2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「空き家問題 [著]牧野知弘/「空き家」が蝕む日本 [著]長嶋修 [評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)」、『朝日新聞』2014年09月07日(日)付。

- 空き家問題 [著]牧野知弘/「空き家」が蝕む日本 [著]長嶋修 [評者]隈研吾(建築家・東京大学教授) [掲載]2014年09月07日 [ジャンル]社会 ■人間が空間を私有するこわさ 2040年の日本では、10軒のうち4軒が空き家になるそうである。 ショックであ…

覚え書:「かつては岸 [著]ポール・ユーン [評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)」、『朝日新聞』2014年09月07日(日)付。

- かつては岸 [著]ポール・ユーン [評者]いとうせいこう(作家・クリエーター) [掲載]2014年09月07日 [ジャンル]文芸 ■もやの向こうに歴史の爪痕 作者ポール・ユーンは韓国系アメリカ人で、訳者あとがきによればO・ヘンリー賞も獲得している若手作家。 透…

覚え書:「テクニウム テクノロジーはどこへ向かうのか? [著]ケヴィン・ケリー [評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)」、『朝日新聞』2014年09月07日(日)付。

- テクニウム テクノロジーはどこへ向かうのか? [著]ケヴィン・ケリー [評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家) [掲載]2014年09月07日 [ジャンル]科学・生物 IT・コンピューター ■慣性で組織化するテクノロジーの系 最近テクノロジーについていけな…

覚え書:「物語、『他者に成る』力与えてくれる アンデルセン賞・上橋さん、式典で語る」、『朝日新聞』2014年09月12日(金)付。

- 物語、「他者に成る」力与えてくれる アンデルセン賞・上橋さん、式典で語る (写真キャプション)授賞式であいさつする作家の上橋菜穂子さん=メキシコ市 「児童文学のノーベル賞」と言われる国際アンデルセン賞の授賞式が10日、メキシコ市であり、同賞…

覚え書:「書評:「自由の国」の報道統制 水野 剛也 著」、『東京新聞』2014年09月07日(日)付。

- 【書評】「自由の国」の報道統制 水野 剛也 著 2014年9月7日 ◆日系紙の運命たどる [評者]福間良明=立命館大教授 日米開戦後、アメリカでは多くの日系人が住み慣れた地を追われ収容施設へ送られた。では、彼らのコミュニティで発行されていた新聞はどう…

覚え書:「書評:きみは赤ちゃん 川上 未映子 著」、『東京新聞』2014年09月07日(日)付。

- きみは赤ちゃん 川上 未映子 著 2014年9月7日 ◆苦悶と喜びの体験記 [評者]野崎歓=フランス文学者 著者と阿部和重氏の結婚は、人気作家同士の結婚として話題を呼んだ。そのふたりに赤ちゃんができた。 有名人の私生活に対する好奇心や、先鋭な言語表現で…

覚え書:「【書く人】男と並ぶ歴史の瞬間『女はいつからやさしくなくなったか 江戸の女性史』 元金沢大教授 中野 節子さん(66)」、『東京新聞』2014年09月07日(日)付。

- 男と並ぶ歴史の瞬間『女はいつからやさしくなくなったか 江戸の女性史』 元金沢大教授 中野 節子さん(66) 2014年9月7日 女性の社会進出がかまびすしく叫ばれる現代。思わず手が伸びるタイトルだ。女の「やさしさ」とは何か、そしてそれが失われたのは…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 ようやく半歩踏み出した 子供の貧困対策大綱=湯浅誠」、『毎日新聞』2014年09月10日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 ようやく半歩踏み出した 子供の貧困対策大綱 湯浅誠 社会活動家 「すべての子供たちが夢と希望を持って成長していける社会の実現」−−いい言葉だ。 子供たちは日本の将来を担う一番の宝だから、子供の貧困対策は、貧困の連鎖を…

覚え書:「書評:ひみつの王国 評伝 石井桃子 尾崎 真理子 著」、『東京新聞』2014年09月07日(日)付。

- ひみつの王国 評伝 石井桃子 尾崎 真理子 著 2014年9月7日 ◆人生を子供の本のために [評者]川西政明=文芸評論家 この本は『ノンちゃん雲に乗る』の作者で、『クマのプーさん』や『ピーターラビット』の翻訳者の石井桃子の評伝である。石井桃子は百一歳…

覚え書:「書評:アベノミクスの終焉 服部 茂幸 著」、『東京新聞』2014年09月07日(日)付。

- アベノミクスの終焉 服部 茂幸 著 2014年9月7日 ◆「三本の矢」の不毛を総括 [評者]根井雅弘=京都大教授 アベノミクスは、ここにきて当初の期待感とは違って、それに対する批判的な論調が目立つようになった。著者は以前からアベノミクスに批判的な言論…

覚え書:「今週の本棚・この3冊:東日本大震災から3年半=土方正志・選」、『毎日新聞』2014年09月07日(日)付。

- 今週の本棚・この3冊:東日本大震災から3年半=土方正志・選 毎日新聞 2014年09月07日 東京朝刊 <1>断絶の都市センダイ−−ブラック国家・日本の縮図(今野晴貴編著/朝日新聞出版/1620円) <2>ドキュメント豪雨災害−−そのとき人は何を見るか(…

日記:高市も稲田もへたれやの。従軍慰安婦は存在しなかったとアジア諸国には居丈高に振る舞い、欧米に対しては平身低頭。ナチス好きなんなら好きやといえばよろしかろう。

- 米ユダヤ系団体:高市氏ら写真、対応に不満表明 毎日新聞 2014年09月11日 東京朝刊 【ワシントン和田浩明】高市早苗総務相ら自民党の国会議員3人がナチス・ドイツへの共鳴をうたう極右団体の男性代表と撮影した写真が、団体のホームページに掲載されていた…

覚え書:「今週の本棚:三浦雅士・評 『明治の表象空間』=松浦寿輝・著」、『毎日新聞』2014年09月07日(日)付。

- 今週の本棚:三浦雅士・評 『明治の表象空間』=松浦寿輝・著 毎日新聞 2014年09月07日 東京朝刊 (新潮社・5400円) ◇白熱した思考がえぐり出す「表象」の逆説 力作長篇評論である。「表象空間」のその表象とは、人間の意識の所産でありながら、社会に…

覚え書:「今週の本棚:小島ゆかり・評 『身近な生きものの子育て奮闘記』=稲垣栄洋・著」、『毎日新聞』2014年09月07日(日)付。

- 今週の本棚:小島ゆかり・評 『身近な生きものの子育て奮闘記』=稲垣栄洋・著 毎日新聞 2014年09月07日 東京朝刊 (ちくま文庫・734円) ◇読むほどに涙ぐましい元祖「イクメン」 副題は「育児上手なオスはモテる!」。 人間が「イクメン」という言葉を…

覚え書:「今週の本棚:鹿島茂・評 『二・二六事件と青年将校』=筒井清忠・著」、『毎日新聞』2014年09月07日(日)付。

- 今週の本棚:鹿島茂・評 『二・二六事件と青年将校』=筒井清忠・著 毎日新聞 2014年09月07日 東京朝刊 (吉川弘文館・2808円) ◇「流言蜚語」的歴史叙述を退かせる試み 二・二六事件の鎮圧部隊(近衛歩兵第二連隊)の一兵士だった父親(存命なら今年百…

覚え書:「時代の風:大学教育の使命=京都大教授・山極寿一」、『毎日新聞』2014年09月07日(日)付。

- 時代の風:大学教育の使命=京都大教授・山極寿一 ◇世界へ学生送り出す窓−−山極寿一(やまぎわ・じゅいち) 第26代京都大学学長の候補に推挙された。10月からその任務に就くことになる。京都大学は自学自習をモットーにし、自由の学風と創造の精神を育…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『未来のだるまちゃんへ』=かこさとし・著」、『毎日新聞』2014年09月07日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『未来のだるまちゃんへ』=かこさとし・著 毎日新聞 2014年09月07日 東京朝刊 (文藝春秋・1566円) 『からすのパンやさん』『だるまちゃんとてんぐちゃん』などのロングセラーで知られる絵本作家が、自身の来歴と、創作秘話を語り…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『ジャーナリズムの現場から』=大鹿靖明・編著」、『毎日新聞』2014年09月07日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『ジャーナリズムの現場から』=大鹿靖明・編著 毎日新聞 2014年09月07日 東京朝刊 (講談社現代新書・994円) 活字や映像で真実に迫る10人のジャーナリストに、現場を赤裸々に語らせるインタビューシリーズ。2年連続新聞協会賞を…

覚え書:「今週の本棚:中村桂子・評 『サイボーグ昆虫、フェロモンを追う』=神崎亮平・著」、『毎日新聞』2014年09月07日(日)付。

- 今週の本棚:中村桂子・評 『サイボーグ昆虫、フェロモンを追う』=神崎亮平・著 毎日新聞 2014年09月07日 東京朝刊 (岩波科学ライブラリー・1296円) ◇匂い源に到達した小さな脳の恐るべき働き タイトル通り、最終章ではサイボーグ昆虫が活躍するのだ…

日記:「ばかで何がわるい」よろしく、にたにたしながら臆面もなく権力の走狗と化す日本社会

1990年代バブルの拝金主義に対する反省や批判から出てきたのがいまのナチュラル志向でしょう。デコレーションから素朴へという流れのカウンターとして意義は否定すべくもない。確かにピカピカには目がくらむ。しかしながら、過剰に対する素朴というのは…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『金融は人類に何をもたらしたか』=フランクリン・アレン、グレン・ヤーゴ著」、『毎日新聞』2014年09月07日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『金融は人類に何をもたらしたか』=フランクリン・アレン、グレン・ヤーゴ著 毎日新聞 2014年09月07日 東京朝刊 (東洋経済新報社・2808円) 米国トップクラスのビジネススクール「ペンシルベニア大学ウォートン校」から発行された…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『三省堂新現代川柳必携』=田口麦彦・編」、『毎日新聞』2014年09月07日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『三省堂新現代川柳必携』=田口麦彦・編 毎日新聞 2014年09月07日 東京朝刊 (三省堂・1944円) 東日本大震災から、もうすぐ3年半。一時期に比べて、被災地の現状を伝える出版物は減っているように感じられるが、本書では震災にま…

覚え書:「今週の本棚:岩間陽子・評 『インタヴューズ1・2・3』=クリストファー・シルヴェスター編」、『毎日新聞』2014年09月07日(日)付。

- 今週の本棚:岩間陽子・評 『インタヴューズ1・2・3』=クリストファー・シルヴェスター編 毎日新聞 2014年09月07日 東京朝刊 (文春学藝ライブラリー・各1825円) ◇贅を尽くした、よりすぐりの傑作選 インタビューを読むのは、肩が凝らなくて楽しい…

覚え書:「書評:仏教学者 中村元 植木雅俊著=若松英輔・評」、『読売新聞』2014年09月07日(日)付。

- 仏教学者 中村元 植木雅俊著 角川選書 1800円 評・若松英輔(批評家)知の土壌を耕す 中村元は、二十世紀の東洋思想研究を牽引した碩学である。その研究範囲は著しく広く、残された業績もじつに大きい。彼の著作集は四十巻に及ぶ。古代インド哲学から…

覚え書:「人生は、楽しんだ者が勝ちだ―私の履歴書 [著]米沢富美子」、『朝日新聞』2014年08月31日(日)付。

- 人生は、楽しんだ者が勝ちだ―私の履歴書 [著]米沢富美子 [掲載]2014年08月31日 [ジャンル]科学・生物 幼少のころから「あの空の果てはどうなっているの」とまわりの大人に聞いて困らせていた少女は、長じて日本物理学会会長を務め、不規則系の理論研究の…

覚え書:「日本の色の十二カ月―古代色の歴史とよしおか工房の仕事 [著]吉岡幸雄 [評者]三浦しをん(作家)」、『朝日新聞』2014年08月31日(日)付。

- 日本の色の十二カ月―古代色の歴史とよしおか工房の仕事 [著]吉岡幸雄 [評者]三浦しをん(作家) [掲載]2014年08月31日 [ジャンル]アート・ファッション・芸能 ■色の鮮烈さ、人の探求心と知恵 著者は、江戸時代からつづく京都の染屋さんの五代目だ。天然染…

覚え書:「クイズ化するテレビ [著]黄菊英・長谷正人・太田省一」、『朝日新聞』2014年08月31日(日)付。

- クイズ化するテレビ [著]黄菊英・長谷正人・太田省一 [掲載]2014年08月31日 [ジャンル]社会 著者の一人、黄は韓国からの留学生。日本の暮らしで戸惑ったのはテレビだ。クイズ番組だけでなく、CM前の「このあと何が起きるか」のテロップなど次々に質問…

日記:ベストを求めるあまり、微温的なことを言う者を排除していけば、結局最悪の政治指導者を招き寄せるという結果につながる

- 政策転換の経験と今後の財産 市民に求められるのは、程度の違いを見極める能力と、政策変化についてある程度の満足を感じる「ゆるさ」である。地上で理想を実現することが不可能であることは、すでに繰り返し述べてきたとおりである。理想を追求するあまり…

覚え書:「フードトラップ―食品に仕掛けられた至福の罠 [著]マイケル・モス [訳]本間徳子 [評者]萱野稔人(津田塾大学教授・哲学)」、『朝日新聞』2014年08月31日(日)付。

- フードトラップ―食品に仕掛けられた至福の罠 [著]マイケル・モス [訳]本間徳子 [評者]萱野稔人(津田塾大学教授・哲学) [掲載]2014年08月31日 [ジャンル] ■加工食品の「魔力」、取材で示す よく米国の食事情を表すときに、貧困層ほど肥満が多くエリート…

覚え書:「史料としての猫絵 [著]藤原重雄 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)」、『朝日新聞』2014年08月31日(日)付。

- 史料としての猫絵 [著]藤原重雄 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史) [掲載]2014年08月31日 [ジャンル]歴史 ■芸術の深淵への知的な冒険 ここに1枚の猫絵がある。リアルに描かれた猫は白地に黒いぶち。首には赤くて太い首輪を結び、金の鈴を下げて…