2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

覚え書:「靖国の英霊が望むことは?」、「靖国参拝、安倍首相の暴走」、「慎重さ欠いた首相の靖国参拝」、「靖国参拝、政治家は反省を」、『毎日新聞』

いわゆる「声」の欄って、基本的には両論併記になることがあります。例えば、特定秘密保護法でも、6対1ぐらいで、6反対、1賛成という具合で。 しかし、靖国参拝に関しては……その根拠は様々なアプローチがありますが……参拝賛成論はいまのところ発見できま…

覚え書:「広島・長崎市長からの手紙 ’14冬」、『毎日新聞』2014年01月09日(木)付。

- 広島・長崎市長からの手紙 ’14冬 核兵器の非人道性を問い、核廃絶を求める声が国際社会で広がっている。被爆地・広島と長崎の両市長は、日本政府の核廃絶へ向けたリーダーシップ発揮と、ケネディ大使を日本に送った米国の核軍縮に期待する思いを手紙にし…

覚え書:「書評:叛乱の時代 ペンが挑んだ現場 土屋 達彦 著」、『東京新聞」』2014年1月12日(日)付。

- 叛乱の時代 ペンが挑んだ現場 土屋 達彦 著 2014年1月12日 ◆血と汗が匂う闘争の記録 [評者]三橋俊明=ライター 血と汗の匂いが沸き立ってくる筆勢に誘われて、「叛乱(はんらん)の時代」へと一気に記憶が回帰していくようだ。 「叛乱の時代とは『一九六…

覚え書:「書評:戦争という見世物 木下 直之 著」、『東京新聞』2014年1月12日(日)付。

- 戦争という見世物 木下 直之 著 2014年1月12日 ◆勝利する「物語」に酔う人々 [評者]長山靖生=思想史家 明治二十七(一八九四)年十二月の東京は、日清戦争勝利の祝賀ムードに包まれていた。本書はそんな時代にタイムスリップして、当時の社会情勢を観察…

書評:ロバート・イーグルストン(田尻芳樹、太田晋訳)『ホロコーストとポストモダン 歴史・文学・哲学はどう応答したか』みすず書房、2013年。

ロバート・イーグルストン『ホロコーストとポストモダン 歴史・文学・哲学はどう応答したか』みすず書房、読了。アドルノを引くまでもなくホロコーストは歴史・文学・哲学」を一変させた。その証言やテクストと論争、それをどのように「読む」のか。本書は、…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『東京の片隅』=常盤新平・著」、『毎日新聞』2014年01月12日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『東京の片隅』=常盤新平・著 毎日新聞 2014年01月12日 東京朝刊 (幻戯書房・2625円) 亡き常盤新平のエッセイ集。一九九二年から二〇〇八年までに雑誌などに掲載されたエッセイをまとめたものである。自分の住む町のこと、昔なじ…

覚え書:「今週の本棚:本村凌二・評 『皇帝フリードリッヒ二世の生涯 上・下』=塩野七生・著」、『毎日新聞』2014年01月12日(日)付。

- 今週の本棚:本村凌二・評 『皇帝フリードリッヒ二世の生涯 上・下』=塩野七生・著 毎日新聞 2014年01月12日 東京朝刊 (新潮社・各2520円) ◇渾身の筆で描く“驚異の男”とその時代 わが国では、「猿」というあだ名のある秀吉がおり、「狸(たぬき)」…

覚え書:「発言 縮小社会にかじを切る=森まゆみ・作家」、『毎日新聞』2014年01月09日(木)付。

- 発言 縮小社会にかじを切る 森まゆみ 作家 30年来、尊敬する年長者の話を聞いてきた。私は前の世代と次の世代をつなぐ輪のようなものである。 90を超えてお元気な「百姓」佐藤忠吉さんはすでに十数年前、「今の日本の繁栄はアラブ産油国に戦争がなく、…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『「テレビリアリティ」の時代』=大見崇晴・著」、『毎日新聞』2014年01月12日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『「テレビリアリティ」の時代』=大見崇晴・著 毎日新聞 2014年01月12日 東京朝刊 (大和書房・1890円) 1978年生まれの日曜ジャーナリスト/文芸評論家の初の著作。 テレビの草創期から現在に至るまでの変遷を論じた本なのだが…

覚え書:「今週の本棚・新刊:『日本降伏 迷走する戦争指導の果てに』=纐纈厚・著」、『毎日新聞』2014年01月12日(日)付。

- 今週の本棚・新刊:『日本降伏 迷走する戦争指導の果てに』=纐纈厚・著 毎日新聞 2014年01月12日 東京朝刊 (日本評論社・2310円) 国家は、非常事態に直面したときにその本質を明らかにする。本書は、日本の敗色が濃厚になるなか「太平洋戦争」があそ…

書評:木村俊道『文明と教養の〈政治〉 近代以前のデモクラシー』講談社、2013年。

木村俊道『文明と教養の〈政治〉 近代以前のデモクラシー』講談社、読了。本書は近代初期のヨーロッパを中心に、思想史の観点から政治の「原型」を明らかにする試み、著者が注目するのは政治過程ではなく、政治の言説。デモクラシー以前の政治とは「文明」を…

覚え書:「今週の本棚:磯田道史・評 『寿命100歳以上の世界』=ソニア・アリソン著」『毎日新聞』2014年01月12日(日)付。

- 今週の本棚:磯田道史・評 『寿命100歳以上の世界』=ソニア・アリソン著 毎日新聞 2014年01月12日 東京朝刊 (阪急コミュニケーションズ・2205円) ◇医療革命のもたらす劇的変化を見通す 大晦日(おおみそか)、5歳になる甥(おい)っ子が、年越し…

覚え書:「今週の本棚:荒川洋治・評 『別れのワルツ』=ミラン・クンデラ著」、『毎日新聞』2014年01月12日(日)付。

- 今週の本棚:荒川洋治・評 『別れのワルツ』=ミラン・クンデラ著 毎日新聞 2014年01月12日 東京朝刊 (集英社文庫・903円) ◇やわらかな“心理の光景”との出会い 世界文学の旗手、ミラン・クンデラの傑作長編。文庫は初。 サルトルが「二〇世紀最大の小…

覚え書:「みんなの広場 戦争犠牲者、踏みにじる行為」、『毎日新聞』2014年01月10日(金)付。

- みんなの広場:戦争犠牲者、踏みにじる行為 無職78(東京都板橋区)毎日新聞 2014年01月10日 東京朝刊 年の瀬も押し詰まった12月26日、安倍晋三首相が靖国神社に参拝して、「同盟国」の米国からも「失望」された。靖国参拝が侵略戦争を正当化するもの…

覚え書:「論点:戦争から考える2014年=山崎正和、加藤陽子」、『毎日新聞』2014年01月10日(金)付。

- 論点:戦争から考える2014年 毎日新聞 2014年01月10日 東京朝刊 今年は第一次世界大戦が始まってから100年。日露戦争、日清戦争からはそれぞれ110年、120年に当たる。戦乱に満ちた19世紀末−20世紀前半の歴史を踏まえ、21世紀の私たちは…

覚え書:「記者の目:特定秘密保護法施行の年=日下部聡(大阪社会部)」、『毎日新聞』2014年01月09日(木)付。

- 記者の目:特定秘密保護法施行の年=日下部聡(大阪社会部) 毎日新聞 2014年01月09日 東京朝刊(写真キャプション)参院本会議で特定秘密保護法が可決・成立し、野党議員(手前)がぶぜんとした表情を見せる中、拍手する与党議員(奥)=2013年12月…

日記:としての意味

- 「あるものは他のもののために」という表現における「ために」〔代わりに〕は、ある語られたことと他の語られたこととの、ある主題化されたものと他の主題化されたものとの係わりに還元されるものではありません。さもなければ、としての意味の次元にとど…

覚え書:「特集ワイド:安倍政権1年 哲学者・高橋哲哉さん」、『毎日新聞』2013年12月12日(木)付(東京夕刊)。

- 特集ワイド:安倍政権1年 哲学者・高橋哲哉さん 毎日新聞 2013年12月12日 東京夕刊 <この国はどこへ行こうとしているのか> ◇犠牲いとわぬ統治者気分−−哲学者・高橋哲哉さん(57) 「今の政権担当者たちは、自分が生まれながらにして日本の統治者だと思…

覚え書:「みんなの広場 安倍首相の『英霊』とは」、『毎日新聞』2014年01月09日(木)付。

- みんなの広場 安倍首相の「英霊」とは 無職・72 (大阪府和泉市) 毎日新聞 2014年01月09日 東京朝刊 私の長兄はフィリピンで戦死しました。母親には「靖国神社でまた会える」と言っていたそうです。しかし、私は東京に住んでいた時も、一度も靖国神社に…

覚え書:「みんなの広場 愚かな靖国参拝強行」、『毎日新聞』2014年01月09日(木)付。

- みんなの広場 愚かな靖国参拝強行 翻訳業・62(東京都品川区)毎日新聞 2014年01月09日 東京朝刊 ついにやったかという印象である。安倍晋三首相は、第1次内閣の時にやれなかった首相としての靖国神社参拝を強行した。全く愚かである。 すでに中韓をは…

日記:智慧とは「人間をして、瞬間による支配から離脱せしめるもの」

- 智慧というもののもつ最も重要な要素は、それこそが、人間をして、瞬間による支配から離脱せしめるものだ、ということである。それ故に、智慧は、時代に適うものではないのである。智慧の意図することは、人間をあらゆる運命の打撃に対して直ちに確乎たる…

覚え書:「みんなの広場 廃止まで報道し続けて欲しい」、『毎日新聞』2014年01月08日(水)付。

- みんなの広場 廃止まで報道し続けてほしい 主婦 66(ドイツ) 特定秘密保護法が強行採決されましたが、そもそもこの法律は国連の国際人権規約を批准している日本としては条約違反でもあり廃止にしなければいけない法律です。 情報公開と国家機密のバランス…

覚え書:「書評:池田晶子 不滅の哲学 若松英輔著」、『聖教新聞』2014年01月08日(水)付。

- 池田晶子 不滅の哲学 若松英輔著「言葉」は自身を絶望から救う 「苦難や危機に際して人が本当に必要とするものは、必ず言葉であって、金や物ではあり得ない」(池田晶子)。著者は、池田晶子が残した言葉を手掛かりに「言葉」と哲学とを考えていく。 「言…

覚え書:「記者の目:フランスに学ぶ少子化対策=宮川裕章(パリ支局)」、『毎日新聞』2014年01月08日(水)付。

- 記者の目:フランスに学ぶ少子化対策=宮川裕章(パリ支局) 毎日新聞 2014年01月08日 東京朝刊(写真キャプション)パリのパリカオ保育学校の2歳児クラス。保育学校は基本的に無料で、3−5歳の児童のほぼ全員を受け入れる=2013年11月、宮川裕章撮…

書評:安田敏朗『かれらの日本語 台湾「残留」日本語論』人文書院、2011年。

安田敏朗『かれらの日本語 台湾「残留」日本語論』人文書院、読了。植民地支配下の台湾における国語政策(日本語教育)の実態を明らかにすることで、しばしば郷愁を持って語られる“親日”国台湾の日本語受容の歪んだ歴史を本書は厳格に指摘する。「同化」「皇…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 時代とともに変わる形態 日本の『伝統』家族=山田昌弘」、『毎日新聞』2014年01月08日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 時代とともに変わる形態 日本の「伝統」家族 山田昌弘 中央大教授 明けましておめでとうございます。お雑煮を食べ、初詣をするなど、伝統行事に親しんだ人も多いかもしれない。しかし、私たちがなじんでいる風習がいつから始…

覚え書:「仏有料ネット新聞:躍進 『公の利益』視点に報道の原点貫く」、『毎日新聞』2014年01月06日(月)付。

- 仏有料ネット新聞:躍進 「公の利益」視点に報道の原点貫く 毎日新聞 2014年01月06日 東京朝刊 2008年にフランスで設立された広告を一切載せない有料のネット新聞「メディアパート」が読者数を伸ばしている。サルコジ前大統領に絡む不正献金疑惑など、…

覚え書:「特定秘密保護法に言いたい:官僚の負の文化、変えねば−−ノンフィクション作家・柳田邦男さん」、『毎日新聞』2014年01月07日(火)付。

- 特定秘密保護法に言いたい:官僚の負の文化、変えねば−−ノンフィクション作家・柳田邦男さん 毎日新聞 2014年01月07日 東京朝刊 ◇柳田邦男さん(77) 官僚の世界では、防衛や外交分野に限らず、一般的な情報まで何でも秘密にしようとすることが当たり前に…

覚え書:「みんなの広場 首相の靖国参拝は国益損なう」、『毎日新聞』2014年01月05日(日)付。

- みんなの広場 首相の靖国参拝は国益損なう 無職 76(大阪府寝屋川市) 私の父は1945(昭和20)年5月、フィリピン・レイテ島で戦死した。弾丸も食料も尽き、餓死か病死の可能性が高いと思う。私が7歳のときだ。父を死に至らしめたのは、米国よりは…

書評:師岡カリーマ・エルサムニー『変わるエジプト、変わらないエジプト』白水社、2012年。

師岡カリーマ・エルサムニー『変わるエジプト、変わらないエジプト』白水社、読了。11年の政変以来揺れ続けるエジプトについて私たちはどれだけのことを知っているのだろうか。ピラミッド? イスラーム? 最も歴史の長い地域のことを殆ど知らないのではな…