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日記:すべて個別的自衛権で対応できる話 → 「座長試案 武力行使の要件を厳格化」、『公明新聞』2014年06月25日(水)付。

これ6月25日の公明新聞一面(「座長試案 武力行使の要件を厳格化」)ですが、集団的自衛権の発動要件を「明白な危険」「国民を守るため」「自衛の措置……」として「さらに客観性が高まる」といっているけど、これって全て「個別的自衛権」で済む話ですよね…

書評:N・アジミ、M・ワッセルマン(小泉直子訳)『ベアテ・シロタと日本国憲法 父と娘の物語』岩波ブックレット、2014年。

N・アジミ、M・ワッセルマン(小泉直子訳)『ベアテ・シロタと日本国憲法 父と娘の物語』岩波ブックレット、読了。日本国憲法に男女平等の原理を書き込んだベアテの父は日本に西洋音楽を伝えた世界的なピアニスト。知られざる父レオの生涯へ光を当てること…

覚え書:「『不戦の誓い』場所が違う 程永華・駐日中国大使が寄稿」、『毎日新聞』2013年12月30日(月)付。

- 「不戦の誓い」場所が違う 程永華・駐日中国大使が寄稿 安倍晋三首相の靖国神社参拝について、中国の程永華駐日大使が毎日新聞に寄稿し、「不戦の誓い」をする場を間違えていると厳しく批判した。 日本を代表する政府の指導者が第二次世界大戦のA級戦犯も…

覚え書:「今週の本棚:沼野充義・評 『ロシアとソ連 歴史に消された者たち』=下斗米伸夫・著」、『毎日新聞』2013年05月26日(日)付。

- 今週の本棚:沼野充義・評 『ロシアとソ連 歴史に消された者たち』=下斗米伸夫・著 毎日新聞 2013年05月26日 東京朝刊 (河出書房新社・3465円) ◇民族史の底流を貫く「古儀式派」の謎 ロシアやソ連の歴史に関する数多い研究書の中でも、本書はひとき…

覚え書:「書評:ユーロ消滅?―ドイツ化するヨーロッパへの警告 [著]ウルリッヒ・ベック [訳]島村賢一 [評者]水野和夫」、『朝日新聞』2013年05月12日(日)付。

- ユーロ消滅?―ドイツ化するヨーロッパへの警告 [著]ウルリッヒ・ベック [訳]島村賢一 [評者]水野和夫(日本大学教授・経済学) [掲載]2013年05月12日 [ジャンル]経済 国際 ■危機への岐路に立つメルケル ユーロ危機を国家債務危機ととらえた経済学者は「資本…

覚え書:「書評:ろくでなしのロシア―プーチンとロシア正教 [著]中村逸郎 [評者]保阪正康」、『朝日新聞』2013年04月28日(日)付。

- ろくでなしのロシア―プーチンとロシア正教 [著]中村逸郎 [評者]保阪正康(ノンフィクション作家) [掲載]2013年04月28日 [ジャンル]国際 ■結託して神聖さを醸成する 著者は、ロシア現代政治を専門とする研究者だが、しばしばモスクワに滞在して、この国の現…

書評:川田稔『戦前日本の安全保障』講談社現代新書、2013年。

川田稔『戦前日本の安全保障』講談社現代新書、読了。戦前日本の歩みとは、日露戦争での辛勝を例証するまでもなく、国際社会における安全保障と切っても切り離せない。本書は、山県有朋、原敬、浜口雄幸、永田鉄山を取り上げ、主として戦間期における安全保…

覚え書:「今週の本棚:伊東光晴・評 『タックス・ヘイブン−逃げていく税金』=志賀櫻・著」、『毎日新聞』2013年04月28日(日)付。

- 今週の本棚:伊東光晴・評 『タックス・ヘイブン−逃げていく税金』=志賀櫻・著 毎日新聞 2013年04月28日 東京朝刊 (岩波新書・798円) ◇租税回避地−巧妙なからくりの実態に迫る アメリカを代表する巨大企業、GEの本社はどこにあるかに答えられる日本…

覚え書:「書評:謎の独立国家ソマリランド [著]高野秀行 [評者]内澤旬子」、『朝日新聞』2013年04月21日(日)付。

- 謎の独立国家ソマリランド [著]高野秀行 [評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター) [掲載]2013年04月21日 [ジャンル]ノンフィクション・評伝 著者:高野秀行 出版社:本の雑誌社 価格:¥ 2,310Amazon.co.jp楽天ブックス紀伊國屋書店BookWebTSUTAYA onlin…

覚え書:「書評:知られざる日露の二百年 アレクセイ・A・キリチェンコ著」、『東京新聞』2013年4月14日(日)付。

- 知られざる日露の二百年 アレクセイ・A・キリチェンコ 著 2013年4月14日 ◆元諜報員が提示する歴史 [評者] 佐々木 洋 札幌学院大名誉教授。共著に『スターリンと日本』など。 本書は、旧ソ連の「沈黙の壁」に風穴を開け、シベリア抑留や北方領土占領に関…

覚え書:「今週の本棚:加藤陽子・評 『ユーロ消滅?』=ウルリッヒ・ベック著」、『毎日新聞』2013年04月14日(日)付。

- 今週の本棚:加藤陽子・評 『ユーロ消滅?』=ウルリッヒ・ベック著 毎日新聞 2013年04月14日 東京朝刊 (岩波書店・1575円) ◇“現代のリスク”とどう向き合うか 四年前のギリシアの財政危機に端を発したユーロ危機。重い内容を書いているはずなのに、わ…

覚え書:「書評:謎の独立国家ソマリランド 高野秀行著」、『東京新聞』2013年4月7日(日)付。

- 謎の独立国家ソマリランド 高野 秀行 著 2013年4月7日 ◆戦争止めるシステム [評者] 桜木 奈央子 フォトグラファー。著書『かぼちゃの下で』など。 戦争を終わらせることは、とても難しい。政府や国際社会が介入してもうまくいかないことが多いのが現実だ…

覚え書:「書評:階級「断絶」社会アメリカ 新上流と新下流の出現 [著]チャールズ・マレー [評者]渡辺靖」、『朝日新聞』2013年03月24日(日)付。

- 階級「断絶」社会アメリカ 新上流と新下流の出現 [著]チャールズ・マレー [評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学) [掲載]2013年03月24日 ■「真のエリートとは」を問う 実に挑発的な米国論だ。 貧困や格差に関する本なら山ほどある。しかし、過去50年間…

覚え書:「書評:日本防衛論 グローバル・リスクと国民の選択 中野 剛志 著」、『東京新聞』2013年2月24日(日)付。

- 日本防衛論 グローバル・リスクと国民の選択 中野 剛志 著 2013年2月24日 ◆杞憂でない危機の攻略法 [評者] 前泊 博盛 沖縄国際大教授。著書に『沖縄と米軍基地』など。 気鋭の若手評論家がジャーナリスティックな手法も交えながら難攻不落のグローバル経…

覚え書:「異論反論 北方領土を巡る重要証言がなされました=佐藤優」、『毎日新聞』2013年01月16日(水)付。

- 異論・反論 北方領土を巡る重要証言がなされました 寄稿 佐藤優歴史の歪曲を防ぐ英断 日露関係の専門家を震撼させる重要証言を東郷和彦・元外務省欧亜局長(京都産業大客員教授)が行った。1992年3月、東京で行われた日露外相会談において、当時のコ…

覚え書:「そこが聞きたい 低成長20年の反動=ジョゼフ・ナイ」、『毎日新聞』2013年01月14日(月)付。

- そこが聞きたい ジョセフ・ナイ(75)低成長20年間の反動 尖閣諸島や竹島の領有権問題を引き金に日本のナショナリズムが勢いづく。海外でも日本の右傾化論争が盛んだ。米ハーバード大のジョセフ・ナイ教授は日本のナショナリズムを「弱さの表れ」と指摘…

覚え書:「今週の本棚:五百旗頭真・評 『中国共産党の支配と権力』=鈴木隆・著」、『毎日新聞』2012年12月02日(日)付。

- 今週の本棚:五百旗頭真・評 『中国共産党の支配と権力』=鈴木隆・著 ◇五百旗頭(いおきべ)真・評 (慶應義塾大学出版会・7140円) ◇冷静に「中国民主化」の可能性をさぐる ああ中国、なんという国か。人治が法の支配に優先する。とりわけトップの権…

覚え書:「今週の本棚:白石隆・評 『中国人民解放軍の内幕』=富坂聰・著」、『毎日新聞』2012年12月02日(日)付。

- 今週の本棚:白石隆・評 『中国人民解放軍の内幕』=富坂聰・著 (文春新書・819円) ◇意思決定や戦略、進化の方向性を多面的に 中国の国防費はすでに20年以上にわたって2桁の伸びを続け、2012年には6700億元(約8・7兆円)を超えた。日本…

覚え書:「今週の本棚:中村達也・評 『ブータン −−「幸福な国」の不都合な真実』=根本かおる・著」、『毎日新聞』2012年11月18日(日)付。

- 今週の本棚:中村達也・評 『ブータン −−「幸福な国」の不都合な真実』=根本かおる・著 (河出書房新社・1575円) ◇難民問題で知る「国民総幸福」のもう一つの意味 この数年来、ブータン本がブームである。先進諸国が経済成長にいささか疲れて低迷して…

覚え書:「今週の本棚:白石隆・評 『世界政治と地域主義』=ピーター・J・カッツェンスタイン著」、『毎日新聞』2012年10月21日(日)付。

- 今週の本棚:白石隆・評 『世界政治と地域主義』=ピーター・J・カッツェンスタイン著 (書籍工房早山・2625円) ◇米国の力の下で「地域」はどう編成されるのか 冷戦が終わって20年余、世界はどう変わりつつあるのか。新興国が台頭し、米国の力が相…

覚え書:「今週の本棚:加藤陽子・評 『中国革命と軍隊』=阿南友亮・著」、『毎日新聞』2012年10月7日(日)付。

- 今週の本棚:加藤陽子・評 『中国革命と軍隊』=阿南友亮・著 (慶應義塾大学出版会・7140円) ◇共産党軍の“黎明”から現代中国を考える 日本による尖閣諸島国有化を機に、中国では反日デモの嵐が吹き荒れた。この間、メディアの報道を注視していて気づ…

覚え書:「みんなの広場 私は人間の良心を信じたい」、『毎日新聞』2012年10月5日(金)付。

- みんなの広場 私は人間の良心を信じたい 会社員58(兵庫県伊丹市) 最近の社会の関心事は「いじめと領土問題」ではないだろうか。まったく関連がなさそうな両者だが、根本は同じだと思う。解決のキーワードは「対話」だろう。人間は生まれなあらに慈悲と寛…

覚え書:「村上春樹さん寄稿 領土巡る熱狂『安酒の酔いに似てる』」、『朝日新聞』2012年9月28日(金)付。

- 村上春樹さん寄稿 領土巡る熱狂「安酒の酔いに似てる」 作家の村上春樹さん(63)が、東アジアの領土をめぐる問題について、文化交流に影響を及ぼすことを憂慮するエッセーを朝日新聞に寄せた。村上さんは「国境を越えて魂が行き来する道筋」を塞いでは…

覚え書:「引用句辞典 不朽版 反日暴動=鹿島茂」、『毎日新聞』2012年9月26日(水)付。

- 引用句辞典 不朽版 反日暴動 鹿島茂中国が日本並みのおとなしい国になる日 市庁舎へやってくる……今や私は目撃者だ。……彼[パリ市総監ペルチエ・ド・ソヴィニー]は尋問される。(中略)階段の踊り場にやってきたところで、せいぜい三十人ほどの一群れが囚…

覚え書:「異論反論 佐藤さん! 尖閣問題が加熱しています=佐藤優」、『毎日新聞』2012年9月26日(水)付。

- 異論反論 佐藤さん! 尖閣問題が加熱しています 寄稿 佐藤優日本は政府間対話を恐れるな 尖閣諸島問題をめぐる日中間の緊張を、このまま放置しておくと武力衝突につながりかねない。「尖閣諸島が日本固有の領土であることは歴史的にも国際法上からも明らか…

覚え書:「異論反論 節目の年に日中関係が緊迫しています=木戸久枝」、『毎日新聞』2012年9月19日(水)付。

- 異論反論 節目の年に日中関係が緊迫しています 両国関係と文化交流は別 寄稿 木戸久枝 今月29日、日中国交正常化40周年を迎える。本来ならお祝いムードに包まれてもいいはずだが、実際には緊迫した空気が日中間に漂っている。 11日、政府は尖閣諸島の3島…

覚え書:「日中歴史から考える 満州事変81年 (中) 成田龍一氏」、『毎日新聞』2012年9月16日(日)付。

- 日中歴史から考える 満州事変81年 (中) 日本女子大教授(近現代日本史)成田龍一氏政党政治、閉塞感に策無く 満州事変(1931年)は、「大日本帝国」にとっての決定的な分かれ道だった。1920年代後半、普通選挙が実施されるにいたり、政党は人々…

書評:吉田敏浩『赤紙と徴兵―105歳、最後の兵事係の証言から』彩流社、2011年。

一兵事係が密かに残した記録から実体を精査する一冊。村役人の兵事係は赤紙配達だけでなく、対象の資質・技能も平時から調査し、死後は戦死報告も。末端の苦悩から浮かび上がる恐るべき生−権力。決して過去の話ではない。著者が取り上げる兵事係の西邑さん(…

覚え書:「時代の風 アジア・大平洋の未来=ジャック・アタリ」、『毎日新聞』2012年9月9日(日)付。

- 時代の風 アジア・大平洋の未来 ジャック・アタリ 仏経済学者・思想家「平和と成長」世界の利益 私は30年前、世界の重心が「大西洋」から「大平洋」に向けて移動し始めたと指摘した。重心の移動は米西海岸に端を発し、今や大平洋をはさんだ対岸(アジア)…

書評:坂本義和『人間と国家 ある政治学徒の回想』岩波新書、2011年。

坂本義和『人間と国家 ある政治学徒の回想』岩波新書、読了。戦後日本の進歩的知識人の一人で国際政治学をリードしてきた著者の、上下二巻にわたる自伝的回想。中国で生まれ戦中日本で教育を受けた氏は、国家とどう向き合うかが課題だった。その格闘の思想形…