶしいアメリカ 2015年1月19日(写真キャプション)米軍嘉手納基地の滑走路(左)と県道を挟んで住宅が立ち並ぶ=沖縄県嘉手納町 結成から20年を迎える沖縄出身のお笑いコンビ「ガレッ…

覚え書:「Life五話:番外編 情報あるほど現実に価値」、『朝日新聞』2015年01月18日(日)付。

- Life五話:番外編 情報あるほど現実に価値 2015年1月18日 「Windows95」が登場し、一般にもネットへの世界が開かれてから今年で20年。連載「Life五話」は、インターネットが溶け込んだ時代を生きる人々を描いた。これからの20年、ネ…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『パリ行ったことないの』=山内マリコ・著」、『毎日新聞』2015年01月18日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『パリ行ったことないの』=山内マリコ・著 毎日新聞 2015年01月18日 東京朝刊 (CCCメディアハウス・1728円) ファッションや芸術のあふれるパリは、海外旅行が盛んになった今でも日本人、とりわけ女性にとっては憧れの旅行先の…

覚え書:「今週の本棚:三浦雅士・評 『シリーズ 東アジア海域に漕ぎだす 全六巻』=小島毅・監修」、『毎日新聞』2015年01月18日(日)付。

- 今週の本棚:三浦雅士・評 『シリーズ 東アジア海域に漕ぎだす 全六巻』=小島毅・監修 毎日新聞 2015年01月18日 東京朝刊 (東京大学出版会・3024−3240円) ◇地球大の視点から日中関係を見つめ直す 「東アジア海域に漕(こ)ぎだす」とはずいぶん…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『九年前の祈り』 著者・小野正嗣さん」、『毎日新聞』2015年01月18日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『九年前の祈り』 著者・小野正嗣さん 毎日新聞 2015年01月18日 東京朝刊 (講談社・1728円) ◇瞬間ごとに人は助け合うもの−−小野正嗣(おの・まさつぐ)さん 第152回芥川賞を射止めた作品。何らかの障害のためにうまく意思疎通…

日記:「自己責任」やら「自業自得」と罵る前に

案の定だった。内閣総理大臣安倍晋三閣下が世界へ向けて発信するご自身のfacebookのコメント欄を開いてみると、そこには、イスラム国によって殺害脅迫されている二人の日本人を「自己責任」「自業自得」式で罵るコメント嵐。SNS界隈では、いっせいにタガがと…

覚え書:「東京:『表現の不自由展』、練馬で18日から」、『朝日新聞』2015年01月17日(土)付。

- 東京:「表現の不自由展」、練馬で18日から 2015年01月17日 自粛、作品撤去、検閲、掲載拒否などで人々の目に触れる機会が狭められた作品を紹介する「表現の不自由展」が18日、練馬区のギャラリー古藤(ふるとう)で始まる。憲法が保障する「表現の自…

覚え書:「論点:阪神大震災20年」、『毎日新聞』2015年01月16日(金)付。

- 論点:阪神大震災20年 毎日新聞 2015年01月16日 東京朝刊(写真キャプション)国道に落下した阪神高速道路=神戸市東灘区深江で。1995(平成7)年1月17日午前9時10分撮影 各地を襲った昨年の大雪、風水害、火山噴火は記憶に新しい。南海トラフ…

覚え書:「宮尾登美子の世界 都築和人が選ぶ本 [文]都築和人(文化くらし報道部)」、『朝日新聞』2015年01月11日(日)付。

- 宮尾登美子の世界 都築和人が選ぶ本 [文]都築和人(文化くらし報道部) [掲載]2015年01月11日 ■原点に旧満州の過酷な体験 宮尾文学の原点には旧満州での過酷な体験がある。昭和20年3月、生まれたばかりの長女を背負って教員の夫とともに渡った満州だっ…