人間の自由

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 異議唱えぬ日本の若者=山田昌弘」、『毎日新聞]2014年10月22日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 異議唱えぬ日本の若者 香港の民主化運動、対照的な熱気 山田正宏 中央大教授 現在、大学から在外研究の機会を与えられ、香港に滞在中である。日本でも報道されているように、当地では普通選挙を求める民主化運動が活発化し、…

覚え書:「記者の目:経済学者、故・宇沢弘文氏のこと=客員編集委員・原剛(早稲田環境塾塾長)」、『毎日新聞』2014年10月23日(木)付。

- 記者の目:経済学者、故・宇沢弘文氏のこと=客員編集委員・原剛(早稲田環境塾塾長) 毎日新聞 2014年10月23日 東京朝刊(写真キャプション)CO2排出削減について力説する宇沢弘文氏=原剛撮影 ◇野生知と美学の人 日本海に近い新潟大学教員宿舎の夜更け…

覚え書:「インタビュー カジノで考える民主主義 思想家・武道家、内田樹さん」、『朝日新聞』2014年10月21日(火)付。

- インタビュー カジノで考える民主主義 思想家・武道家、内田樹さん 2014年10月21日(写真キャプション)「中国の富裕層をカジノに呼びたいなら、中国人がハッピーになれる国でなきゃ。嫌中本を発禁にするとかね」=山本和生、遠藤真梨撮影 カジノを含む統…

日記:「問題」は「見えない所」へ封じ込めて、例えば、「差別は存在しません」というアナウンスが日本社会の構造。

- 橋下氏、在特会と面談 ヘイトスピーチ巡り応酬 2014年10月21日 (写真キャプション)激しく言い合う在特会の桜井誠会長(右)と橋下徹大阪市長 ヘイトスピーチ(差別的憎悪表現)の対策を検討している大阪市の橋下徹市長は20日、「在日特権を許さない市…

覚え書:「インタビュー 素顔の安倍政権 政治学者・豊永郁子さん」、『朝日新聞』2014年10月08日(水)付。

- インタビュー 素顔の安倍政権 政治学者・豊永郁子さん 2014年10月8日 「この道しかない」「やればできる」「皆さん、共に進もうではありませんか」。いずれも安倍晋三首相の決め言葉だが、三つ並ぶと不穏な感じもする。安倍政権が私たちに歩ませようとする…

覚え書:「耕論:スルーする力って? 『もっと自由になる』方策」、『朝日新聞』2014年10月07日(火)付。

- スルーする力って? 「もっと自由になる」方策 聞き手・尾沢智史 聞き手・藤生京子 聞き手・萩一晶 2014年10月7日 マキタスポーツ 70年生まれ。音楽だけでなく、映画・ドラマやお笑いなど多方面で活躍。著書に「一億総ツッコミ時代」(槙田雄司名義)、…

覚え書:「耕論:ヘイトスピーチへの処方箋 樋口直人さん、師岡康子さん、阪口正二郎さん」、『朝日新聞』2014年10月02日(木)付。

- 耕論 ヘイトスピーチへの処方箋 樋口直人さん、師岡康子さん、阪口正二郎さん 2014年10月2日 全国に広がるヘイトスピーチ(憎悪表現)。今夏、国連の二つの機関が相次いで日本政府に対処を求めた。だが、法規制には慎重論もある。どんな処方箋(せん)が必…

覚え書:「排外主義の悪循環を超えて テッサ・モーリス=スズキ『日本を再発明する』」、『朝日新聞』2014年9月30日(火)付夕刊。

- 排外主義の悪循環を超えて テッサ・モーリス=スズキ「日本を再発明する」 2014年9月30日 日本や東北アジアの近現代史研究で知られる、オーストラリア国立大学のテッサ・モーリス=スズキ教授。今年邦訳が出た『日本を再発明する』では、個々人が国境とい…

覚え書:「ロシア文化人、勇気の異論 ウクライナ紛争の陰で=沼野充義」『朝日新聞』2014年09月23日(火)付。

- ロシア文化人、勇気の異論 ウクライナ紛争の陰で 寄稿・沼野充義(写真キャプション)推理作家のアクーニンさん(左)と妻エリカさん 最近の緊迫したウクライナ情勢については、日本でもかなり報道されてきた。しかし、それと並行してロシア国内で進行して…

覚え書:「千の証言:軍国エリート少年、キリスト教の道究める 手のぬくもり、しみた 賀川豊彦に見いだされ=大木英夫さん」『毎日新聞』2014年09月23日(火)付。

- 千の証言:軍国エリート少年、キリスト教の道究める 手のぬくもり、しみた 賀川豊彦に見いだされ 毎日新聞 2014年09月23日 東京朝刊(写真キャプション)キリスト教に出会った日々を振り返る大木さん=東京都北区の自宅で、山田大輔撮影 東京陸軍幼年学校の…

覚え書:「発信箱:米倉斉加年さん=落合博(論説委員)」、『毎日新聞』2014年09月18日(木)付。

- 発信箱:米倉斉加年さん=落合博(論説委員) 毎日新聞 2014年09月18日 「グラバーの息子」は英国人の父と日本人の母を持ち、長崎で生まれ育った倉場富三郎(英名トーマス・アルバート・グラバー)の生涯を描いた演劇作品で、米倉斉加年(よねくら・まさか…

覚え書:「声:時の権力への批判を緩めるな」『朝日新聞』2014年09月14日(日)付。

- 声 時の権力への批判を緩めるな 大学名誉教授 山田明(愛知県 65) やはり遅きに失した「記事取り消し謝罪」である。長年にわたる読者として残念でならないが、朝日新聞の「9・11」として、徹底した問題点の点検と検証を求めたい。とりわけ幹部社員が…

覚え書:「特定秘密保護法に言いたい:原発情報隠し懸念−−サイエンスライター・田中三彦さん」、『毎日新聞』2014年09月15日(月)付。

- 特定秘密保護法に言いたい:原発情報隠し懸念−−サイエンスライター・田中三彦さん 毎日新聞 2014年09月15日 東京朝刊 ◇田中三彦さん(71) 1990年代、東北電力女川原発の建設差し止めなど原発関係の住民訴訟に原告側証人として関わった。電力会社に資…

病院日記:「見守り」ということ

4月に神経内科から精神科へ移動して、多くなったのが「見守り」という仕事です。要は患者さんが、誤って転倒したりしないように、食事中なんかも見守る訳です。パターナリズムの「悪性」は承知しておりますが、それでもそれを「巨悪」を見つけたが如くに全…

覚え書:「みんなの広場 国民馴致策でないといえるか」、『毎日新聞』2014年09月15日(月)付。

- みんなの広場 国民馴致策でないといえるか 無職 46(福島県小野町) 地元議会を傍聴して驚いた。「女性消防隊」「少年消防隊」なるものの計画があるという。自発意思の体裁を取るが、行政区ごとに人数割りがあり、実質的強制だ。 この田舎町が単独で発案可…

日記:ベストを求めるあまり、微温的なことを言う者を排除していけば、結局最悪の政治指導者を招き寄せるという結果につながる

- 政策転換の経験と今後の財産 市民に求められるのは、程度の違いを見極める能力と、政策変化についてある程度の満足を感じる「ゆるさ」である。地上で理想を実現することが不可能であることは、すでに繰り返し述べてきたとおりである。理想を追求するあまり…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 集団的自衛権に反対 命守るプロ 医師は立場を明確に」、『毎日新聞』2014年09月03日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論集団的自衛権に反対 命守るプロ 医師は立場を明確に 本田宏 埼玉県済生会栗橋病院院長補佐 医師免許を取得して35年、外科医として数多くの患者の命と向き合ってきた。1989年から先進国で最も医師不足の日本で、人口当た…

覚え書:「みんなの広場 『おもてなし』が疑われる」、『毎日新聞』2014年09月03日(水)付。

- みんなの広場 「おもてなし」が疑われる 会社員 46(東京都品川区) 不動産関係の仕事をしていますが、取引先の不動産会社を訪ねた際、耳を疑うことがありました。そこはいわゆる町の不動産屋さんで、社長と雑談していると、女性の2人連れが来店しまし…

日記:信念を曲げないと柔軟さの相関関係へ成長すること

どういう訳だか分からないのだけど、うちのお子さま(小5)が、割と生命尊厳の原理主義者。もちろん、肉も魚も「食べる」ので、その意義は十全に理解しているとは言い難いのだけど、目の前で、生命が「殺される」ことには断固として立ち向かう。これは在る…

日記:追悼、木田元先生。

- 哲学者の木田元さん死去 ハイデガー研究の第一人者 2014年8月17日16時26分 『朝日新聞』電子版。 http://www.asahi.com/articles/ASG8K4S5TG8KUCLV002.html 木田元さん 20世紀ドイツの哲学者ハイデガーの研究で知られる哲学者で中央大名誉教授の木田元(…

覚え書:「安倍政治どうですか:/1 平和主義を破った=藤井裕久・元財務相」、『毎日新聞』2014年08月14日(木)付。

- 安倍政治どうですか:/1 平和主義を破った=藤井裕久・元財務相 毎日新聞 2014年08月14日 東京朝刊=藤井達也撮影拡大写真 ◇藤井裕久・元財務相(82) −−安倍晋三首相の政権運営をどう評価しますか。 ◆歴史観が偏り過ぎていることと、金をばらまけば経…

覚え書:「くらしの明日 私の社会保障論 社会的排除状態に危惧=湯浅誠」、『毎日新聞』2014年08月13日(水)付。

- くらしの明日 私の社会保障論 社会的排除状態に危惧 児童虐待相談数7万件超え湯浅誠 社会活動家 児童虐待の相談対応件数が昨年度、7万件を超えた。1990年度が1101件だったから、約25年間で約70倍に増えた計算だ。背後には問題意識の高まりが…

覚え書:「特集ワイド:この国で確かにあったこと・2014年夏/5 最近、兵士の夢を見る−−漫画家・水木しげるさん」、『毎日新聞』2014年08月13日(水)付、夕刊。覚え書:「特集ワイド:この国で確かにあったこと・2014年夏/5 最近、兵士の夢を見る−−漫画家・水木しげるさん」、『毎日新聞』2014年08月13日(水)付、夕刊。

- 特集ワイド:この国で確かにあったこと・2014年夏/5 最近、兵士の夢を見る−−漫画家・水木しげるさん 毎日新聞 2014年08月13日 東京夕刊 ◇命懸けで合流した部隊で「死ね!」こみあげた怒り−−水木しげるさん(92)水木しげるさん=竹内紀臣撮影 「最…

覚え書:「特定秘密保護法に言いたい:国際標準に近づけよ−−国際人権法研究者・藤田早苗さん」、『毎日新聞』2014年07月28日(月)付。

- 特定秘密保護法に言いたい:国際標準に近づけよ−−国際人権法研究者・藤田早苗さん 毎日新聞 2014年07月28日 東京朝刊 英国在住で、特定秘密保護法を知ったのは閣議決定前の昨年夏ごろだった。友人がフェイスブックに書き込んだ。秋になって法案を読んだが、…

書評:中澤篤史『運動部活動の戦後と現在 なぜスポーツは学校教育に結び付けられるのか』青弓社、2014年。

中澤篤史『運動部活動の戦後と現在 なぜスポーツは学校教育に結び付けられるのか』青弓社、読了。レクリエーション(英国)ともプロフェッショナリズム(米国)とも違う日本の部活動。ほぼ全ての学校が運動部を設置し「7割以上の中学生と5割以上の高校生」…

覚え書:「(インタビュー)民俗学からみる介護 介護施設で「聞き書き」する職員・六車由実さん」、『朝日新聞』2014年07月24日(木)付。

- (インタビュー)民俗学からみる介護 介護施設で「聞き書き」する職員・六車由実さん 2014年7月24日(写真キャプション)「みんないつかは体が弱って介護が必要になる。自分もだ、と認識することが介護を考える第一歩です」=郭允撮影 気鋭の民俗学者が大…

書評:ボリス・シリュルニク(林昌宏訳)『憎むのでもなく、許すのでもなく ユダヤ人一斉検挙の夜』吉田書店、2014年。

ボリス・シリュルニク(林昌宏訳)『憎むのでもなく、許すのでもなく ユダヤ人一斉検挙の夜』吉田書店、読了。6歳の時、占領下のフランスでナチに逮捕されたが、逃亡し、後に苦労して精神科医となった著者が自らの人生から導き出した教訓が本書の邦題だ。こ…

覚え書:「集団的自衛権:閣議決定 全国紙の論調二分、大半の地方紙は批判」、『毎日新聞』2014年07月21日(月)付。

- 集団的自衛権:閣議決定 全国紙の論調二分、大半の地方紙は批判 毎日新聞 2014年07月21日 東京朝刊 従来の政府見解を転換して、安倍晋三政権が今月1日、集団的自衛権が使えるように憲法解釈を変更する閣議決定をしたことを受けて、全国の新聞は翌日紙面の…

覚え書:「特集ワイド:集団的自衛権 五野井郁夫・高千穂大准教授と見た首相の国会答弁」、『毎日新聞』2014年07月16日(水)付、夕刊。

- 特集ワイド:集団的自衛権 五野井郁夫・高千穂大准教授と見た首相の国会答弁 毎日新聞 2014年07月16日 東京夕刊(写真キャプション)衆院予算委員会の開会を待つ五野井郁夫・高千穂大准教授。「国家の大きな方針転換をするのですから、安倍首相はその場しの…

日記:なぜ国家は、生の意味づけをしたがるか

- なぜ国家は、生の意味づけをしたがるか この章では、民主主義で追求すべき最も重要な価値や理念について、考えてみたい。 政治で追求、確保すべき最大の価値は生命である。東日本大震災で多くの人命が失われたとき、生命こそ何にもまさる価値であることを…