2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「2014衆院選:何のための選挙か 荻上チキさん、ジェームス三木さん、五味太郎さん」、『朝日新聞』2014年11月20日(木)付。

- 2014衆院選:何のための選挙か 荻上チキさん、ジェームス三木さん、五味太郎さん 2014年11月20日 ふってわいたような師走の選挙。そもそもこの選挙は何のためなのか。私たちはどう向き合えばいいのか、考えた。 ■貧困のリアル、考える期間 荻上チキさ…

覚え書:「ストーナー [著]ジョン・ウィリアムズ」、『朝日新聞』2014年11月16日(日)付。

- ストーナー [著]ジョン・ウィリアムズ [掲載]2014年11月16日 [ジャンル]文芸 読んでいるあいだじゅう、心のどこかが震えているような気がした。そして、読み終わったあともそれが続いている。 原作は1965年に米国で発売されたが、長く忘れさられてい…

覚え書:「パンダ−ネコをかぶった珍獣 [著]倉持浩 [評者]吉岡桂子(本社編集委員)」、『朝日新聞』2014年11月16日(日)付。

- パンダ−ネコをかぶった珍獣 [著]倉持浩 [評者]吉岡桂子(本社編集委員) [掲載]2014年11月16日 [ジャンル]科学・生物 ■飼育係が観察した生態、舞台裏 パンダは、基本的にはただのクマだ。 上野動物園でパンダの飼育係に「意に反して」なってしまった著者の…

覚え書:「考古学崩壊−前期旧石器捏造事件の深層 [著]竹岡俊樹 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)」、『朝日新聞』2014年11月16日(日)付。

- 考古学崩壊−前期旧石器捏造事件の深層 [著]竹岡俊樹 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史) [掲載]2014年11月16日 [ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 ■「神の手」断罪だけで何も変わらず 事情や流儀があるのだから、隣家の夫婦ゲンカには首をつ…

拙文:「読書:井上順孝編『21世紀の宗教研究』平凡社 刺激に富む先端科学との邂逅」、『聖教新聞』2014年11月22日(土)付。

- 読書 21世紀の宗教研究 井上順孝編 刺激に富む先端科学との邂逅 「科学的」という評価が合理的な価値あるものと見なされる現代。その対極に位置するのが宗教だ。宗教を迷信と捉えず、「宗教とは何か」を科学的に探究するのが宗教学の出発だったが、学の…

覚え書:「リレーおぴにおん 女と女:7 自由で豊かなフェミニズム 岡野八代さん」、『朝日新聞』2014年11月19日(水)付。

- リレーおぴにおん 女と女:7 自由で豊かなフェミニズム 岡野八代さん 2014年11月19日岡野八代さん=桐本マチコ撮影 本格的にフェミニズムに向き合い始めたのは1990年代半ばです。留学先のカナダで、政治思想のフェミニスト的な読み方を学びました。そ…

覚え書:「イチョウ−奇跡の2億年史−生き残った最古の樹木の物語 [著]ピーター・クレイン [評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)」、『朝日新聞』2014年11月16日(日)付。

- イチョウ−奇跡の2億年史−生き残った最古の樹木の物語 [著]ピーター・クレイン [評者]いとうせいこう(作家・クリエーター) [掲載]2014年11月16日 [ジャンル]科学・生物 ■人類を魅了する「生きた化石」 イチョウの葉が黄色く色づく季節がやってきた。銀杏…

覚え書:「京都 [著]黒川創」、『朝日新聞』2014年11月16日(日)付。

- 京都 [著]黒川創 [掲載]2014年11月16日 [ジャンル]文芸 観光ガイドとは縁のなさそうな、京都の四つの地名を表題にした連作短編集。家庭を知らずに育った男が、一時はつかんだ家庭を手放してしまう「深草稲荷御前町」。「吉田泉殿町の蓮池」は、若年時を…

覚え書:「哲学を回避するアメリカ知識人−プラグマティズムの系譜 [著]コーネル・ウェスト [評者]柄谷行人(哲学者)」、『朝日新聞』2014年11月16日(日)付。

- 哲学を回避するアメリカ知識人−プラグマティズムの系譜 [著]コーネル・ウェスト [評者]柄谷行人(哲学者) [掲載]2014年11月16日 [ジャンル]社会 ■エマソンを源流に創造的民主主義へ 著者ウェストは、ハーバード大学、プリンストン大学などで哲学・文学を…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 男性の働き方見直しが先=山田昌弘」、『毎日新聞』2014年11月19日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 男性の働き方見直しが先 女性の活躍推進 山田昌弘 中央大教授 女性の活躍推進が成長戦略の一つの柱になっている。日本は諸外国に比べ、政治や経済分野での進出が大変遅れている。女性の国会議員比率や管理職比率は、世界最低…

覚え書:「特集ワイド:貧富の差拡大は資本主義の宿命 米でベストセラー『21世紀の資本』 日本でどう読む、ピケティ氏の主張」、『毎日新聞』2014年11月19日(水)付夕刊。

- 特集ワイド:貧富の差拡大は資本主義の宿命 米でベストセラー「21世紀の資本」 日本でどう読む、ピケティ氏の主張 毎日新聞 2014年11月19日 東京夕刊(写真キャプション)日本でも人々の心をつかむか−−。棚に並ぶトマ・ピケティ著「Capital in …

覚え書:「書評:少し湿った場所 稲葉 真弓 著」、『東京新聞』2014年11月16日(日)付。

- 少し湿った場所 稲葉 真弓 著 2014年11月16日 ◆創作の裏側あらわに [評者]伊藤氏貴=文芸評論家 二八〇ページに収まる「全人生」とは、あまりに短くはないか。しかし、今年八月に稲葉が本書の「あとがき」にそう記したときには既に覚悟があったのだろう…

覚え書:「書評:精神病者はなにを創造したのか ハンス・プリンツホルン 著」、『東京新聞』2014年11月16日(日)付。

- 精神病者はなにを創造したのか ハンス・プリンツホルン 著 2014年11月16日 ◆絶対を追求する努力の跡 [評者]中村隆夫=美術評論家 本書には、ドイツ・ハイデルベルク大学付属病院の精神科のコレクションの総数約四百五十人の五千点以上の作品を基に、精神…

覚え書:「書評:日本の年金 駒村 康平 著」、『東京新聞』2014年11月16日(日)付。

- 日本の年金 駒村 康平 著 2014年11月16日 ◆変転する制度の本質 [評者]森清=労働研究家 高齢化社会の年金生活者の一人として教えられることが多かった。年金は「所得」ながら、年金制度は社会保障制度における要の生活保障であり、いま無年金者、国民年…

日記:「○○人は宇宙人」という日本語のどこかが「悪いことは悪いと訴えている」“是々非々”なのか。世界遺産の神社でヘイトスピーチを垂れ流す佐藤宮司の劣悪な日本語運用能力

- 本誌は佐藤氏を直撃し、ブログの真意や安倍首相との関係などについて聞いた。 −−中国や韓国を批判するブログが、ヘイトスピーチのように読めます。 「まったくヘイトじゃないですよ。独断と偏見でつづっていますが、あくまで是々非々で、悪いことは悪いと…

覚え書:「<ヘイトスピーチ法規制>『暴力』からの救済か、乱用への警戒か」、『毎日新聞』2014年11月17日(月)付。

- <ヘイトスピーチ法規制>「暴力」からの救済か、乱用への警戒か 2014年11月17日(写真キャプション)在日コリアンの「排斥」を訴えてデモをする人たち=東京都千代田区で9月7日、斎川瞳撮影 民族的少数者や外国籍市民らマイノリティー(社会的少数派)…

覚え書:「今週の本棚・この3冊:イスラエル文学=村田靖子・選」、『毎日新聞』2014年11月16日(日)付。

- 今週の本棚・この3冊:イスラエル文学=村田靖子・選 毎日新聞 2014年11月16日 東京朝刊 <1>地下室のパンサー(アモス・オズ著/未知谷/2160円) <2>ブラックボックス(アモス・オズ著/筑摩書房/2726円) <3>わたしたちが正しい場所に…

覚え書:「今週の本棚:磯田道史・評 『江戸時代の医師修業−学問・学統・遊学』=海原亮・著」、『毎日新聞』2014年11月16日(日)付。

- 今週の本棚:磯田道史・評 『江戸時代の医師修業−学問・学統・遊学』=海原亮・著 毎日新聞 2014年11月16日 東京朝刊 (吉川弘文館・1944円) ◇医療発展は集団・有志の自発的取り組み 江戸時代の医者や医療の事情については、わかっているようで、わか…

覚え書:「今週の本棚:橋爪大三郎・評 『失われた近代を求めて3 明治二十年代の作家達』=橋本治・著」、『毎日新聞』2014年11月16日(日)付。

- 今週の本棚:橋爪大三郎・評 『失われた近代を求めて3 明治二十年代の作家達』=橋本治・著 毎日新聞 2014年11月16日 東京朝刊 ◇『失われた近代を求めて3 明治二十年代の作家達』 (朝日新聞出版・2700円) ◇定番の作家たちが肉声で語りだす、驚き 作…

覚え書:「教員採用:性的指向や宗教質問 心理テスト、4自治体使用」、『毎日新聞』2014年11月16日(日)付。

- 教員採用:性的指向や宗教質問 心理テスト、4自治体使用 毎日新聞 2014年11月16日 2013年に行われた教員採用試験の適性検査を巡り、山梨県や山形県など少なくとも4自治体の教育委員会が、性的指向や宗教についての質問を含む心理テストを使用していた…

覚え書:「仏教界悩ます個人情報保護 高まる流出の危険性」、『朝日新聞』2014年11月16日(日)付。

- 仏教界悩ます個人情報保護 高まる流出の危険性 藤生明2014年11月16日 (写真キャプション)金庫で保管している寺院が多い過去帳=真宗大谷派解放運動推進本部提供 多くの個人情報を取り扱う仏教界で、足元を見つめ直そうという声があがっている。檀信徒(…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『ルンタ』 著者・山下澄人さん」、『毎日新聞』2014年11月16日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『ルンタ』 著者・山下澄人さん 毎日新聞 2014年11月16日 東京朝刊 (講談社・1728円) ◇「死」のイメージ、抽象的で具象的−−山下澄人(やました・すみと)さん 小説は喫茶店で、スマホを使って書く。「ずっとメールやってるオッサ…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『法とジャーナリズム <第3版>』=山田健太・著」、『毎日新聞』2014年11月16日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『法とジャーナリズム <第3版>』=山田健太・著 毎日新聞 2014年11月16日 東京朝刊 (学陽書房・3240円) 本書は憲法21条で保障された「表現の自由」にかかわる法分野を、ジャーナリズムと法律の観点から考察する「言論法」の概…

覚え書:「今週の本棚:加藤陽子・評 『国家と秘密−隠される公文書』=久保亨、瀬畑源・著」、『毎日新聞』2014年11月16日(日)付。

- 今週の本棚:加藤陽子・評 『国家と秘密−隠される公文書』=久保亨、瀬畑源・著 毎日新聞 2014年11月16日 東京朝刊 (集英社新書・778円) ◇情報公開法・公文書管理法の空洞化憂慮 本書のカバーの帯には、「本文書ハ焼却相成度(アイナリタク)」の部分…

書評:スティーヴン・プロセロ(堀内一史訳)『宗教リテラシー:アメリカを理解する上で知っておきたい宗教的教養』麗澤大学出版会、2014年。

スティーヴン・プロセロ(堀内一史訳)『宗教リテラシー:アメリカを理解する上で知っておきたい宗教的教養』麗澤大学出版会、読了。アメリカ人は信心深い割には宗教に関して無知であり、基本的な知識に疎いうという。本書の副題「アメリカを理解する上で知…

覚え書:「本が結ぶ新たな出会い 大学図書館が取り組む『読書の秋』」、『朝日新聞』2014年11月14日(金)付。

- 本が結ぶ新たな出会い 大学図書館が取り組む「読書の秋」 2014年11月14日(写真キャプション)学生らが本棚に自由にコメントを記せる図書館=帝京大 読書の秋。けれど、学生の読書離れに危機感を抱く大学は少なくない。1日の読書時間がゼロの学生が4割を…

覚え書:「インタビュー:政治化するナショナリズム 米シートン・ホール大学准教授、汪錚さん」、『朝日新聞』2014年11月15日(土)付。

- (インタビュー)政治化するナショナリズム 米シートン・ホール大学准教授、汪錚さん 2014年11月15日(写真キャプション)「11月末に東京で開かれるシンポジウムに参加する予定です。日本の研究者とも意見を交換したい」=北京、高山剛氏撮影 「中国の夢…

覚え書:「今週の本棚:鹿島茂・評 『とこしえのお嬢さん−記憶のなかの人』=野見山暁治・著」、『毎日新聞』2014年11月16日(日)付。

- 今週の本棚:鹿島茂・評 『とこしえのお嬢さん−記憶のなかの人』=野見山暁治・著 毎日新聞 2014年11月16日 東京朝刊 (平凡社・1944円) ◇「人間」と出会えるポルトレ パスカルは『パンセ』でこんなことを言っている。「自然な文体に出会うと、人はす…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『福島原発事故 被災者支援政策の欺瞞』=日野行介・著」、『毎日新聞』2014年11月16日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『福島原発事故 被災者支援政策の欺瞞』=日野行介・著 毎日新聞 2014年11月16日 東京朝刊 (岩波新書・842円) たとえば第二次世界大戦下の「大日本帝国」がそうだったように、国家は窮地に直面した時にその本質を露(あら)わにする…

覚え書:「今週の本棚:内田麻理香・評 『見てしまう人びと−幻覚の脳科学』=オリヴァー・サックス著」、『毎日新聞』2014年11月16日(日)付。

- 今週の本棚:内田麻理香・評 『見てしまう人びと−幻覚の脳科学』=オリヴァー・サックス著 毎日新聞 2014年11月16日 東京朝刊 (早川書房・2484円) ◇ドストエフスキーは神を見た? 『源氏物語』で、光源氏が登場する最後の巻が「幻」。源氏が亡き妻・…