2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「敗戦70年、往復書簡かなわず ギュンター・グラスさんを悼む 作家・大江健三郎」、『朝日新聞』2015年04月17日(金)付。

- 敗戦70年、往復書簡かなわず ギュンター・グラスさんを悼む 作家・大江健三郎2015年04月17日(写真キャプション)写真・図版ギュンター・グラスさん=2014年、AP それぞれの国の敗戦から五十年目のある日、ドイツから往復書簡を呼びかける手紙が届…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『ジェロニモたちの方舟』 著者・今福龍太さん」、『毎日新聞』2015年04月19日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『ジェロニモたちの方舟』 著者・今福龍太さん 毎日新聞 2015年04月19日 東京朝刊 ◆『ジェロニモたちの方舟(はこぶね)』 (岩波書店・3672円) ◇「力の原理」に抗する詩的共鳴 今福龍太(いまふく・りゅうた)さん 副題は「群島−…

覚え書:「今週の本棚:中村桂子・評 『若き科学者への手紙−情熱こそ成功の鍵』『数学の言葉で世界を見たら−父から娘に贈る数学』」、『毎日新聞』2015年04月19日(日)付。

- 今週の本棚:中村桂子・評 『若き科学者への手紙−情熱こそ成功の鍵』『数学の言葉で世界を見たら−父から娘に贈る数学』 毎日新聞 2015年04月19日 東京朝刊 ◆『若き科学者への手紙−情熱こそ成功の鍵』=エドワード・O・ウィルソン著、北川玲・訳 (創元社・…

覚え書:「今週の本棚・この3冊:数学 神永正博・選」、『毎日新聞』2015年04月19日(日)付。

- 今週の本棚・この3冊:数学 神永正博・選 毎日新聞 2015年04月19日 東京朝刊 <1>定理が生まれる 天才数学者の思索と生活(セドリック・ヴィラーニ著、池田思朗・松永りえ訳/早川書房/2808円) <2>ふたりの微積分 数学をめぐる文通からぼくが人…

日記:関東大震災時の朝鮮人虐殺のトリガーとなった要因

- 関東大震災時の虐殺 二三(大正一二)年九月一日、関東地方を襲った大地震とそれによる大火災の中で、数多くの朝鮮人が日本の軍隊・警察、さらには日本人自警団などによって虐殺される事態が生じた。「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」「爆弾を持って襲撃し…

覚え書:「特集ワイド:「煙独」ムードじわり 「過去と向き合う」優等生 片や戦後70年安倍談話で論争」、『毎日新聞』2015年04月14日(火)付夕刊。

- 特集ワイド:「煙独」ムードじわり 「過去と向き合う」優等生 片や戦後70年安倍談話で論争 毎日新聞 2015年04月14日 東京夕刊(写真キャプション)7年ぶりに来日し、安倍首相との共同記者会見に臨んだイツのアンゲラ・メルケル首相(左)=首相官邸で2…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『偽りの薬 バルサルタン臨床試験疑惑を追う』=河内敏康、八田浩輔・著」、『毎日新聞』2015年04月19日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『偽りの薬 バルサルタン臨床試験疑惑を追う』=河内敏康、八田浩輔・著 毎日新聞 2015年04月19日 東京朝刊 (毎日新聞社・1512円) 降圧剤バルサルタンを患者に投与して効果を確かめたという大学研究チームの臨床試験は、製薬企業の…

覚え書:「今週の本棚:荒川洋治・評 『新編 中国名詩選 上・中・下』=川合康三・編訳」、『毎日新聞』2015年04月19日(日)付。

- 今週の本棚:荒川洋治・評 『新編 中国名詩選 上・中・下』=川合康三・編訳 毎日新聞 2015年04月19日 東京朝刊 (岩波文庫・各1231円) ◇詩を読むことばの新しい世界 屈原(くつげん)、李白(りはく)、杜甫(とほ)、白楽天(はくらくてん)の名前く…

覚え書:「今週の本棚:江國香織・評 『ザ・ドロップ』=デニス・ルヘイン著」、『毎日新聞』2015年04月19日(日)付。

- 今週の本棚:江國香織・評 『ザ・ドロップ』=デニス・ルヘイン著 毎日新聞 2015年04月19日 東京朝刊 (ハヤカワ・ミステリ・1404円) ◇人々の生、見せつけ この小説は、ある冬の夜の、一軒の酒場から始まる。閉店間際で、客は二組しかいない。老人ホー…

覚え書:「こちら特報部:歴史修正主義の教科書検定 政権の意向 侵食 広がる自主規制」『東京新聞』2015年04月16日(木)付。

- こちら特報部歴史修正主義の教科書検定政権の意向 侵食広がる自主規制 関東大震災朝鮮人虐殺 「殺害は数千人」→「数に通説ない」アイヌ差別の旧土人法 土地「取り上げ」→「あたえ」沖縄戦住民虐殺 スパイ扱い「殺害」→「処罰」 (写真キャプション)清水書…

覚え書:「インタビュー:強制連行、史実から考える 歴史学者・外村大さん」、『朝日新聞』2015年04月17日(金)付。

- インタビュー:強制連行、史実から考える 歴史学者・外村大さん 2015年04月17日(写真キャプション)「労務動員で一家の大黒柱を奪われ、困窮した人々も朝鮮農村には多かったんです」=西田裕樹撮影 戦時中、日本に動員された朝鮮人犠牲者の追悼碑を、撤去…

覚え書:「文民統制 青井未帆さんが選ぶ本 [文]青井未帆(学習院大学教授・憲法学)」、『朝日新聞』2015年04月12日(日)付。

- 文民統制 青井未帆さんが選ぶ本[文]青井未帆(学習院大学教授・憲法学) [掲載]2015年04月12日(写真キャプション)陸上自衛隊の創立祝賀式(1954年7月1日) ■軍事と異なる政治の確保を 日本の政治を動かしている者のうちで、自衛隊を外交の道具とし…

覚え書:「くりかえすけど [著]田中小実昌 [評者]大竹昭子(作家)」、『朝日新聞』2015年04月12日(日)付。

- くりかえすけど [著]田中小実昌[評者]大竹昭子(作家) [掲載]2015年04月12日 [ジャンル]文芸 ■しなやかさと頑迷さが混交する エッセイと小説の違いはどこだろう。一つは現実からの離陸度ではなかろうか。 本書は田中小実昌の単著未収録の10作品を収めたも…

覚え書:「裏が、幸せ。 [著]酒井順子 [評者]武田徹(評論家・恵泉女学園大教授)」、『朝日新聞』2015年04月12日(日)付。

- 裏が、幸せ。 [著]酒井順子[評者]武田徹(評論家・恵泉女学園大教授) [掲載]2015年04月12日 [ジャンル]文芸 ■日本海側から価値観の転回迫る 近代日本は国民国家として統合されるのと同時に「表」と「裏」の分断を経験した。重工業中心の国土開発から取り残…

日記:「何となく、何物かに押されつつ、づるづると国を挙げて戦争の渦中に突入したといふ、この驚くべき事態は何を意味するのか」

「ニュースの追跡:高浜原発再稼働差し止め 菅官房長官『厳粛』ではなく『粛々と』 無責任の病理あらわに」『東京新聞』2015年4月17日付。“政府は三権分立の原則から「厳粛」に受け止めるべきだが粛々と進める。厳粛と粛々の間に現政権の病理が”“今回の裁判…

覚え書:「特集ワイド:株価2万円のカラクリ」、『毎日新聞』2015年04月13日(月)付夕刊。

- 特集ワイド:株価2万円のカラクリ 毎日新聞 2015年04月13日 東京夕刊(写真キャプション)15年ぶりに日経平均株価が2万円を回復したことを示す株価ボード=東京都中央区で2015年4月10日午前9時9分、竹内紀臣撮影(写真キャプション)衆院本会…

覚え書:「耕論:高浜原発、差し止めの意味 川崎和夫さん、新藤宗幸さん」、『朝日新聞』2015年04月15日(水)付。

- 耕論:高浜原発、差し止めの意味 川崎和夫さん、新藤宗幸さん2015年4月15日 史上初めて司法の判断によって原発の再稼働が禁止されることになった。福井地裁が14日に認めた関西電力高浜原発3、4号機に対する運転差し止めの仮処分。その意味とは。今後司…

覚え書:「無人暗殺機ドローンの誕生 [著]リチャード・ウィッテル」、『朝日新聞』2015年04月12日(日)付。

- 無人暗殺機ドローンの誕生 [著]リチャード・ウィッテル[掲載]2015年04月12日 [ジャンル]政治 社会 革命的に新しい発明・技術は、初めは無視され、時には邪魔されるものだが、有用性がひとたび認知されれば歴史を変える。イスラエル出身の天才技術者の発想…

覚え書:「風俗で働いたら人生変わったwww [著]水嶋かおりん [評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)」、『朝日新聞』2015年04月12日(日)付。

- 風俗で働いたら人生変わったwww [著]水嶋かおりん[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家) [掲載]2015年04月12日 [ジャンル]政治 社会 ■売春「非犯罪化」でリスク抑止 まとめサイトのようなタイトルだが中身は濃厚。風俗嬢である著者が、風俗業界の…

覚え書:「恋する文化人類学者―結婚を通して異文化を理解する [著]鈴木裕之 [評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論)」、『朝日新聞』2015年04月12日(日)付。

- 恋する文化人類学者―結婚を通して異文化を理解する [著]鈴木裕之[評者]佐倉統(東京大学教授・科学技術社会論) [掲載]2015年04月12日 [ジャンル]人文 ■学問の掟破り的暴挙が面白い 学問は客観的で普遍的な知識の体系を目指している。そこから得られる展望は…

覚え書:「ニュースの追跡:安倍政権の意に添わぬ 海外メディア・識者 『政府から圧力』相次ぐ告白」、『東京新聞』2015年04月14日(火)付。

- ニュースの追跡 安倍政権の意に添わぬ 海外のメディア・識者 「政府から圧力」相次ぐ告発特派員記事で本社へ抗議 識者「信用できない」耳打ち(写真キャプション)日本外国特派員協会の機関誌「NUMBER1 SHIMBUN」最新号。ゲルミス記者の記事が掲載されてい…

覚え書:「耕論:『右傾化』 三浦瑠麗さん、平沼赳夫さん、さやわかさん」、『朝日新聞』2015年04月11日(土)付。

- 耕論:『右傾化』 三浦瑠麗さん、平沼赳夫さん、さやわかさん 2015年4月11日 新たな安保法制の整備を進めるなどの政権の動きに、「日本は右傾化しているのでは」という海外の懸念が伝えられる。自分たちで問い直してみよう。私たちは、右傾化していますか…

覚え書:「正義はどう論じられてきたか―相互性の歴史的展開 [著]デイヴィッド・ジョンストン [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)」、『朝日新聞』2015年04月12日(日)付。

- 正義はどう論じられてきたか―相互性の歴史的展開 [著]デイヴィッド・ジョンストン[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授) [掲載]2015年04月12日 [ジャンル]政治 社会 ■連帯立て直す人びとの「感覚」 正義とは何か。アメリカの哲学者ジョン・ロールズの多大…

覚え書:「ドクター・ハック―日本の運命を二度にぎった男 [著]中田整一 [評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)」、『朝日新聞』2015年04月12日(日)付。

- ドクター・ハック―日本の運命を二度にぎった男 [著]中田整一[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授) [掲載]2015年04月12日 [ジャンル]歴史 ■善意のスパイ? 歴史への償い 日本がアジア太平洋戦争で破滅の道を辿(たど)った最大の要因は日独伊三国同盟への参…

覚え書:「西太后秘録―近代中国の創始者(上・下) [著]ユン・チアン [評者]原武史(明治学院大学教授・政治思想史)」、『朝日新聞』2015年04月12日(土)付。

- 西太后秘録―近代中国の創始者(上・下) [著]ユン・チアン[評者]原武史(明治学院大学教授・政治思想史) [掲載]2015年04月12日 [ジャンル]歴史 政治 社会 ■「悪役」の像崩し、人間性浮き彫り 20世紀初頭までの中国の歴史のなかで、女性が皇帝となったのは…

日記:「私にも言論の自由がある」と居直り、異論排する安倍首相と不愉快な仲間たちの手口はまさに「ファシスト」

『朝日新聞』(2015年4月18日付)での報道「自民、異例の議事録修正要求 福島氏の『戦争法案』発言」に驚いてしまった。政府が提出を目指す安全保障関連法案を参院予算委員会で福島瑞穂氏(社民党)が「戦争法案」だと述べたことに対する難癖以上の圧力でし…

覚え書:「創作の原点:戦後70年 映画監督・山田洋次さん 人種・労働差別を悔い」、『毎日新聞』2015年04月11日(土)付。

- 創作の原点:戦後70年 映画監督・山田洋次さん 人種・労働差別を悔い(その1) 毎日新聞 2015年04月11日 東京朝刊(写真キャプション)山田洋次監督。新作映画は長崎原発から3年後を描く=東京都新宿区で、小関勉撮影(写真キャプション)松竹に入社し…

覚え書:「【書く人】人の差異より普遍性『重力との対話』 舞踏家 天児 牛大(あまがつうしお)さん(65)」、『東京新聞』2015年04月12日(日)付。

- 【書く人】人の差異より普遍性『重力との対話』 舞踏家 天児 牛大(あまがつうしお)さん(65) 2015年4月12日 「生卵は、立ちます。そーっと両手の指で支えていると、ある瞬間に、ピシッと止まる」。コロンブスの卵の逸話のように、殻の底をちょっと割…

覚え書:「書評:花見と桜 白幡 洋三郎 著」、『東京新聞』2015年04月12日(日)付。

- 花見と桜 白幡 洋三郎 著 2015年4月12日 ◆群がる春を鋭く考察 【評者】原田信男=国士舘大教授 日本で「花」が桜の代名詞になるのは『古今和歌集』以降のことであるが、その散り方などから武士道や軍人精神の象徴とされ、愛国のイメージと結びついた。それ…

覚え書:「書評:火花 又吉 直樹 著」、『東京新聞』2015年04月12日(日)付。

- 火花 又吉 直樹 著 2015年4月12日 ◆漫才師の青春を描く 【評者】評者 千野帽子=エッセイスト 駆けだしの漫才コンビ「スパークス」のメンバーである<僕>徳永は、花火大会での営業で、コンビ「あほんだら」のボケ担当・神谷さんと出会う。 神谷さんの漫才…