2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「村上春樹さん:壁のない世界、想像してみよう ドイツで講演、香港の若者にエール」、『毎日新聞』2014年11月08日(土)付夕刊。

- 村上春樹さん:壁のない世界、想像してみよう ドイツで講演、香港の若者にエール 毎日新聞 2014年11月08日 東京夕刊(写真キャプション)ベルリンで「ウェルト文学賞」授賞式に出席した作家の村上春樹さん=2014年11月7日、篠田航一撮影 【ベルリン…

覚え書:「インタビュー:科学を重視する国とは 筑波大学名誉教授・白川英樹さん」、『朝日新聞』2014年11月14日(金)付。

- インタビュー:科学を重視する国とは 筑波大学名誉教授・白川英樹さん 2014年11月14日(写真キャプション)「ノーベル賞受賞者は日本だけで20人以上になるんですから、もう特別視はやめましょうよ」=堀英治撮影 来月、日本発の青色発光ダイオードの研究…

覚え書:「どうしようもないのに、好き [著]内田洋子」、『朝日新聞』2014年11月09日(日)付。

- どうしようもないのに、好き [著]内田洋子 [掲載]2014年11月09日 [ジャンル]文芸 イタリアで出会った人々の恋愛にまつわるエピソードを中心とした15の物語。元女優で90歳近いニニが著者にときどき「どうしようもないのに、好きだった」と口にしてい…

覚え書:「葉巻を片手に中南米 [著]渡邉尚人 [評者]三浦しをん(作家)」、『朝日新聞』2014年11月09日(日)付。

- 葉巻を片手に中南米 [著]渡邉尚人 [評者]三浦しをん(作家) [掲載]2014年11月09日 [ジャンル]文芸 ■文化の豊饒、ほとばしる葉巻愛 本書の著者は外交官で、三十年以上、中南米諸国で勤務している。そのあいだに出会った人々との交流、現地の文化や特産品な…

覚え書:「明治の「性典」を作った男―謎の医学者・千葉繁を追う [著]赤川学 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)」、『朝日新聞』2014年11月09日(日)付。

- 明治の「性典」を作った男―謎の医学者・千葉繁を追う [著]赤川学 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史) [掲載]2014年11月09日 [ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 ■時代と格闘した人を再発見 千葉繁といっても、あの高名なアニメの声優ではない…

日記:言葉を軽んじたり翫ぶ人間は人間そのものをも軽んじたり翫んだりしますよ。

「サンデー毎日」今週号は、スクープ「ヘイトスピーチ神社の過激暴言」を掲載しました。国際社会からも注視される日本のヘイトスピーチ(憎悪表現)問題。本誌は、世界遺産に登録されている神社の宮司さんが、ブログでたびたび過激発言をしていたことをキャ…

覚え書:「インタビュー:福島のお母さんの心 精神科医・福島学院大学教授の香山雪彦さん」、『朝日新聞』2014年11月13日(木)付。

- インタビュー:福島のお母さんの心 精神科医・福島学院大学教授の香山雪彦さん 2014年11月13日 (写真キャプション)「原発事故後の不安が家族の潜在的な問題を明らかにして、結果的に前に進めるようになった親子もいます」=福留庸友撮影 東京電力の原発…

覚え書:「偶然の日本文学―小説の面白さの復権 [著]真銅正宏 [評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)」、『朝日新聞』2014年11月09日(日)付。

- 偶然の日本文学―小説の面白さの復権 [著]真銅正宏 [評者]いとうせいこう(作家・クリエーター) [掲載]2014年11月09日 [ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝 ■虚構の自由めぐる論争と時代性 現実には偶然がつきものである。偶然が日々を作り出していると…

覚え書:「渋谷系 [著]若杉実 [評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)」、『朝日新聞』2014年11月09日(日)付。

- 渋谷系 [著]若杉実 [評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授) [掲載]2014年11月09日 [ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能 ■今はなき音楽都市へのレクイエム 渋谷系とは、90年代前半に音楽シーンを席巻した、当時次々と現れた新鋭ミュージシャン…

覚え書:「天人―深代惇郎と新聞の時代 [著]後藤正治 [評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)」、『朝日新聞』2014年11月09日(日)付。

- 天人―深代惇郎と新聞の時代 [著]後藤正治 [評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家) [掲載]2014年11月09日 [ジャンル]政治 ノンフィクション・評伝 ■沈思黙考を促し、にじむ余韻 新聞の一面コラムを読み、執筆者の苦悩と呻吟(しんぎん)に思いをは…

覚え書:「特集ワイド:道徳的でない『道徳教科化』 小中学校で検定教科書、成績評価導入」、『毎日新聞』2014年11月12日(水)付夕刊。

- 特集ワイド:道徳的でない「道徳教科化」 小中学校で検定教科書、成績評価導入 毎日新聞 2014年11月12日 東京夕刊 (写真キャプション)教育再生実行会議であいさつする安倍晋三首相(左から3人目)と(左から)下村博文文科相、鎌田薫座長ら=首相官邸で…

覚え書:「特集ワイド:韓日の信頼回復が『天命』 柳興洙・駐日大使、『第二のふるさと』京都で語る」、『毎日新聞』2014年11月06日(木)付夕刊。

- 特集ワイド:韓日の信頼回復が「天命」 柳興洙・駐日大使、「第二のふるさと」京都で語る 毎日新聞 2014年11月06日 東京夕刊(写真キャプション)京都・四条大橋に立ち、当時の思い出を語る柳興洙大使 (写真キャプション)小学校時代の同級生と再会し、笑…

覚え書:「うつの医療人類学 [著]北中淳子 [評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)」、『朝日新聞』2014年11月09日(日)付。

- うつの医療人類学 [著]北中淳子 [評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター) [掲載]2014年11月09日 [ジャンル]医学・福祉 ■揺れ動く定義や原因を俯瞰する ここ十年ほどで誰でも罹(かか)りうる病気として知られるようになったうつ病。本書では主に国内に…

覚え書:「引き裂かれた青春 [編]北大生・宮澤弘幸「スパイ冤罪事件」の真相を広める会」、『朝日新聞』2014年11月09日(日)付。

- 引き裂かれた青春 [編]北大生・宮澤弘幸「スパイ冤罪事件」の真相を広める会 [掲載]2014年11月09日 [ジャンル]歴史 政治 秘密立法は独り歩きする−−。「戦争と国家秘密」の副題が示すように、73年前の冤罪(えんざい)事件を明らかにし、来月10日に施…

覚え書:「大格差―機械の知能は仕事と所得をどう変えるか [著]タイラー・コーエン [評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)」、『朝日新聞』2014年11月09日(日)付。

- 大格差―機械の知能は仕事と所得をどう変えるか [著]タイラー・コーエン [評者]水野和夫(日本大学教授・経済学) [掲載]2014年11月09日 [ジャンル]政治 経済 ■科学が魔と化す、天才マシン時代 前著『大停滞』(2011年)で、著者は「イノベーション(技…

日記:「キリスト者である前に日本人である」云々式の精神論の問題

日本的精神風土に対峙してきたのが、(実際のところ、メインストリームではない・涙)「自律」したキリスト者たちの血涙の系譜になるから、その超越的な警世批判には、いつも憧憬する。それは、内村鑑三しかり、南原繁しかり、矢内原忠雄しかり、柏木義円し…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 正直者が戸惑う年金=宮武剛」、『毎日新聞』2014年11月12日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論正直者が戸惑う年金 宮武剛 目白大大学院客員教授 来年10月実施予定の、消費税10%への引き上げは、年末の安倍政権の決断次第である。延期になれば、社会保障の新施策の多くが財政難で宙に浮く。 民主党政権時代に成立の「…

覚え書:「書評:遙かなる城沼 安住 洋子 著」、『東京新聞』2014年11月9日(日)付。

- 遙かなる城沼 安住 洋子 著 2014年11月9日◆ひたむきな青春描く [評者]末國善己=文芸評論家 安住洋子の三年ぶりの新作は、館林藩で生まれ育った村瀬惣一郎と友人たちを描く青春時代小説である。多額の借金を抱え、壮絶な派閥抗争も続く館林藩が現代と似…

覚え書:「書評:文字の靈力 杉浦 康平 著」、『東京新聞』2014年11月09日(日)付。

- 文字の靈力 杉浦 康平 著 2014年11月9日 ◆魅惑の漢字デザイン [評者]武田雅哉=北海道大教授 中国人は「漢字なんて捨ててしまえ!」という考えに、まじめに取り組んだ時期があった。清朝の末期には、非漢字文字−多くは表音文字である−がたくさん考案され…

覚え書:「書評:日本遊戯思想史 増川 宏一 著」、『東京新聞』2014年11月09日(日)付。

- 日本遊戯思想史 増川 宏一 著 2014年11月9日◆権力との対立を繰り返す [評者]小倉孝誠=慶応大教授 古今東西、遊びと賭博は人々の生活と関係が深い。そして今、日本ではカジノ公営化の是非が政治の争点になっている。自治体にとっては観光の振興につなが…

覚え書:「インタビュー:ベルリンの壁崩壊25年 作家、ビクター・セベスチェンさん」、『朝日新聞』2014年11月11日(火)付。

- ベルリンの壁崩壊25年 作家、ビクター・セベスチェンさん 2014年11月11日 (写真キャプション)「日本とハンガリーの戦後の歩みを分けたのは、占領したのが米国かスターリンかの違いだった」=ロンドン、末盛亮氏撮影 東西冷戦の象徴「ベルリンの壁」が…

覚え書:「生きる 第三の敗戦 上 =上田紀行」、『東京新聞』2014年11月08日(土)付。

- 生きる 第三の敗戦 上 上田紀行使い捨てと保身 「支え」なくした社会 「日本は第三の敗戦を迎えている」。私がそのことを痛感したのは二〇〇六年のことだった。世間では「使い捨て」という言葉がはやっていた。そして小泉純一郎首相は当選したての小泉チル…

覚え書:「書評:資本主義の革命家 ケインズ R・E・バックハウス&B・W・ベイトマン 著」、『東京新聞』2014年11月09日(日)付。

- 資本主義の革命家 ケインズ R・E・バックハウス&B・W・ベイトマン 著 2014年11月9日 ◆道徳的な欠陥にも目配り [評者]服部茂幸=福井県立大教授 二〇〇八年の金融危機により、ケインズへの関心が復活している。本書もまたそれを受けて書かれた。 ケ…

覚え書:「今週の本棚:沼野充義・評 『変愛小説集 日本作家編』=岸本佐知子・編」、『毎日新聞』2014年11月09日(日)付。

- 今週の本棚:沼野充義・評 『変愛小説集 日本作家編』=岸本佐知子・編 毎日新聞 2014年11月09日 東京朝刊 (講談社・1944円) ◇究極の純愛「変こそすべて」 岸本佐知子さんと言えば、英米文学の翻訳家として人気の高い人だ。普通翻訳者というのは、作…

覚え書:「今週の本棚・この3冊:木田元=与那原恵・選」、『毎日新聞』2014年11月09日(日)付。

- 今週の本棚・この3冊:木田元=与那原恵・選 毎日新聞 2014年11月09日 東京朝刊 <1>詩歌遍歴(木田元著/平凡社新書/756円) <2>対訳 技術の正体(木田元著/デコ/1188円) <3>哲学散歩(木田元著/文藝春秋/1620円) 哲学者の木田…

書評:石井光太『浮浪児1945− 戦争が生んだ子供たち』新潮社、2014年。

石井光太『浮浪児1945− 戦争が生んだ子供たち』新潮社、読了。起点の東京大空襲から平成までーー。先の戦争で家族を失い浮浪児となった子供たち。その実像を、記録資料やすでに高齢者となったかつての浮浪児百人以上の聞き取りから迫っていく力作 「終戦から…

覚え書:「インタビュー:ローカリストの時代 石巻日日新聞社長・近江弘一さん」、『朝日新聞』2014年11月07日(金)付。

- インタビュー:ローカリストの時代 石巻日日新聞社長・近江弘一さん 2014年11月7日(写真キャプション)「父の命日は昭和三陸大津波の日。調べると岩手の親類が亡くなっていた。忘れるなと言うこと」=福留庸友撮影 震災からの復興や地方の再生は、税金を…

覚え書:「今週の本棚:養老孟司・評 『理不尽な進化−遺伝子と運のあいだ』=吉川浩満・著」、『毎日新聞』2014年11月09日(日)付。

- 今週の本棚:養老孟司・評 『理不尽な進化−遺伝子と運のあいだ』=吉川浩満・著 毎日新聞 2014年11月09日 東京朝刊 (朝日出版社・2376円) ◇絶滅も歴史のうち「自然淘汰」超える哲学 私たちは進化論が大好き。著者はそう書き出す。私も進化論が好きで…

覚え書:「今週の本棚:三浦雅士・評 『カミュ 歴史の裁きに抗して』=千々岩靖子・著」『毎日新聞』2014年11月09日(日)付。

- 今週の本棚:三浦雅士・評 『カミュ 歴史の裁きに抗して』=千々岩靖子・著 毎日新聞 2014年11月09日 東京朝刊 (名古屋大学出版会・5940円) ◇『異邦人』ムルソーの無関心は何を意味するか? カミュ復活、これが率直な読後感だ。 カミュといえば一九五…

覚え書:「今週の本棚:鴻巣友季子・評 『献灯使』=多和田葉子・著」、『毎日新聞』2014年11月09日(日)付。

- 今週の本棚:鴻巣友季子・評 『献灯使』=多和田葉子・著 毎日新聞 2014年11月09日 東京朝刊 (講談社・1728円) ◇恐怖と笑いの「反・反ユートピア」小説 未来小説は未来のことを書いたものではないし、歴史小説は過去のことを書いたものではない。どち…