2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

伝統なんてものはない。あんなもん、「過去」の恣意的意図的選択的抽出によって、強者によって明白に「創造/捏造」されたものである。

- 「天皇陛下万歳」 アジア・太平洋戦争では、洋々たる未来を有し得た日本の若者たちが、そう叫びながら無数に死んでいった。虫ケラのごとく殺された。 さて、この美しき日本の「伝統」である「万歳」とは、いったい、いつ頃、どのようにして誕生したものな…

覚え書:「記者の目:偏見に苦しむ性的マイノリティー=中川紗矢子」、『毎日新聞』2011年10月14日(金)付。

- 記者の目:偏見に苦しむ性的マイノリティー=中川紗矢子 「多様な性は自然」の認識共有を 「レインボーマーチ」という催しがある。性的マイノリティーとされるLGBTの人と支援者が、その存在を知ってもらい、共生できる社会の実現を呼び掛けるパレード…

雑録:「覚え書」の紹介に関して・・・

少しだけ雑感を残しておきます。ひとつは原発関係の記事をスクラップ……「覚え書」として……していること。 もうひとつは、『毎日新聞』の記事が多いことに関して。1つ目から。 覚え書として東京電力福島第一原発の事故に関する記事をスクラップしています。…

覚え書:「文化:東日本大震災:三陸鉄道 原武史・明治学院大教授と復興の現場をゆく」、『毎日新聞』2011年10月13日(木)付。

- 東日本大震災:三陸鉄道 原武史・明治学院大教授と復興の現場をゆく 東日本大震災は鉄道にも激甚な被害をもたらし、多くの路線がいまだ復旧していない。いち早く一部路線で運転を再開し、3年後の全線復旧を目指す岩手県の三陸鉄道を、鉄道に詳しい原武史…

覚え書:「ザ・特集:橋下・大阪府知事の政治手法 「ハシズム」とは?」、『毎日新聞』2011年10月13日(木)付。

- ザ・特集:橋下・大阪府知事の政治手法 「ハシズム」とは? ◇独裁か、決定力か、大衆迎合か 秋本番というのに、難波(なにわ)の街は暑かった。11月27日投開票の大阪市長選に、あの橋下徹・大阪府知事がくら替え出馬を狙っているという。取材を始める…

人間の人間性そのものが問いただされているのだ

- ここでわれわれは周知の真実にふたたび逢着したことになる。われわれはそれらの真実を一個の根本的な原理に結びつけようと努めてきた。おそらくわれわれは、人種差別はキリスト教的で自由主義的な文化の何らかの特殊な側面と敵対しているだけではないとい…

「面白いですね 『チボー家の人々』」「どこまでお読みになって」「まだ4巻目の半分です」「そお」

- 発信箱:黄色い本の青春=伊藤智永(ジュネーブ支局) 思春期の読書。そこには甘美な思い出だけでなく、大人になる苦さと武者ぶるいが交じる。まして、それが時間も場所も隔てたよその世界とつながっていたら。 赴任にあたり、日本から一冊だけ漫画を持っ…

覚え書:「風知草:こっちへ来てみろよ=山田孝男」、『毎日新聞』2011年10月10日(月)付。

- 風知草:こっちへ来てみろよ=山田孝男 秋深し。鉄道の節電ダイヤも電力浪費の反省も消えて浮かれ始めた首都圏と違い、福島は依然、戦場である。 福島市の渡利(わたり)地区は「特定避難勧奨地点」に指定されないというベタ記事が、社会面の片隅に載った…

覚え書:「ひと:若松英輔さん=井筒俊彦の本格的評伝を書いた企業家」、『毎日新聞』2011年10月10日(月)付。

- ひと:若松英輔さん=井筒俊彦の本格的評伝を書いた企業家 ◇若松英輔(わかまつ・えいすけ)さん(43) 「井筒俊彦は読むことが書くことに劣らぬ創造的行為であると教えてくれた人です。誤読を恐れず読むことから、豊かな実践が始まります」 世界的イス…

世俗化論のわすれもの……ひとつのスケッチ

- 社会の中で確立した地位を占める伝統宗教は、すべて、その運営や取り決めを制度化する傾向があり、その活動や諸関係は硬直化する傾向がある。制度や硬直化といった過程が生じるのは、安定した文化の中では人間は自らのやり方を過去に照らして正当化しよう…

覚え書:「東日本大震災:被災地での学生ボランティア活動 大学で対応割れる単位認定」、『毎日新聞』2011年10月10日(月)付。

- 東日本大震災:被災地での学生ボランティア活動 大学で対応割れる単位認定 ◇「教育の一環」「本来は無償の行為」と賛否両論 東日本大震災の発生から7カ月。被災地での学生ボランティア活動に大学が単位を与える動きが出始めている。今も学生はさまざまな…

「どんなもんだーい」という得意顔から出た「実」

- 【おわび】 「江沢民前中国国家主席死去」の報道について 2011.10.9 15:04 [中国] 7月7日の速報および号外(電子版)で、日中関係筋の情報として「江沢民前国家主席死去」の見出しとともに、「中国の江沢民前国家主席が6日夕、北京で死去したことが7…

覚え書:「急接近:村上達也さん JCO臨界事故から12年、教訓は生かされたか」、『毎日新聞』2011年10月8日(土)付。

- 急接近:村上達也さん JCO臨界事故から12年、教訓は生かされたか<KEY PERSON INTERVIEW> 茨城県東海村の核燃料加工会社「ジェー・シー・オー(JCO)」の臨界事故から9月末で12年がたった。東京電力福島第1原発事故に当時…

旨いもの・酒巡礼記:東京都・中野区編「ゆむゆむ Yumu Yumu」&「中野 Public BAR Abbot's Choice」

先日KO中野祭?で利用したお店のメモ 1軒目。ゆむゆむ Yumu Yumu 住所 〒164-0001 東京都中野区中野2-29-2 KMビル1F ゆむゆむ (Yumu Yumu) - 中野/串焼き [食べログ]ドリンク類がだいたい300円台で楽しめる(その分、気分、量が少し少ないかw)、い…

資料:石川県金沢市「モスク計画に住人反対」の諸紙報道

- 金沢にモスク建設 射水の宗教法人金沢市若松町でモスク建設を進めている富山モスクの礼拝堂=射水市内 金沢市若松町に、石川県内で初めてのイスラム教礼拝施設「モスク」が建設されること が、27日までに分かった。宗教法人富山モスク(射水市)が金沢支…

教養科目というのを時間つぶしの余分な知識としか考えないダメな学生や元学生、それを容認してしまう大学教員が増えており、私はかなり疲れている

- 哲学者・阿部次郎が主人公三太郎に仮託して自らの思索の軌跡を綴った『三太郎の日記』(一九一四、一五、一八)では、三太郎の視点を介して、ギリシア神話、聖書、ダンテ、カント、ヘーゲル、ゲーテ、ニーチェ、トルストイ等、膨大な量の西洋の古典的な書…

晩餐は一日の最後の仕事ゆえ、ゆっくりとちょうだいするのがよろしい

- 晩餐は一日の最後の仕事ゆえ、ゆっくりとちょうだいするのがよろしい。快食者はいずれもいっしょに同一の目的地に着くべき旅人同士の心持でなければならぬ。 −−ブリア=サヴァラン(関根秀雄、戸部松実訳)『美味礼讃 上』岩波文庫、1967年、244−245頁。 -…

覚え書:「異論反論 反原発デモの参加者が増えています 寄稿 雨宮処凛」(『毎日新聞』)+「デモと広場の自由」のための共同声明。

- 異論反論 反原発デモの参加者が増えています 寄稿 雨宮処凛未来は私たちで決めよう 野田佳彦首相の言うことがどんどん変わっていく。 就任直後は安全性を確認した原発の再稼働に触れつつ、長期的には「脱原発依存」。しかし、9月21日の米紙インタビューで…

夢想する必要もなければ、落胆する必要もない。警戒しなければならないのはむしろ一喜一憂だろう。

- ■赤川次郎 三毛猫ホームズと芸術三昧! 前進する元気 与えたい タイトルを変えながら4年半続けたこのコラムは今回が最終回。 連載中、歴史に残る大きな出来事が三つもあった。自民党から民主党への政権交代、東日本大震災、福島第一原発の事故である。 「…

人間が万物の尺度ではあるが、普遍的な、思考する理性的な人間がそうなのだということ……

- ソフィスト哲学の正しさは主観性、自己意識の正しさ、すなわち、わたしによって承認さるべきものは、それが合理的であることをわたしの意識の前に立証しなければならないという要求である。その正しくない点は、有限で経験的で利己的な主観性を原理へまで…

覚え書:「今週の本棚:山崎正和・評 『科学コミュニケーション……理科の〈考え方〉をひらく』=岸田一隆・著」、『毎日新聞』2011年10月2日(日)付。

- 今週の本棚:山崎正和・評 『科学コミュニケーション−理科の…』=岸田一隆・著 『科学コミュニケーション−理科の<考え方>をひらく』(平凡社新書・798円)困難を自覚した科学啓蒙の決意 「科学立国」は日本の国是だと叫ばれながら、他方では若者の「…

高い志にもかかわらず、自分でも嫌っている殺戮と惨禍をひき起こす連中……

- フランス革命史において、まさにリヨンの叛乱は、最も血なまぐさい殺伐の数頁の一つであるが、しかもこれをひもとく者はまれである。しかも当時まだ小市民的な農業国であってフランスにおいて、第一の工業都市であり絹製造業の本場であったリヨン市は、社…

覚え書:「時代の風:放射性物質汚染とデモ=精神科医・斎藤環」、『毎日新聞』2011年10月2日(日)付。

- 時代の風:放射性物質汚染とデモ=精神科医・斎藤環顔なきシステムと闘う 「文部科学省及び群馬県による航空機モニタリング」の結果が、9月27日に発表となった。広域の放射性物質による影響や避難区域等における線量評価や放射性物質の蓄積状況の評価の…

覚え書:「急接近:トーマス・コバリエルさん 日本で再生可能エネルギーは普及しますか」、『毎日新聞』2011年10月1日(土)付。

- 急接近:トーマス・コバリエルさん 日本で再生可能エネルギーは普及しますか <KEY PERSON INTERVIEW> 風力や太陽光で発電する再生可能エネルギーを日本で普及させることは可能か。スウェーデンのエネルギー庁長官を辞職し、ソフトバン…

「おまえは味方か、敵か」……って

- 善意をもつということや同情するということは、幸いにして、宗教の繁栄や衰退とは関係がない。これに反して、善なる行動をなすということは、宗教的な命法によってひどく規定されたものである。義務にかなった善なる行動の極めて広汎な部分が、何らかの倫…

意識とは、生きることが、Erleben〔体験〕が、経験が、自己へと現前すること

- ……意識とは、生きることが、Erleben〔体験〕が、経験が、自己へと現前すること(プレザンス)なのである。経験は単純なものであって、本質的に、錯覚いよって触発されることは決してないのである。経験は、ある種の絶対的な近さ(プロクシミテ)の中にある…