医療・福祉

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 社会保障費抑制に危機感=本田宏」、『毎日新聞』2014年02月12日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 社会保障費抑制に危機感 加速する政治の右傾化 本田宏 埼玉県済生会栗橋病院院長補佐 1月25日、さいたま市で開かれた埼玉県政を医療・平和・経済の視点から検証するシンポジウムに参加した。そこで、歴史認識と平和分野を…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 家族なき高齢者の増加 『責任もって見守る』システム急務」、『毎日新聞』2014年02月05日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 家族なき高齢者の増加 「責任もって見守る」システム急務 山田昌弘 中央大教授 先日、病院勤務の医師と話していた時のことである。私が家族を研究していると言うと「いま、家族がいない入院患者が増えて困っている」という。…

覚え書:「私の社会保障論 キューバからもらう勇気=本田宏」、『毎日新聞』2013年12月11日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 キューバからもらう勇気 医療と教育を無償化する国 本田宏 埼玉県済生会栗橋病院院長補佐 10年有余、人口当たりの医師数が最低の埼玉から、日本の低医療費と医師養成抑制の問題を訴えてきた。しかし税と社会保障の一体改革…

覚え書:「みんなの広場 保護費 どう使ったか説明して」、『毎日新聞』2013年10月02日(水)付。

- みんなの広場 保護費 どう使ったか説明して 障害者 73(福岡県久留米市) 9月16日の本欄「生活保護減額、どう暮らせば」に同感です。年金、介護保険、今度は保護費を引かれ厳しい生活が現実になります。ぜいたくな生活はしていません。食料品もほとんど…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 『中断』か『転換』か リーマン・ショック5年=湯浅誠」、『毎日新聞』2013年10月02日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 社会活動家 湯浅誠「中断」か「転換」か リーマンショック5年 2008年9月のリーマン・ショックから5年がたった。現段階で振り返れば、あれは「転換」ではなく「中断」だった、ということになるだろう。 リーマン・ショ…

覚え書:「みんなの広場 生活保護減額、どう暮らせば」、『毎日新聞』2013年09月16日(月)付。

- みんなの広場 生活保護減額、どう暮らせば パート 50(福島市) この8月から生活保護基準額が引き下げられました。病気がちで週2〜3日のパートをして暮らしている私にとって、憲法25条の健康で文化的な最低限度の生活を営むことすらも厳しい状況になっ…

書評:小林美希『ルポ 産ませない社会』河出書房新社、2013年。

小林美希『ルポ 産ませない社会』河出書房新社、読了。「産めない」のではなく、社会が「産ませない」(帯)。本書はジャーナリストとして結婚、出産、雇用に取り組んだ著者による痛切な報告。子育てすることで孤立していかざる得ない現代。「孤育」てしなが…

病院日記(6) ちょっとしたぼやき

なんというか、結局、看護助手の仕事は、医師や看護師と違って責任はないので気楽な仕事で、汗を流せば済むから、楽と言えば楽なのだけど、やっぱり体力勝負なので疲れる。特に、下の世話なんかをしていると、時々、「ああ、おれ、何やってンだろう」っても…

書評:伊藤順一郎『精神科病院を出て、町へ ACTがつくる地域精神医療』岩波ブックレット、2012年。

伊藤順一郎『精神科病院を出て、町へ ACTがつくる地域精神医療』岩波ブックレット、読了。従来、精神疾患をもつ人々への治療は閉鎖病棟での長期入院が担ってきたが、本書は、近年注目を浴びる地域生活に根ざした訪問医療(ACT)プログラのを最前線を紹介。精…

病院日記(5) 世間様に無言に「荷担」し、無言で「遠慮」すること

少しtwに連投した殴り言で、かつ、内容が錯綜はしているのですが、記録として残しておきます。そのうち、議論を整理して幾つかに分けて掲載し直そうとは思いますが(汗 さて……。帰宅った。今季最大の猛暑にてかなりへろへろ。看護助手は屋内業務なのに仕事…

書評:広井良典『人口減少社会という希望 コミュニティ経済の生成と地球倫理』朝日新聞出版、2013年。

広井良典『人口減少社会という希望 コミュニティ経済の生成と地球倫理』朝日新聞出版、読了。私たちの直面する人口減少社会は「絶望」なのか。著者より豊かな社会へのステップアップ(希望)と捉え、幾つかの処方箋を提示する。フィールドワークに基づく身の…

覚え書:「書評:立身出世と下半身―男子学生の性的身体の管理の歴史 [著]澁谷知美 [評者]三浦しをん」、『朝日新聞』2013年06月09日(日)付。

- 立身出世と下半身―男子学生の性的身体の管理の歴史 [著]澁谷知美 [評者]三浦しをん(作家) [掲載]2013年06月09日 [ジャンル]社会 ■「性的充溢=男らしさ」の矛盾 「1890〜1940年代において、男子学生の性的身体は、教育者や医者らによって、どのよ…

書評:松田茂樹『少子化論 なぜまだ結婚、出産しやすい国にならないのか』勁草書房、2013年。

- しかし、当面人口減少は止まらないからといって、少子化対策を諦めてよいのだろうか。仮に出生率が永遠に回復しなければ、この国は、当初どころか、永遠に人口減少をし続けてしまう。 以上にあげた点をみると、筆者としては、「少子化論」の側に少なからぬ…

覚え書:「今週の本棚:池澤夏樹・評 『「昭和」を送る』=中井久夫・著」、『毎日新聞』2013年06月09日(日)付。

- 今週の本棚:池澤夏樹・評 『「昭和」を送る』=中井久夫・著 毎日新聞 2013年06月09日 東京朝刊 (みすず書房・3150円) ◇人間観察から思索へと導く臨床“試論”集 精神医学と人間を巡るエッセーを集めた一冊。 エッセーは随筆と同じと思われがちだが、…

覚え書:「今週の本棚:中村桂子・評 『鼻の先から尻尾まで−神経内科医の生物学』=岩田誠・著」、『毎日新聞』2013年06月09日(日)付。

- 今週の本棚:中村桂子・評 『鼻の先から尻尾まで−神経内科医の生物学』=岩田誠・著 毎日新聞 2013年06月09日 東京朝刊 (中山書店・2940円) ◇医療現場発「観察と洞察」の面白さ 神経内科は、全身の神経系を対象とするので、「頭の天辺(てっぺん)か…

覚え書:「書評:少子化論―なぜまだ結婚、出産しやすい国にならないのか [著]松田茂樹 [評者]水無田気流」、『朝日新聞』2013年06月02日(日)付。

- 少子化論―なぜまだ結婚、出産しやすい国にならないのか [著]松田茂樹 [評者]水無田気流(詩人・社会学者) [掲載]2013年06月02日 [ジャンル]政治 社会 ■従来の対策の根本的な転換を 少子化は、日本社会の抱える問題の集積点である。しかしながら経済・社会・…

覚え書:「書評 少子化論 松田茂樹著」、『東京新聞』2013年5月19日(日)付。

- 少子化論 松田茂樹 著 2013年5月19日 [評者]古田隆彦=現代社会研究所長 ◆出生率回復の具体策示す わが国の少子化対策が一九九四年に開始されてから、すでに二十年になる。その効果なのか、合計特殊出生率(一人の女性が一生の間に産む子どもの平均数)…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『卵子老化の真実』=河合蘭・著」、『毎日新聞』2013年05月19日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『卵子老化の真実』=河合蘭・著 毎日新聞 2013年05月19日 東京朝刊 (文春新書・893円) 今や30代の初産は当たり前になった。しかし、20代後半から自然妊娠率が少しずつ低下するという事実はよく知られていない。原因は「卵子の…

覚え書:「【自著を語る】『思想としての「医学概論」 いま「いのち」とどう向き合うか』 高草木光一さん(慶応義塾大学経済学部教授)」、『東京新聞』2013年4月23日(火)付。

- 【自著を語る】『思想としての「医学概論」 いま「いのち」とどう向き合うか』 高草木光一さん(慶応義塾大学経済学部教授)2013年4月23日 ◆先端技術に陥穽ないか 私は、経済学部専門課程で「社会思想」を担当している。「医学概論」をそんな門外漢がつく…

覚え書:「書評:当事者研究の研究 石原孝二編」、『東京新聞』2013年03月17日(日)付。

- 当事者研究の研究 石原 孝二 編 2013年3月17日 ◆「自分語り」で取り戻す自分 [評者] 佐藤 幹夫 フリージャーナリスト。著書に『ハンディキャップ論』など。 べてるの家。障害当事者による自分語りなどのユニークな活動で、その名を全国に轟(とどろ)か…

覚え書:「書評:漂流老人ホームレス社会 [著]森川すいめい [評者]松永美穂」、『朝日新聞』2013年03月10日(日)付。

- 漂流老人ホームレス社会 [著]森川すいめい [評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学) [掲載]2013年03月10日 [ジャンル]社会 ■表向きの平等が孤立に追いやる 新宿西口にずらりと並ぶ段ボールハウスが話題になった時期があった。都内の大きな公園に、ブル…

覚え書:「【書評】それでもわが家から逝きたい 沖藤典子著」、『東京新聞』2013年02月03日(日)付。

- 【書評】それでもわが家から逝きたい 沖藤典子著◆介護する家族見守る [評者]森 清 労働問題研究家。著書『働くって何だ』『大拙と幾多郎』など。 人はどこでどう逝くか、実際には本人も近親者も分からない。「わが家で自然に」が大方の願望。七十九歳、…

覚え書:「今週の本棚:スウェーデン 高齢者福祉改革の原点=イーヴァル・ロー=ヨハンソン・著」、『毎日新聞』2013年02月03日(日)付。

- 今週の本棚:スウェーデン 高齢者福祉改革の原点 イーヴァル・ロー=ヨハンソン・著 (新評論・2940円) スウェーデンの老人ホームの現状を批判した、有名なヨハンソンの古典的な本『スウェーデンの高齢者』(一九五二年)がはじめて邦訳され、同じ著…

書評:水島治郎『反転する福祉社会 オランダモデルの光と影』岩波書店、2012年。

水島治郎『反転する福祉社会 オランダモデルの光と影』岩波書店、読了。働き方と社会福祉に関するオランダの取り組みは、社会的「包摂」の理想とされるが、同時に「移民排除」と「移民統合(同化)」を強固に推進している。本書は対極に見える現象の背景に目…

覚え書:「今週の本棚:無縁介護=山口道宏・編著」、『毎日新聞』2013年01月27日(日)付。

- 今週の本棚:無縁介護 山口道宏・編著 (現代書館・1680円) 世界最速級で高齢化が進む中、身寄りもなく、誰にも知られずひっそり死んでいく孤独死(無縁死)が増えている。福祉を受けるには、自ら申請しないと役所が動かない問題を『申請主義の壁!』…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 生活保護見直し 影響は?=湯浅誠」、『毎日新聞』2013年01月25日(金)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 生活保護見直し 影響は? 湯浅誠 反貧困ネットワーク事務局長下がるのは「国民生活の最低ライン」 「生活保護を受けている人たちは、ちょっともらい過ぎではないか」と問えば、7〜8割の人が「そうだ」と答えるだろう。では…

覚え書:「異論反論 働く母親の立場は厳しいままです=城戸久枝」、『毎日新聞』2013年01月09日(水)付。

- 異論反論 働く母親の立場は厳しいままです 寄稿 城戸久枝共働きしやすい環境整備を 2歳になる息子と散歩をしていたとき、見知らぬ高齢の女性に声をかけられた。「一人っ子はダメよ。もう一人、産んじゃいなさい。亡くなったら悲惨よ」 唐突な話に少々驚い…

覚え書:「出版:生活保護、実態知って 元受給者が経験を本に」、『毎日新聞』2013年01月04日(木)付(東京夕刊)。

- 出版:生活保護、実態知って 元受給者が経験を本に 毎日新聞 2013年01月04日 東京夕刊 「生活保護制度は人間をダメにする制度ではありません」−−。生活保護への風当たりが強まる中、元受給者が自身の経験をありのままにつづった「生活保護とあたし」(あけ…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 大きな社会構想の選択を=湯浅誠」、『毎日新聞』2012年11月23日(金)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 大きな社会構想の選択を 湯浅誠 反貧困ネットワーク事務局長注目したい「政策のパッケージ化」 衆院が解散された。総選挙は12月16日投開票のため、東京都は知事選とのダブル選挙となる。 政党や議員の集合離散に、つい目を奪…

覚え書:「今週の本棚:リアル30’s “生きづらさ”を理解するために=『リアル』30’取材班」、『毎日新聞』2012年11月11日(日)付。

- 今週の本棚:リアル30’s “生きづらさ”を理解するために=『リアル』30’取材班 (毎日新聞社・1365円)「失われた20年」に青春期を過ごし、就職氷河期を経験した30歳世代。彼らの多くが感じる「生きづらさ」とは一体何かを、同世代の記者たちがて…