2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「ローマ帝国の崩壊−−文明が終わるということ [著]ブライアン・ウォード=パーキンズ [評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)」、『朝日新聞』2014年08月17日(日)付。

- ローマ帝国の崩壊−−文明が終わるということ [著]ブライアン・ウォード=パーキンズ [評者]水野和夫(日本大学教授・経済学) [掲載]2014年08月17日 [ジャンル]歴史 ■豊かな古代の「終焉」を実証 近年の欧米の主流歴史学の表現では、ローマ帝国は「崩壊」し…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 介護、日常生活支え合う=宮武剛」、『毎日新聞』2014年08月20日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 介護、日常生活支え合う 地域包括ケアとは宮武剛 目白大大学院客員教授 市営の集合住宅群の一角で「ふれあい処ひとやすみ」は4年前に開設された。空き店舗を改造して1階の隅に「足湯」を設けた。温泉ではないが「温まる」「…

覚え書:「透明な迷宮 [著]平野啓一郎 [評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)」、『朝日新聞』2014年08月17日(日)付。

- 透明な迷宮 [著]平野啓一郎 [評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授) [掲載]2014年08月17日 [ジャンル]文芸 ■「現実」をあぶり出す虚構の物語 6つの中短編を収めた小説集。いずれも平野啓一郎の作家としての際立った個性が光る、ユニークな作品揃(ぞろ…

覚え書:「書評:江戸の人になってみる 岸本 葉子 著」、『東京新聞』2014年08月17日(日)付。

- 江戸の人になってみる 岸本 葉子 著 2014年8月17日 ◆想像力で味わう一年 [評者]高橋順子=詩人 江戸時代二百六十年のイメージは、強固な封建社会であり、また洗練された江戸趣味の文化であり、一色というわけにはいかない。百万都市にして田園都市である…

覚え書:「書評:どんぐりの森から 原発のない世界を求めて 武藤 類子 著」、『東京新聞』2014年08月17日(日)付。

- どんぐりの森から 原発のない世界を求めて 武藤 類子 著2014年8月17日 ◆福島に暮らし考える [評者]三上治=評論家 福島原発事故で何が起こったのか。また現在、福島で何が進行しているのか。ひと通りの現状は誰しもが知っているのだろうが、そこから先は…

覚え書:「吉野作造の直筆展示 原敬暗殺を運不運で語る世相批判・宮城」、『毎日新聞』2014年7月10日(木)付。

- 吉野作造の直筆展示 原敬暗殺を運不運で語る世相批判 大崎・記念館「人の値打ちは人格と事跡で評価」(写真キャプション)原敬の暗殺について吉野作造が記した直筆原稿=大崎市古川で 「平民宰相」と呼ばれた原敬(1856〜1921年)の暗殺について記…

覚え書:「書評:真実の「わだつみ」 加古 陽治 編著」、『東京新聞』2014年08月17日(日)付。

- 真実の「わだつみ」 加古 陽治 編著 2014年8月17日 ◆死に向かう学徒兵の思い [評者]道浦母都子=歌人 音もなく我より去りし物なれど書きて偲びぬ明日(あす)と言ふ字を 木村久夫 高校時代、この一首と出会ったことが、私の一生を決めた。多大の影響を及…

覚え書:「書評:移植医療 木勝島 次郎・出河 雅彦 著」、『東京新聞』2014年08月17日(日)付。

- 移植医療 〓島 次郎・出河 雅彦 著 2014年8月17日 ◆ルール不備が招く「事件」 [評者]向井承子=ジャーナリスト ハンディーな新書に凝縮された内容の重さにため息が出た。先端医療のあり方を問い続ける研究者と、医療問題への取材を続けるジャーナリスト…

覚え書:「今週の本棚・本と人:『市川房枝と「大東亜戦争」 フェミニストは戦争をどう生きたか』 著者・進藤久美子さん」、『毎日新聞』2014年08月17日(日)付。

- 今週の本棚・本と人:『市川房枝と「大東亜戦争」 フェミニストは戦争をどう生きたか』 著者・進藤久美子さん 毎日新聞 2014年08月17日 東京朝刊 (法政大学出版局・1万260円) ◇「告発史観」で見落とされたもの−−進藤久美子(しんどう・くみこ)さん …

日記:南原繁と吉野作造 その信仰における屹立さと中庸

月末に南原繁のキリスト教信仰の独自性(修養倫理のキリスト教受容とは違う)の発表をしなきゃならんので、夕方から少し、南原の著作を読み直しておりました。南原繁自身が「ちなみに申しますと、私はある人びとのように、宗教を表に出さない。その点はカン…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『バニヤンの木陰で』=ヴァデイ・ラトナー著」、『毎日新聞』2014年08月17日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『バニヤンの木陰で』=ヴァデイ・ラトナー著 毎日新聞 2014年08月17日 東京朝刊 (河出書房新社・2808円) 少女時代、カンボジアの旧ポル・ポト派による大虐殺(1975−79年)を生き延びた著者の自伝的小説。7歳のラーミの目を…

覚え書:「今週の本棚・この3冊:井上ひさしと戦争文学=成田龍一・選」、『毎日新聞』2014年08月17日(日)付。

- 今週の本棚・この3冊:井上ひさしと戦争文学=成田龍一・選 毎日新聞 2014年08月17日 東京朝刊 <1>父と暮せば(井上ひさし著/新潮文庫/367円) <2>伝記一週間(井上ひさし著/新潮文庫/907円) <3>組曲虐殺(井上ひさし著/集英社/12…

覚え書:「今週の本棚:池内紀・評 『被災鉄道−復興への道』=芦原伸・著」、『毎日新聞』2014年08月17日(日)付。

- 今週の本棚:池内紀・評 『被災鉄道−復興への道』=芦原伸・著 毎日新聞 2014年08月17日 東京朝刊 ◆池内紀(おさむ)評 (講談社・2484円) ◇「生活文化遺産」を投げ捨てていいのか 大学を出て、芦原伸はまず鉄道ジャーナル社に入社。その後、独立して…

覚え書:「記者の目:責任能力乏しい知的障害者=長野宏美(外信部)」、『毎日新聞』2014年08月20日(水)付。

- <記者の目>責任能力乏しい知的障害者=長野宏美(外信部) 2014年08月20日(写真キャプション)記者に送られてきた藤崎宗司死刑囚の自画像と死刑確定前日に書かれた手紙 ◇死刑の再考が必要 現政権下での死刑執行は9人を数える。香川県で3人を殺害した…

覚え書:「今週の本棚:大竹文雄・評 『父が息子に語るマクロ経済学』=齊藤誠・著」、『毎日新聞』2014年08月17日(日)付。

- 今週の本棚:大竹文雄・評 『父が息子に語るマクロ経済学』=齊藤誠・著 毎日新聞 2014年08月17日 東京朝刊 (勁草書房・2700円) ◇逆の時間の流れで世の中を見る 経済学について多くの人が期待するのは、将来の景気がどうなるかに関する予測であり、景…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『軍港都市史研究3 呉編』=河西英通・編」、『毎日新聞』2014年08月17日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『軍港都市史研究3 呉編』=河西英通・編 毎日新聞 2014年08月17日 東京朝刊 (清文堂・8424円) 「大和ミュージアム」や海上自衛隊の存在で、今も軍事都市イメージの強い広島県呉市。その戦前史を直接的な軍事以外の側面にも注目し…

覚え書:「今週の本棚:渡辺保・評 『カッコウの呼び声 上・下』=ロバート・ガルブレイス著」、『毎日新聞』2014年08月17日(日)付。

- 今週の本棚:渡辺保・評 『カッコウの呼び声 上・下』=ロバート・ガルブレイス著 毎日新聞 2014年08月17日 東京朝刊 (講談社・各2052円) ◇謎解きは刑事や探偵でなく文体だ 雪の降りしきる深夜のロンドン。プールやジムのある豪華な邸宅の立ちならぶ…

覚え書:「書評:仏教学者 中村元 植木雅俊・著 学究の生涯と業績描く評伝」、『中外日報』2014年08月08日(金)付。

- 書評 学究の生涯と業績描く評伝 仏教学者 中村元 求道のことばと思想 植木雅俊・著 本書は、人間ブッダに光を当て、ひろく仏教の魅力を伝えた中村元の生涯と業績をたどりながら、その思想の「輪郭」と「核心」を明らかにした評伝だ。 若き日の中村は、哲学…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『星降る夜は社畜を殴れ』=高橋祐一・著」、『毎日新聞』2014年08月17日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『星降る夜は社畜を殴れ』=高橋祐一・著 毎日新聞 2014年08月17日 東京朝刊 (角川スニーカー文庫・648円) 従業員を使い捨てにする「ブラック企業」。話題のテーマを中高生向けの小説「ライトノベル」に落とし込んだ異色作だ。 家庭…

覚え書:「今週の本棚:伊東光晴・評 『料理と科学のおいしい出会い−分子調理が食の常識を変える』=石川伸一・著」、『毎日新聞』2014年08月17日(日)付。

- 今週の本棚:伊東光晴・評 『料理と科学のおいしい出会い−分子調理が食の常識を変える』=石川伸一・著 毎日新聞 2014年08月17日 東京朝刊 (DOJIN選書・1836円) ◇キッチンに並ぶフラスコやスポイト 料理が出会う科学といえば、今までは栄養学で…

覚え書:「中野重治の戦後 鶴見太郎さんが選ぶ本 [文]鶴見太郎 (早稲田大学教授・日本近現代史)」、『朝日新聞』2014年08月10日(日)付。

- 中野重治の戦後 鶴見太郎さんが選ぶ本 [文]鶴見太郎 (早稲田大学教授・日本近現代史) [掲載]2014年08月10日中野重治(1902〜79)=69年撮影■過去を現在にどう生かすか まもなく戦後69年を迎える現在、現代史で参照するに足る思想とは、果たし…

覚え書:「発言:解釈改憲許さぬ『国民意思』を=山中光茂・三重県松阪市長」、『毎日新聞』2014年08月14日(木)付。

- 発言 解釈改憲許さぬ「国民意思」を 山中光茂 三重県松阪市長 安倍内閣は7月1日、集団的自衛権行使を可能とする憲法解釈の変更を閣議決定した。日本国憲法が「国際紛争を解決する手段」としての戦争と武力の行使を放棄したことに対する明白な違反である…

覚え書:「戦後知識人と民衆観 [著]赤澤史朗・北河賢三・黒川みどり」、『朝日新聞』2014年08月10日(日)付。

- 戦後知識人と民衆観 [著]赤澤史朗・北河賢三・黒川みどり [掲載]2014年08月10日 [ジャンル]社会 戦後の「知識人」を、地域の文化運動のリーダーなどを含めて広くとらえ、その知性のあり方を考えた共同研究。桑原武夫、丸山眞男、藤田省三、鶴見俊輔らに…

覚え書:「盲目的な恋と友情 [著]辻村深月」、『朝日新聞』2014年08月10日(日)付。

- 盲目的な恋と友情 [著]辻村深月 [掲載]2014年08月10日 [ジャンル]文芸 見る者を圧倒するほど美しい蘭花(らんか)と容姿への引け目を抱える留利絵、同じ大学の管弦楽団に所属する2人の女性の、それぞれの目から描く、関係への執着と承認願望のドラマ。…

覚え書:「1969 新宿西口地下広場 [編著]大木晴子・鈴木一誌 [評者]原武史(明治学院大学教授・政治思想史)」、『朝日新聞』2014年08月10日(日)付。

- 1969 新宿西口地下広場 [編著]大木晴子・鈴木一誌 [評者]原武史(明治学院大学教授・政治思想史) [掲載]2014年08月10日 [ジャンル]歴史 社会 ■迫る「広場の政治」の高揚感 日本では諸外国と異なり、首都に「広場」と名のつく空間が少ない。有名な広場…

日記:追悼、木田元先生。

- 哲学者の木田元さん死去 ハイデガー研究の第一人者 2014年8月17日16時26分 『朝日新聞』電子版。 http://www.asahi.com/articles/ASG8K4S5TG8KUCLV002.html 木田元さん 20世紀ドイツの哲学者ハイデガーの研究で知られる哲学者で中央大名誉教授の木田元(…

覚え書:「地下からの贈り物 新出土資料が語るいにしえの中国 [編]中国出土資料学会 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)」、『朝日新聞』2014年08月10日(日)付

- 地下からの贈り物 新出土資料が語るいにしえの中国 [編]中国出土資料学会 [評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史) [掲載]2014年08月10日 [ジャンル]歴史 社会 ■古代発掘のロマンが味わえる 古い時代の中国では、地中に冥界があり、人は死ぬと第二の生…

覚え書:「白熱講義 これからの日本に都市計画は必要ですか [著]蓑原敬ほか [評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)」、『朝日新聞』2014年08月10日(日)付。

- 白熱講義 これからの日本に都市計画は必要ですか [著]蓑原敬ほか [評者]隈研吾(建築家・東京大学教授) [掲載]2014年08月10日 [ジャンル]社会 ■縦割り崩れた今を刺激的に 都市計画の世界が、またおもしろくなってきた。ということは、裏を返せば、いまま…

覚え書:「寝そべる建築 [著]鈴木了二 [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)」、『朝日新聞』2014年08月10日(日)付。

- 寝そべる建築 [著]鈴木了二 [評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授) [掲載]2014年08月10日 [ジャンル]社会 ■いまだ廃墟にもなれない原発 詩人・立原道造は、建築家でもあった。早すぎる死ゆえに、建てられたものは何もないが、彼が残したわずかな図面や断…

覚え書:「安倍政治どうですか:/1 平和主義を破った=藤井裕久・元財務相」、『毎日新聞』2014年08月14日(木)付。

- 安倍政治どうですか:/1 平和主義を破った=藤井裕久・元財務相 毎日新聞 2014年08月14日 東京朝刊=藤井達也撮影拡大写真 ◇藤井裕久・元財務相(82) −−安倍晋三首相の政権運営をどう評価しますか。 ◆歴史観が偏り過ぎていることと、金をばらまけば経…